10/03/10 04:50:56 6tcgSUsL0
結論から言うと「セが投高打低だから盗塁数が増えにくい」と考える。
ちなみに交流戦で巨人はDHラミで谷を出す、ヤクルトならDHデントナで
武内を出すことが多かった。だから、DH制度によって有意な差が無くなる
という考えは正解とはいえない。
どちらかというと、チーム編成や戦略の差で生じるものであって、
無理に盗塁数が最大になるような起用法を考える必要もない。
(そもそも盗塁の数を競ってるわけではないし)
パリーグに比べてセリーグでは盗塁の得意な選手で規定打席に
到達する選手がかなり少なく、それはDHによる出場機会の底上げを
しても埋まるものではない。
その背景にはセがパに比べて投高打低傾向が強く、全体的に出塁率が
低くなることが挙げられる。そのような環境では、得点をあげるために
長打力ないしは確実性の高い打撃力を持った選手が優先的に起用される。
もちろん守備力優先のポジションもあるため、俊足タイプの選手が起用
される機会も十分あるが、青木などの特例を除き、出塁の絶対数が少なく
盗塁の数も伸び悩んでしまう。そういう状況では他の選手を出し抜くほどの
結果を出しづらいため、併用になることが多い。
逆に言うと、パリーグの方が投手のレベルが落ちるため(ソフトな言い方
をするならDHがある分の負担が増えるため)、出塁・盗塁する機会が
得やすく、足の速い選手がブレイクしやすい。出場機会を得ることによって
セリーグの同タイプの選手よりも打撃力が向上しやすいといえる。
広島→西武の福地が最たる例である。
結果、中軸の選手の出塁率に差が出にくいわりに、上位打線の選手の
出塁率に格差がでてしまう。俊足選手の出塁数に格差がある以上は
盗塁数に大きな差が出るのはやむを得ない。
チーム戦略として出塁時に盗塁のサインを出す確率に差があるか
どうかについても考察が必要だが、ここでは省略する。