09/09/27 05:22:02 imyoTvmp0
野村は、嶋をかわいがり、中谷を無視するんだよね。
年齢的に、教えを授ける時期は過ぎた、と思ってるためかもしれない。
で、嶋を公開説教する。
説教ってのは、実は最高のケーススタディな現場研修でもある。
知識伝授の場であると同時に、師から弟子に愛情を注ぐ場でもある。
この愛情の注入が、中谷にはない。
でも、、中谷はめげない。
「嶋も自分も二人で一人」とイメージすることによって、野村の嶋への愛情を
自分にも疑似コピーすることが可能になった。
嶋が怒られている時には「もし自分が嶋のようなことをしてしまっていたら」という前提で
一緒に怒られた気持ちになって説教を受ける。
実は、、、、、、これがものすごい勉強になる。
なぜなら、嶋は、自分が説教されたことをかみ砕くのが精一杯。
中谷は、自分の反省は自分で行いながらも、嶋の行動をシミュレーションで学ぶことが出来る。
つまり2倍学べる。
嶋はまだ基本を学ぶ段階(というか、まあ、確認する段階)なので、
まだ人間心理とか、勝負の綾とカバの空気にまでは気が回らない。
でも、現場では応用が求められる。
その応用ができる中谷が、嶋と一緒に基礎を確認しつつ、嶋というモデルでシミュレーションをかける。
これは実力がつかないはずがない。
おそらく、なんだけど、「教えない、無視する」という中谷には冷たい野村監督のスタイルが
中谷の吸収力を一番刺激する方法だと言うことを野村監督じゃ知っていて、あえてそうやっているのかもしれない。