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利恵さんを口説く音楽として、ワンパターンのマーラー交響曲第5番第4楽章アダージェット
ではなく、他のものを推薦した。推薦盤は宇野 功芳先生や福島 章恭先生や歌崎 和彦
先生の推薦するブラームスのピアノ協奏曲第1番ニ短調、作品15。ピアノは巨匠
ルービンシュタイン、指揮はズービン・メータでイスラエルフィル。実にルービンシュタイン
89歳の録音で今回が最後の四度目の録音。ほとんど目が見えなくなっており楽譜に忠実
かというとはなはなだ疑問の録音でこの録音をけなす人も多数いる。けれどこのCDだけは
正直感動する。禁断の恋だったブラームスとクララの間をこの演奏でとりなしたといっても
いいのではないか。ルービンシュタイン最後の演奏でこれを実現させてしまったような録音。
この録音はいろいろ物議をかもすと思うがあえてスレ違いだが書いた。伝え聴くところによると
利恵さんは何とかこの録音は聴いてくれ感動してくれたらしい。宝塚とかでは、この録音に山ほど
疑問が呈されるらしい。話題のひとつとして許して下さい。