10/05/23 22:30:35 7cjaCLTi0
魂の救済。
このドラマのテーマは「魂の救済」だったのだ。
脱税犯とそれを追う国政査察官という舞台を借りながら、
「魂の救済」がテーマだったのだ。
あの地下室の村雲の告白を聞いた江口は、
自分の役目は村雲を追うことではなく、彼を救済すること。
それが、自分自身の魂の救済でもあったのだ。
村雲を罪の敵と復讐の相手と思い込むことで、自分を駆り立てていたが、
飛行機事故は自己である以上、村雲には落ち度はないのだから。
村雲も江口も逆恨みをしていたに過ぎなかった。
村雲の告白で自分自身も村雲と同じだったと認識した江口は村雲の魂の救済、
自分自身の魂の救済をもできたのだ。
非常に奥が深いドラマだった。
特に、だい5回の生きている母親の登場から一気にドラマのすべての真相を明らかにする流れは見事としか言いようがない。
その見事さに視聴者がついていけなかったが、何回も見て、2chで議論すれば結論はおのずと明らかになる。