10/05/20 01:02:48 50+FxoVM0
仁美は孤児院のボランティアになっていた。偶然町内にある掲示板に張ってあった募集を見たのだ。
もともと子供があまり得意ではない正確だったが、子供を手放した寂しさは仁美を苛み、
子供と触れ合うことでその寂しさを誤魔化そうとしたのだ。
そんなある日、仁美のもとに思いもよらない相手から電話がかかってきた。
鈴原奈緒からだった。
「お話したいことがあります。お時間いただけませんか?」
待ち合わせ場所に着いた2人
奈緒「実は、お願いがあります。」
仁美「・・・」
奈緒「あの子を引き取ってほしいんです。」
仁美「・・・どうしていきなりそんな・・・」
奈緒「どうかお願いします」
仁美「・・・私には、私にはそんな資格はありません。それに・・・」
奈緒「なんですか?」
仁美「自信がないんです、あの子の母親になる自信がないんです」
奈緒「道木さん、私は癌なんです。もう長くは生きられないんです」
仁美「・・・」