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脚本家のことば…浅野妙子
愛とは何かが、このドラマのテーマです。
陳腐な言い方になりますが、人は愛がなければ生きていけない。
そして、追いつめられた状況においては、愛されることよりも、
むしろ愛することによって、生き延びようとするものだと思います。
ヒロインの希和子がそうです。
恋人に裏切られ、子どもを堕ろし、何もかも失った時、
彼女は、血の繋がっていない、一人の赤ん坊を薫と名付け、
我が子として愛することによって、生きることを選択しなおしました。
必要とあれば、人は生きるために、愛を作り出すのです。
このような愛を、純粋と見るか、不純と見るかは、
人によって意見の別れるところでしょう。
でも、薫がいなければ―薫を愛さなければ、
希和子は生きていくことが出来ませんでした。
その意味で、希和子の薫への愛は、なんの見返りも求めない、ただ、
与えることによって成立している純粋な愛だったと言えるのではないでしょうか。