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原作者のことば…角田光代
『八日目の蝉』は私にとってはじめての新聞小説で、
毎日締め切りがあることに緊張していたのを覚えています。
とにかく毎日読んでもらえるように、必死でした。
購読層が多い媒体なので、いろんな世代の方からお手紙を頂き、
うれしくて泣いたこともありました。
けれど小説は私の手を離れた時点でひとり歩きをしていくと
私は思っています。そのときから、私のものではなくなるのです。
ドラマにしていただく『八日目の蝉』は、
だから私の書いた物語ではなく、ドラマの作り手の方々のものです。
どんなふうなドラマになるのか、どんな希和子や恵理菜と出会えるのか、
原作者としてではなく、いち視聴者として心からたのしみにしています。