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2010年4月17日 西日本新聞 朝刊9面
ケータイ時代の子どもたち 性とメディア編 渡辺真由子
本参考に合コン、ナンパ
「きょう会いたい」。A男(21)の携帯にメールが届く。合
コンで知り合ったばかりの女の子からだ。自宅に呼び、とりあえ
ず迫ってみた。「え~」と相手は困惑した表情を見せたが、押し
切る形で性交した。その日以来、連絡はない。
「最低人間だな自分は、と思いましたね。単発でやった後は毎
回結局、自己嫌悪に陥るんです。何してるんだろおれ、こういう
関係は良くないな、と」
A男は地方から上京し、有名私立大学に入った。東京育ちの同
級生たちは遊び慣れていて、話題は「いかに合コンでお持ち帰り
したか」が中心。女性経験が少なかったA男の目に、彼らはまぶ
しかった。大学生になって読み始めたファッション誌にも、ナン
パ特集が花盛り。次々と女性を口説く男性がヒーロー扱いされて
いた。
「わー、チャラい人すげえ、と思って。そういう人になりたい
ってあこがれがありました。だから自分ではそこまで単発を望ん
でいるわけではないのに頑張って、結果が欲しいがためにした、
ってとこがありますね」