08/09/20 18:24:54 l3N9XLDN0
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2季前のフィギュアスケート世界女王、安藤美姫(20)=トヨタ自動車=が、
引退も考えた失意のオフから明るい表情で氷の上に戻ってきた。
2連覇がかかった今年3月の世界選手権で涙の途中棄権をしてから半年。
15日まで3日間、横浜で開かれたアイスショーでは、
昨季までなかったしっとりとした踊りを見せ、
10年バンクーバー冬季五輪のプレシーズン開幕へ向けレベルアップした姿を見せた。
世界選手権の自由では、左足を痛めたまま演技を始め、
途中で涙ながらに審判に棄権を申し出た。
大会後、「ケガも多いし、こんな選手だからスケートをやらない方がいい。
もう嫌です。ありがとうございました」と、コーチのニコライ・モロゾフ氏に告げた。
古傷の右肩痛にも悩んでいた。引退を真剣に考える日々が続いたというが、
親やコーチ、会社の上司ら周囲の励ましで気持ちが切り替わった。
「いろいろな方と話をして、自分を信じてくれる人、力を貸してくれる人が1人でもいる限りやっていこう」
オフに病院で肩の検査をして、様々なリハビリに取り組んだ。新プログラムも決まった。
14日のショーでは新しいショートプログラム(SP)を国内で初披露。
映画「SAYURI」に使われたスローなワルツ曲。ずっとしてきた肩のテーピングを、
ようやく外して演技ができた。
ジャンプでは、「今季は完成型に持っていきたい」と話す4回転に加え、
トリプルアクセル(3回転半)にも興味を持ち始めた。
まだ、やっと着氷で立てるようになり始めた段階だが、
「前向きに跳ぶから怖い。でもやって損はないから、ちょっとずつやりたい」と気持ちは前向きだ。
「今季はバンクーバー五輪につながるような演技をしたい。
結果うんぬんじゃなくて、意味のあるシーズンに」。
初戦はグランプリ(GP)シリーズ開幕戦、10月24日からのスケートアメリカ(米エバレット)だ。