08/01/15 20:48:09.75 g+jgky3vO
金髪の少女が洗い物をしている。
(・・・お兄ちゃんが戦争に行って、もう二年と三ヶ月)
ラジオのニュースは長い戦争の終わりを告げていた。
「ピンポーン」
突然ドアのベルが鳴る。
(・・・誰?もしかして軍部の人・・・)
・・・ガチャ
「ただいま」
ボロボロの軍服を着て、笑顔でドアの前に立つ若い男が一人。
右手にはVサイン。
「・・・お兄ちゃん」
「よぉ、少しは胸おっきくなったか?」
「・・・馬鹿ッ!」
青空に響き渡る平手打ちの音、続いて嗚咽の声が聴こえる。