08/09/13 09:40:10.58 w4WKMF+k0
携厨これマジ吹いたww
URLリンク(kissho.xii.jp)
193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北海道)
08/09/13 09:49:19.40 OBm1rsGk0
セッ・・・したい
ん?
セックスしたいっていってるでしょ!
お・・・おいっ!
こーゆーベタなの期待してた
194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 10:28:48.13 Ydr0NcI3O
ほ
195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北海道)
08/09/13 10:35:50.72 PdplibKk0
追いついちまった('A`)
即興氏?
196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府)
08/09/13 10:50:47.84 3q2XoyxQ0
ひお
197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 10:52:47.89 nhQ1XJoN0
長生きなスレだ
198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 11:07:26.17 nhQ1XJoN0
薄暗い廊下を歩く。リノリウムの床には、二人分の足音しか響かない。
予定通り、余計な人員は撤収済のようだ。
「キョンに、回復の兆しはないの?」
「残念ながら……ないようです。」
僕は嘘を吐く。
「僕自身、彼に最後に面会したのが二ヶ月ほど前のことですから、
事後経過は医師づてに伝えられるだけでした。医師曰く、彼は生ける奇跡だ、と。
現代医学では、彼がどうやって命を繋ぎ止めているのか説明できないんです」
「キョンは気力だけで生きているのね」
ああ、なんて無垢な勘違いだろう。
「あそこです」
廊下の突き当たりに近づくにつれて、明るさが増す。僕は指さした。
分厚い、しかし透過性の高いガラスを隔てて、彼女は彼を認める。
息を飲む音が聞こえる。
「キョン……っ」
彼女は小さい悲鳴を上げて、ガラスに手を当てた。
視線は彼に、全身をチューブで繋がれた瀕死の彼に注がれている。
僕は決断を迫られた。ここが分水嶺だ。彼女を彼から決別させられるか、否か。
僕は、>>200
1、ガラスの向こうに彼女を連れて行く
2、彼女をガラスの向こうに連れて行かない
199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北海道)
08/09/13 11:08:03.67 PdplibKk0
1
200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北海道)
08/09/13 11:08:26.10 PdplibKk0
1
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府)
08/09/13 11:13:19.13 3q2XoyxQ0
きwwwwてwwwwwるwwwwww
202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 11:19:37.29 nhQ1XJoN0
僕は、ガラスの向こう側に彼女を連れて行くことにした。
眦を決する。もう、引き返すことはできない。
「あちらに、滅菌された衣服がおいてあります。
それを着用すれば、部屋の中に入ることができます。行きましょう」
こくり、と頷いて彼女は僕に付き従った。
彼女の目尻には早くも涙が浮かんでいた。
目が眩む。
白と黒だけで構成された空間。
僕のような灰色を許さない空間。
「こんな……こんなことって……」
彼のもとに歩み寄る。
普通の人間なら、ショックで目を背けずにはいられない光景を、
彼女は直視していた。大した精神力だ。
彼は満身創痍だった。
骨折、内臓損傷、筋肉断裂の箇所は、数え切れないほど。
それでも、外見は人のカタチを保っている。
彼女が彼の頬に触れる。
青白くやせこけた頬と、朱く肉付きの良い手の対比。静かに、嗚咽が漏れはじめる。
「ごめんね……何もしてあげられなくて、ごめん……。
絶対に犯人見つけてやるから……だからまた、一緒に……うう」
203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 11:26:03.94 nhQ1XJoN0
僕はしばらく、彼女をそっとしておいた。
生命維持装置が、弱々しく点滅している。まるで彼の鼓動を反映しているかのようだ。
細く。長く。
今にも切れてしまいそうなのに、切れない。
彼女の能力と、現代医学の粋を凝らしたこの装置が、一縷の生命を守っている。
惨い情景だった。
嗚咽が止んだころを見計らい、僕は騙りかけた。
「あなたは……今、彼が幸せだと思いますか?」
三時間ほど席開けるぜよ
204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太)
08/09/13 11:29:17.68 bbrZkizhO
なwwwwんwwwだwwwwっwwてwww
205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 11:31:21.62 sgKA9etaO
支援
206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府)
08/09/13 11:31:27.30 3q2XoyxQ0
飯かwwwwwwww
207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(千葉県)
08/09/13 11:32:45.39 nknr1W+D0
\
 ̄ヽ、 _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
`'ー '´
○
O
___
/ \ と思うカービィであった
「 ̄/ /〉 /〉 ヽ
\| 〈/ 〈/ |
|c ワ c |
ヽ \
\ __〉
ゝr―r―r―r'´
ヽ ノ \ノ
208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛知県)
08/09/13 11:33:57.59 j9/wUQNZ0
ひ | //
ど | / /
ね い |/ /
え や " / _..―――.._
さ ` / /∵∴∵∴∵∴∵∴∵ \
| ./ /∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵\
| / /∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵\
| / /∵" " "∵∴∵∵∴∵∴∵∴∵∴
|  ̄"/ / \ ∵∴∵∵∴∵∴∵∴∵∴
| / j/ (・) ∵∴∵∵∴∵∴∵∴∵
| z /・) "∵∴∵∴∵∴∵∴∴
| / ⊂'''"、 """" ∵r''''''''-、∵∴∵∴|
| / / ,r'" ̄"\ >-",r、 | ∵∴∵∴|
| | / ,二''""__,r--___,| / l l ∵∴∵ |
| | | | ,r'" | し く-- l | ∵∴∵|
| | | ト、ノ)、 .| "”"] .ノ∵∴∵ /
| | ヽ .| \彡> | j" ノ /∴∵∴/
| \ \ | ''' ,ノ ̄"| "-'' ̄/∴∵∴/
| \ \ .| ,r7 ̄ j'''7 し,,,,,,/ミ、∴∵/
ん __\ \ |r"-/ ,,r-''" / / \/
! r" \.l "''''''" ノ // | ヾ
| \."'----'''"" ,,// ノ | /
z \ ,/ '// / >'''"
/ \_____/''" // // /
/ ̄ ̄\> / "'--''" / / /
209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(catv?)
08/09/13 11:34:42.29 RziDu3ox0
追いついた
210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太)
08/09/13 11:44:09.43 CrMZqO3CO
キョンって記憶喪失になったりアルツハイマーになったり酷い目にばっか遭ってるな…
211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府)
08/09/13 11:55:03.11 9ASigbIF0
なんとか復活して欲しいよな
212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 12:03:19.47 8vI8Qr2QO
しかし良いスレだな
作者は淡々と投下して
住人の馴れ合いもない
213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 12:06:43.67 fVH+0vVtO
>>212
お前がいなければな
214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 12:18:43.51 8vI8Qr2QO
ほ
215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 12:21:34.95 FV8rJDadO
久々の良スレ
216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(catv?)
08/09/13 12:25:13.60 7QC7BItE0
うん、いいねこれ
217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太)
08/09/13 12:32:38.76 KG72YHOiO
Lost my musicが頭の中でループしてるんだが
218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 12:59:25.04 nhQ1XJoN0
「ひくっ、えく………えっ?」
「酷いことを言うようですが、彼はもう、助からないでしょう。
しかし、死ぬこともない。脳死判定を受けて、ぼろぼろの肉体をなんとか維持している状態です。
果たして、もし彼に意識があったととしたら、彼はそれでも生きていたいと願うでしょうか」
「……分からない……分からないわよ、そんなの」
嘘だ。彼女は分からないのではない。
分かってしまうことが恐ろしいのだ。だから自分を嫌悪する。
両腕で自分の身を抱く。
「僕は、彼は死を望んでいると思います。
僕は彼のことをよく知っている。あなたほどではありませんがね。
しかし、少なくとも彼は、回復の見込みがないと分かっていて尚、延命治療を望むような人間ではなかったはずだ」
彼は潔い人間だった。
「キョンの家族は、延命を希望しているんでしょう……?」
「はい。命続く限り、生かして欲しいと」
彼女は彼の寝顔を見つながら、
「それなら、あたしがどう思おうと、意味がないじゃないの。
キョンは生き続ける。あたしは、こいつが回復するのをいつまでも待ち続けるわ」
僕は寝台に近づく。
219:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(catv?)
08/09/13 13:03:00.98 qIU8/HF30
>>218
待ってた
220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛知県)
08/09/13 13:10:47.45 j9/wUQNZ0
久しぶりに良スレに出会った
221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 13:19:37.55 nhQ1XJoN0
「あなたは本当にそれでいいんですか。
あなたが今言ったことは、あなたが彼に一生、縛り付けられるということと同義です。
僕には、彼がそれを望むとは到底思えない。
あなたにはあなたの人生があるんです」
下唇がかみしめられる。
きっと、彼女の頭の中では、いろいろな感情が渦巻いているのだと思う。
将来のこと。
過去のこと。
彼への想い。
届かない思い。
気づけば彼女は、再び涙を流していた。
嗚咽のない、静かな涙。彼女は感情を整理しているのだ。
彼と出会う前の彼女なら、感情に振り回されて、理性を保てなかっただろう。
僕は彼女が答えを出すのを待った。
そして、
「キョンはいつだってあたしを自由にしてくれた。
………だから、あたしが一生世話焼いたところで、迷惑に思うに決まってる。
ううん、何やってんだって、怒られるかもしれない……。
あたし、いつまでもキョンに依存してちゃダメなのよ。だって、」
彼女が未練を断ち切るとき。
同時に、彼の命も絶ち切れる。
「もう、キョンは戻ってこないんだから……!」
222:あー、もうこの先安価ねえから(関西地方)
08/09/13 13:31:16.08 nhQ1XJoN0
突如、心電図が平坦になる。電子音が彼の死を告げる。
どちらかが欠けても駄目なのだ。
彼女の能力と、生命維持装置の二つが揃って初めて、彼は生きることができた。
この結果は必然と言える。
「キョン!? ねえ、古泉くん、なんでキョンの心臓が止まってるの!?
なんで、どうしてなのよっ!」
僕は騙った。
「重ねて言いますが、彼の体はもう、限界でした。
いつ死んでもおかしくない状態だったんです。あなたが言ったように、気力だけで生きていたんですよ。
だからきっと、あなたと会えて、あなたの決心を感じ取って、安心されたのではないでしょうか。
彼は優しい方でしたからね。あなたを縛り付けたままにしておくのが辛かったのでしょう」
「うっ……キョン……ひぐっ、キョンっ……うっ、ひくっ……」
僕は、号泣する彼女の肩に手を回した。
「だいじょうぶですよ、僕がついていますから。今は泣きたいだけ泣いてください」
「古泉くんも悲しいのに………あたし、だけ、…ごめん、ごめんねっ…・うう、うう………」
彼に対する決別は、事件の起こった日に既に済ませていた。
だから、彼の死を、僕はすんなり受け止めることができたのだった。
223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 13:43:33.58 nhQ1XJoN0
その後、僕は彼女が落ち着くまで傍に付き添い、彼女を家まで送り届けた。
彼の死は、彼女に心に傷を負わせた。
だが、これは避けられぬことだったのだ。
それに、彼の死の直前に、彼女が未練を断ち切れたことで、
彼女の精神に与えた影響は、修復可能なものにとどまった。
彼女は、これから少しずつ、心の穴を埋めていくだろう。
そのためにSOS団があり、日常がある。
時間とともに、彼女の心は癒されるだろう。彼の記憶を、思い出にしながら。
僕は脳裏で報告書をまとめながら、煙草を取り出した。
勝負事の後の煙草ほど、うまいものはない。
紫煙が、秋空にのぼって霞み消えていく。
明日からはまた、彼女をケアする日々が始まる。
それは苦痛ではなく、むしろ、僕にぴったりの仕事のように思えた。
彼の代わりにはなれないが、彼女を支える立ち位置にいれるのは、とても幸せなことだからだ。
涼宮ハルヒの決別 happy end
以下、true end
読みたくない人は読まなければいい
224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(catv?)
08/09/13 13:45:35.70 qIU8/HF30
happyがtureじゃないというのか。
なんと言う鬱ゲー
225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北海道)
08/09/13 13:47:20.56 Yx05efBw0
…それはキョン以外の誰かも死ぬのか?
それなら怖くて読めない俺がいる
226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 13:56:28.15 nhQ1XJoN0
彼女を送り届けたその足で、僕は病院に舞い戻った。
今現在、機関は他の組織への連絡や、今後の方針決定で、混乱状態にある。
なにせ、彼が死んだのだ。
彼女の精神を乱し、組織間の優劣さえも揺るがしかねない大事件。
僕はすぐさま、上層部に召還された。始ったのは、質問というより、詰問だった。
「彼が死んだときの状況を詳しく説明したまえ」
「心電図が異常であることに気づいた時には、手遅れでした。
異常数値の後に、0になったことから、心室細動を起こしたのではないかと思われます」
「何故、小康状態を保っていた彼が死亡したのか、心当たりはないのかね?」
「あります。
彼の体は、生命維持装置と彼女の能力補助によって均衡を保っていました。
しかし、彼女が彼と接見した際に彼女の能力が停止し―」
詰問は数時間にわたって続けられた。
解放されたのは、午前二時半を少し回ったときのことだ。
227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 14:07:33.38 nhQ1XJoN0
しかし、機関の慎重さも仕方のないことだと言える。
当時、医療室には僕と彼女と彼しかいなかった。
彼は死んでしまい、彼女は現在、自宅で彼の死を受け止めている。
死亡状況を聞き出せるのは僕しかいないというわけだ。
これからしばらく、機関の僕への扱いは特別になるだろう。
まあ元々僕の立場は特殊なものだったから、今更という感じだが。
家族には友人の家に泊まると言ってあった。
僕は行く当てもなく、しかし、自然と足はあの桜並木へと向かっていた。
目的のない夜歩きも、たまにはいいかもしれない。
特にこんな夜は。
「こんばんわ」
耳慣れた声で、挨拶がかけられる。
声は一人分。しかし気配は二人分。
「ずっと待ってたんですよぉ。
喚問、ずいぶん時間がかかったんですねー」
「ええ。困った物です。あんまり長かったんで、肩がこってしまいました」
深い暗闇から、朝比奈みくると長門有希が姿を現した。
僕は微笑みを浮かべる。
まるで放課後、部室で顔を合わせたときのように。
228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 14:12:31.25 nhQ1XJoN0
他愛のない世間話から入ろうとする朝比奈みくるを余所に、長門有希は言った。
「彼を殺したのは、あなた?」
流石は長門さんだ。僕のトリックを見破ることなど、児戯にも等しいということですか。
「………まあ、そういうことになりますね。
一回目は間接的に、二回目は直接的に、ですが」
229:操 ◆misao./IDw (樺太)
08/09/13 14:13:36.83 gR8flzfZO
ざわ・・ざわ・・
230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福岡県)
08/09/13 14:14:30.91 Uj+N5Zzz0
やはりそんなところか・・・
231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 14:21:52.75 nhQ1XJoN0
「ふぅん。やっぱりそうだったんですね。
わたし、ずっと確証がもてなかったんです。だって古泉くん、本当に嘘が上手いから」
「おや、僕はあなた方に嘘をついた憶えはありませんが。
ところで、あなたたちはこれから僕をどうするおつもりですか?」
長門有希は、冷たい声で言い捨てた。
「あなたのしたことは立派な罪。
機関で処分を任せた後に、然るべき場所で罪を償って貰う」
「僕が犯人だと知ったときの、彼女の心的ダメージは計りきれませんよ。
彼の死と相まって、今までにない閉鎖空間が発生するかもしれません」
「事情があって、転校したことにする。情報操作は得意」
僕はかぶりを振って、
「万事休す、ですね。
しかし、あなた方に連行される前に一つ、窺いたいことがあります。
どうやって僕のトリックを見破ったのですか?」
232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(埼玉県)
08/09/13 14:30:36.39 cBr+6G1P0
これは良スレ!
233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東日本)
08/09/13 14:37:34.31 J6S3JV5Y0
面白いな
続きが気になる・・・
234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 14:38:11.22 nhQ1XJoN0
「古泉くんの話に結構矛盾があったこと、知ってましたか?
例えば事故直後……古泉くんは冷静に、救急と警察に連絡を入れたのに、
トラックの正確な外観、ナンバープレーをは記憶していないと、警察関係者に語りました。
これって、おかしいですよね。パニックを起こした女の人とかなら分かりますけど、
古泉くんがそんな見落とし、するわけがないんです」
「お褒めの言葉、ありがとうございます」
「ふふっ、褒めてなんかいません。それに……」
朝比奈みくるは妖艶な猫なで声で、僕を絡め取ろうとする。
「古泉くんの機関から、わたしの組織や長門さんの組織に連絡が遅れたことも不思議に思っていました。
どうして情報共有が遅れたのかなぁ、って。
考えてみたら、簡単なことでした。機関が情報を遅らせていたんじゃない。
あなたが機関に連絡するのが遅れたから、結果的に、わたしたちの組織への連絡も遅れたんですね」
長門さんが接穂を接いだ。
「あなたは救急と警察に連絡した後、なんらかの偽装工作を行っていたと思われる。
おそらくそれは、トラックの持ち主に対する事故の隠蔽幇助。
あなたは恐らく、トラックのナンバープレートを記憶していた。
そしてドライバーの電話番号を割り出し、トラックの処分方法や、身の巧妙な隠し方を教えた。
大抵のひき逃げ事件において、犯人は数週間以内に検挙されている。
加えて、今回は機関の捜査網まで敷かれて、徹底調査が行われた。なのに、犯人検挙には至らなかった。
これはつまり、機関の捜査情報を知った上で、犯人の隠遁に協力した人間がいるということ」
235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 14:47:20.44 uZpanTgeO
支援
236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 14:49:51.64 2/FBUHWNO
このスレのおかげで元から嫌いな長門がさらに嫌いになった
237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 14:59:08.81 nhQ1XJoN0
「でもでも、一つだけ不思議な点があるんですよねぇ。
キョンくんを"ちょっと車道側に押し出して"トラックに轢かせるというのは、全然古泉くんらしくないわ。
古泉くんほどの頭脳なら、もっとスマートに殺せたはずでしょう?
もしかしてキョンくんに何か言われて、キレちゃったとか、ですかぁ?」
僕は朝比奈みくるの戯れ言には触れず、
「何故、もっと早くに僕を捕まえなかったんですか?」
長門さんに尋ねた。
「憶測であなたを犯人だと決めつけることはできなかった。
あなたは狡猾だった。彼が限界の位置で生きていると知った後も、
慌てることなく、三ヶ月の時を普段通り過ごしきった。
この時点で、わたしはあなたの行動が独断専行によるものと確信していた。
もし機関上層部が『彼の死』を望んでいるのなら、
機関直属の医師たちは、いつでも『医療ミス』をすることができたはず。
あなたは一人、彼の息の根を止めるチャンスを窺っていた。
しかし衆人環視の医療室で、彼を殺すことはどうやっても不可能だった」
良い推理だ。恐れ入る。
「もちろん、わたしたちの推理が全部デタラメの妄想なんじゃないか、とも考えていたんですよ?
だから状況を転換させることにしたんです。
彼女が犯人捜しをすると言い出した時、わたしたちは期待を込めて、彼女の意見に賛成しました。
でも、結果は大失敗。キョンくんは死んでしまった。
あたしたちの試みは、古泉くんにいいように利用されちゃったんです。そうでしょう?」
238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 15:05:13.82 eqmzfuonO
しえん
239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太)
08/09/13 15:11:21.06 YpJ+Ml+GO
追いついた支援
240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 15:13:28.60 nhQ1XJoN0
僕は微笑むだけだ。
さあ、推理ゲームを続けてくださいよ。先輩。
朝比奈みくるの余裕の笑みが、一瞬、引き攣る。
「……古泉くんが彼を殺すのに必要な条件は、二つあります。
一つ目は、殺害の現場を医療室の医師らに見られてはならない。
機関に、古泉くんが犯人だとバレちゃいますからね。
二つ目は、彼が死んだ理由を生命維持装置側の問題にしてはならない。
彼は瀕死のまま生き続けていますから、生命維持装置側の問題はとりもなおさず、誰かが装置を停止させたことに繋がるんです。
あなたが安全に彼を殺すには、機関の目の届かない医療室で、
かつ、涼宮さんの能力が停止したように見せなければならなかった。
わたしたちは、こんな条件が揃うのは絶対に不可能だと思っていました。安心してたんです。
でも、古泉くんは、いとも簡単にその条件を揃えてしまいました」
びっくりしましたよぉ、と朝比奈みくるはわざとらしく笑う。
241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(滋賀県)
08/09/13 15:14:44.26 fPqcU15b0
みくるが珍しく大活躍
242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 15:23:36.99 Zmh6LOzwO
ほ
243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 15:28:17.43 nhQ1XJoN0
長門さんが続けた。
「涼宮ハルヒがあなたにお願いをすることは予測できていた。
しかし、あなたに高位の権限があることを、わたしたちは予測できなかった」
そりゃそうでしょう。
あなたたちの前では、僕は機関の下っ端として振る舞っていましたからね。
「あなたは医療室内の人員を、最小限に減らすよう指示した。
彼女が直々に訪れる―理由はそれで十分だったはず。
もっともらしい理由で、あなたは機関を信頼させ、彼女を医療室にいざなった。
そして、誰も介入できない空間で、彼女の心を揺さぶった」
僕は電話の最後にした指示を思い出す。
………『僕と彼女が院内に入った後は、他機関の人間を絶対に入れるな。
これは彼と彼女の、極めてデリケートな接触だ。警戒するに超したことはない』…………
「わたしたちが、彼の危険に気づいた時には、もう遅かった。
あなたは言葉巧みに彼女の心理に変化を促し、
『彼が死にたがっている』『彼女が本当は彼との決別を願っている』と錯覚させた。
そして、彼女がいつ、彼に使っている能力を停止させてもおかしくない状況で、」
長門睨みながら、
「生命維持装置の一つを切った」
言い切った。黒曜石のような瞳は、冷たく艶めいている。
244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 15:32:28.00 nhQ1XJoN0
軽く読み返すと誤字が酷いな
脳内補正たのんだ
245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東日本)
08/09/13 15:47:28.89 J6S3JV5Y0
誤字くらいどうって事ないぜ
246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 15:47:46.31 nhQ1XJoN0
「わたし、涼宮さんと二年一緒に過ごしてきたから分かるんです。
彼女はたとえどんなことがあっても、彼のことを見捨てたりしないはずなんです。
奇跡を信じて、キョンくんが目を覚ますのを待ち続けたはずなんです。
なのに、古泉くんはその選択肢を奪いました。
あたかも彼女の決別が、彼の死の原因であるかのように見せて、彼を殺したんです。
わたしたちが気づかなければ、あなたはこの先も安穏と、彼女の傍に居続けていたかもしれない。
あなたの犯罪は完全だったわ。
古泉くんの述懐に綻びはないし、彼女だって、自分の決別が彼の死と繋がっていると思い込んでいるんだから、
機関上層部含むその他の組織は、彼女の能力停止が彼の死因であると納得せざるを得ない。
古泉くんに、嫌疑がかけられることはない。でもね、そんな話、わたしたちが許しません」
僕は鋭い朝比奈みくるの言及から逃れるように、夜空を仰ぎ見る。
綺麗な満月だ。雲一つない。
「一つだけ、分からないことがある」
そのとき、長門さんが呟いた。
247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 16:02:43.94 2/FBUHWNO
みくるうぜえ
248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(空)
08/09/13 16:06:09.38 wx/o/TKw0
うざくないだろ…
249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 16:07:43.83 nhQ1XJoN0
「どうして彼を殺す必要があったの?」
年相応の、自信なさげな声で。
ほう、と僕は一人嘆息する。
憶測からここまで推理できるTFEIが、犯人の殺害動機も分からないなんて。
「依存の危険性について、考えたことはありますか」
僕は問いかけた。
「一つの要素に傾倒し、周囲が見えなくなる。
流動的な、しかし確固たる環境によって成り立っていた世界観が、
一個人に向けられた感情で揺らぐようになる。
どこにでもいる生娘の事情なら、そんなのはどうだっていいことです。
しかし、彼女の場合は意味合いが違ってくる。
彼女が何かに依存するということは、依存した対象の行動一つで、世界が揺らぐということ。
もちろん、依存に至る過程では、良い効果もあります。
彼女は彼と親しくなり、彼を通して精神の安定を得る。
閉鎖空間の発生頻度が減って、機関は大喜び。僕の仕事だって減ります。
しかし、一定期間を過ぎたあと、依存関係がどう変化していくか、大多数の人間が分かっていない。
特に長門さん、あなたには分からないでしょうね。
彼女の依存が深みを増していくのに、対し、彼はあまりに彼女を軽率に扱いすぎた」
要は、彼女が彼に恋慕を抱いていると知っているのに、
彼は彼女に十分に応えようとしなかった。
時間とともに、溝は深まる。
彼の振る舞いが、彼女を一喜一憂させているのに、
彼は、ちっともその重要性を考慮しない。面倒だから、と適当に彼女と関わり続ける。
250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 16:17:59.24 nhQ1XJoN0
あの日。
彼女に買い物を頼まれた道中で、僕は彼に問いかけた。
………『彼女の気持ちに応える気は、ないんですか?』………
………『またそれかよ。あのなぁ、何だってお前は俺とハルヒをくっつけたがるんだ?』………
………『ですから、このままでは彼女は、』………
………『あーもう、うるせぇな。ハルヒの精神なんてどうだっていいじゃねえか。
今はあいつも落ち着いて、退屈することなく毎日楽しんでるんだろ?
そんなにハルヒのことが心配なら、お前が付き合ってやったらいいのさ』………
「慄然としましたよ。
彼には任せておけない。いつか破綻する。そう思いました。
気づけば僕は、彼を車道側に突き飛ばしていた。
当時の記憶はおぼろですが、よほど興奮していたんでしょうね。
彼が生き残ったのには、心底驚かされました。
だって、大型トラックにまともに轢かれて、息のある人間なんていないでしょう?」
251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 16:26:32.19 nhQ1XJoN0
「まあ、それも今日で終わりましたが」
僕は笑って見せた。彼女は彼から解放された。
今日は―正確には昨日だが―は素晴らしき記念日だ。
「そんな……そんな理由で……」
朝比奈さんが、拳を握りしめる。激昂したいのを抑えているのか。
しかしまだまだだ。感情のコントロールが甘い。
「動機は理解した。
………あなたは、わたしたちについてきてもらう」
これ以上の会話で得るものはないと判断したのか、長門有希が踵を返す。
朝比奈みくるもそれに続く。ただ、僕は佇んだまま、夜空を眺め続けた。
「どうしたんですかぁ?
機関の処罰が怖いからって、逃げ出したりしないでくださいよ?」
「あはは。そんな情けないマネはしませんよ」
「なら早く、」
「あなた方は、僕に強制できない。強制するだけの権限がない」
252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 16:37:11.12 nhQ1XJoN0
僕は視線を降ろす。さよなら望月。
「あなたたちの話は、所詮、想像の延長論でしかない。
どこに僕を犯人たらしめる証拠があるんですか?
あるのは情況証拠だけで、確かな証拠は何一つありません」
「何を今更……さっき古泉くんは、自分がやったことを認めたじゃないですか!
ちゃんと録音もしてあります」
「それが証拠になると?
いいですか、僕たちはそれぞれ、特殊な機関に属しています。
証拠の逓増なんて容易いことだ。そんなもの、何の役にも立ちやしません」
長門さんが助け船を出す前に、僕は言った。
「例え、長門さんが客観的な立場から僕を名指ししても無駄ですよ。
喚問されても、僕はこう言い続ける。
『朝比奈、長門両名の推理ゲームに、乗ってあげていただけだ』とね。
証拠はないんです。僕はすぐに無罪放免。
むしろ組織間の信頼を損ねたとして、罰せられるのはあなたたちなのではないでしょうか」
253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 16:45:52.07 +tdcTIQlO
しえん
254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太)
08/09/13 16:47:20.40 NFIM8GnPO
wktk
255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州)
08/09/13 16:51:09.40 2e5vs+clO
もうお前プロになれ
しえん
256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(catv?)
08/09/13 16:52:46.13 07jnXctZ0
よく練ったねぇー面白いよ
257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 16:53:19.50 nhQ1XJoN0
「それなら、あなたに自白させるまで」
長門有希は怒っていた。彼でなくとも分かる。
この凍てつくような怒気は、紛れもなく僕に当てられたものだ。
「強引な手法はとらない方が賢明ですよ。
いいですか、一つ" if "の話をしてみましょう。
僕の友人に、腕の良い心臓外科医がいて、僕の心拍を監視する小型の発信器を心臓付近に埋め込んでもらったとします。
動作する条件は単純。
僕の心拍数が一定値を超えたら、僕が考えた様々な仕掛けが時間差で作動し、彼女にすべての真実を伝える、という物です。
彼女がどういった反応を見せるのかは、誰にも予想ができません。
しかし、この世界が大きな揺らぎに見舞われるのは間違いない。恐ろしい話です」
僕はポーカーフェイスを貫く。
この話が本当か否か。そんなことはどうでもいい。
必要なのは、この二人に、僕に強制することのリスクの大きさを理解させること。
「あり得ないです。心拍数のコントロールなんて出来るわけが、」
「古泉一樹なら可能。現に、彼の心拍には僅かな乱れも起きていない」
「素質と訓練の賜ですよ。
もちろん、さっきのお話は『しがない仮定論』ですがね」
朝比奈みくるが歯噛みする。
この場の趨勢は決した。僕には分かる。
258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州)
08/09/13 16:54:22.16 GPiLRIeKO
追い付いた。
暗黒キョンは見た事はあったが、暗黒古泉は初めてだw
259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/13 16:54:55.96 E2+UUUqp0
これが…即興
260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(滋賀県)
08/09/13 16:55:52.84 fPqcU15b0
しかし古泉悪役似合うなあwww
261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/13 16:56:01.77 fnHdBw920
欲しいアニソン・その他の歌があったらこちらのスレへ
優しい方々が無償でうpしてくれますよ
スレリンク(neet4pink板)
※ルール
リクする時はageて
○○から来ましたと名乗りましょう!
262:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 16:57:50.37 nhQ1XJoN0
ごめん 用事
20分で戻る
263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州)
08/09/13 16:59:43.55 GPiLRIeKO
☆ゅ
264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(catv?)
08/09/13 16:59:52.21 07jnXctZ0
>>262
まってるぜー
265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府)
08/09/13 17:00:27.90 9ASigbIF0
さあて古泉がどんな悲惨な死に方をするのか楽しみだw
期待してるぜー!
266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 17:06:22.25 KYTFTf02O
保守
267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福岡県)
08/09/13 17:08:41.95 LS372Jm10
わくてか
268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州)
08/09/13 17:14:11.38 GPiLRIeKO
ほ
269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 17:17:04.57 nhQ1XJoN0
「これからあなたは、どうするつもり?」
「どうとも」
僕は本日二本目の煙草に火をつけた。
やはり、勝負事の決した後の一服は至福のうまさだ。
「彼女の精神はしばらく振動した後に、安定するでしょう。
そして新たな依存対象に、僕が成り代わる。
彼女の心を、僕はある意味で一番よく理解しています。
隙間の場所も。その埋め方も、ね」
嫌悪と憤怒の入り交じった視線が、僕を刺す。それは殺気に似ている。
だが僕が見返すと、二人は言葉なく目を伏せた。
これ以上の話合いは蛇足だ。
僕は二人に向かって、歩き出す。そして通りすがりざま、
「これからもよろしくお願いしますよ。
今は一丸となって彼女を支えるときです。"仲間同士"がんばりましょう」
という言葉と共に、紫煙を吐き出した。
愉快だ。愉快すぎて笑いそうになる。
270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州)
08/09/13 17:18:37.56 GPiLRIeKO
帰ってきたか。
271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 17:20:57.14 ULk/jBRCO
これはみくるが活躍する予感
272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太)
08/09/13 17:22:56.29 kXwc6IvzO
天賦の才を見た
ハルヒの微笑以来の衝撃だ
273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 17:29:20.75 KYTFTf02O
ほ
274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 17:31:54.43 nhQ1XJoN0
彼女たちはもう、何も言わなかった。
それから僕は繁華街をうろついて時間を潰し、未明、とある駅にたどり着いた。
もうすぐ始発が出る時間だ。東の空に、柔らかな飴色が広がっている。
一番安い切符を買って、一番ホームへ。
ジュースを一本買って椅子に腰掛ける。しゃべりすぎたせいか、酷く喉が渇いていた。
ぼうっとしていると、甲高い音が聞こえてきた。
朝靄に光条が差して、始発電車がホームに滑り込んでくる。電車の中に、人はまばらだった。
僕は座ったままで、停車した電車を眺めていた。いない。
やがて、少しだけ太った電車が発進する。
がたん、ごとん。
ゆっくりと流れていく。一両目。二両目。いない。
三両目。やはり無駄足だったか。
四両目。いた。
僕は彼を認めた。
僥倖に恵まれたのか、彼も僕を認めたようだった。
互いに唇を動かす。
―「ありがとう」―
僕は読み取れた。彼にも読み取れているといいのだが。
―「それでは、よい人生を」―
涼宮ハルヒの決別 true end
275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 17:34:06.02 okb8dWAKO
なん…だと…?
276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(滋賀県)
08/09/13 17:34:51.81 fPqcU15b0
キョンもハルヒから開放されたがってて、
古泉はキョンのポジションに行きたかってこと?
277:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 17:35:58.02 nhQ1XJoN0
終わり
途中のハッピーエンドまで、
何もしらない状態で読んでも
古泉が犯人であることを踏まえて読んでも
おかしくならないようにするのが大変だった
true endの終わり方は、まあ色々と想像してみてくれ
278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 17:36:51.39 Zmh6LOzwO
うむ、わからん
279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛知県)
08/09/13 17:37:35.82 DRKVM9Kg0
意味わからん表現で終わらせられるのが一番キツイな
280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太)
08/09/13 17:37:44.78 CrMZqO3CO
大した…奴だ
281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太)
08/09/13 17:37:58.58 lnKcdbtXO
キョンをハルヒから解放したのか
282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(滋賀県)
08/09/13 17:38:10.34 fPqcU15b0
とりあえず>>1おつ
283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 17:39:35.75 KYTFTf02O
自殺か?
彼=ガラスに映った古泉とか。
284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 17:40:04.67 yLIDDk2yO
何この天才
285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州)
08/09/13 17:40:48.64 0NPjsk4yO
未来人がキョンの生死について知らんとは思えんのだが、その辺りはどうか。
しかしよく作られていた。
286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(catv?)
08/09/13 17:41:41.78 07jnXctZ0
このエンディング、好き。
一から十までわかるようにしてくれないとダメ、って姿勢じゃ楽しめないよ、世の中。
乙でした!
287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍)
08/09/13 17:41:52.19 4AAtEkVG0
感動した
288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(三重県)
08/09/13 17:42:16.15 txzUofaq0
おつ
おもしろすぎて脱肛した
289:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛知県)
08/09/13 17:44:05.85 DRKVM9Kg0
キョンが全てを投げうってまで去って行く出来事、何があったんだろうな
290:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 17:47:24.37 zaPDClOfO
面白すぎだばか
291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太)
08/09/13 17:51:08.44 hmPidPOQO
乙!
292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 17:57:11.15 8vI8Qr2QO
凄く良かった
おつ
293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 17:57:37.15 ULk/jBRCO
まさかの古キョンエンドw
だからハッピーエンドなわけね。乙。
294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 18:01:30.37 ocQWO85aO
曖昧にされたらされたでつまらん
295:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(アラバマ州)
08/09/13 18:01:35.34 vlr1lAfr0
まさしく孔明だな
296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋)
08/09/13 18:08:38.34 mg2hw81J0
これのどこが古キョンエンドなのか
凄く面白い話なのに変なレスつけんな
297:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太)
08/09/13 18:09:03.93 KG72YHOiO
古泉の仕業というのは事故の所で読めとれたが本質はそこでないと まんまとひかかったわ
298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 18:11:55.31 V6buc1CQO
乙
なんかプロの人みたいで凄かった!
299:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州)
08/09/13 18:23:05.61 gK/7cDqJO
>>1おいしいだろ
300:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(アラバマ州)
08/09/13 18:32:00.80 vlr1lAfr0
>>299
ちょwwどんだけ亀なんだよww
301:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 18:32:31.18 MxtYuG4EO
矛盾が多々あるけど、こうゆう複雑なエンドにするにはしょうがないよな。
とにかく乙でした。
302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 18:38:34.39 a4IflFhPO
イマキタ産業
303:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 18:48:15.37 hUnmjq09O
キョンは死んでなかったのか?だとしたら続き書いてほしい
304:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 18:50:21.40 I2xOeUL+O
面白かったです!乙でした
305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛知県)
08/09/13 18:55:48.56 bAViAuzi0
この後、未来人&宇宙人軍団が彼の生存を認めるまで
そう時間掛からないよなww
その後の古泉がどうなっちまうのか・・・ガクブル
いいもんみせてもらった>>1乙
306:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(アラバマ州)
08/09/13 18:56:44.35 vlr1lAfr0
>>1の他の作品が見てみたいんだが保管庫とかにないのか?
307:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東海)
08/09/13 19:09:30.35 v/oTogFAO
めっちゃ面白かったぜ、乙。
308:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 19:29:38.92 8vI8Qr2QO
ほ?
309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(九州)
08/09/13 19:38:27.90 jRAY2ppHO
保守
310:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府)
08/09/13 19:43:54.62 3q2XoyxQ0
おもしろかったよー。乙。
311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北海道)
08/09/13 19:50:38.03 PdplibKk0
ていうか長門が本気出したら古泉って一瞬で消され(Ry
312:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県)
08/09/13 20:01:53.70 DXTHKfIi0
誰かハルヒシリーズはキャラしか知らない俺にED解説して
313:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 20:04:55.09 yLIDDk2yO
>>312
キョンはハルヒが死ぬほど嫌いだった。
314:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 20:06:37.16 nhQ1XJoN0
番外書こうと思ったらこのスレの寿命あと一時間もないんだな
どうしたものか
315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県)
08/09/13 20:07:03.62 DXTHKfIi0
>>313
古泉が死んだことにしてくれたと
316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 20:07:03.20 U2xiQXrrO
>>312
もう二度と勃起しないと思われていたキョンが実はビンビンだった。
317:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東海)
08/09/13 20:09:34.75 PypgxWILO
面白いかった
318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(新潟・東北)
08/09/13 20:11:46.83 CwCkqEOgO
やっぱり>>315なのかな?
乙でした。これ何かの小説元ネタ?即興なら本当に奇才だな
319:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(滋賀県)
08/09/13 20:12:34.97 fPqcU15b0
最後はわざと解釈が分かれるように書いたんだろうなあ・・・
それにしても即興でこれはすげえ
320:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(栃木県)
08/09/13 20:14:14.89 WSNlYWf+0
>>314
3日間じゃなかったっけ?
321:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 20:17:33.10 /5ecRqzwO
あと1日でしょ?
いまって2日間なの?
322:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 20:20:18.58 nhQ1XJoN0
ああ、それなら良かった
安心して番外編をスタートさせよう
323:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(兵庫県)
08/09/13 20:23:23.82 RAGinhR/0
俺は厨二的だけど死者を送る電車的なものかと
あ、いや気にしないでくれ
不快にさせたなら謝る
324:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 20:26:14.76 nhQ1XJoN0
>>326
視点 自由にハルヒ世界のキャラを選択してくれ
325:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 20:26:22.79 /5ecRqzwO
>>322
パンコキ以外でお願いします
326:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(兵庫県)
08/09/13 20:28:55.35 RAGinhR/0
みくる
327:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 20:29:03.13 8vI8Qr2QO
キョン
328:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(滋賀県)
08/09/13 20:30:24.48 fPqcU15b0
その後のみくる
329:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 20:30:27.18 nhQ1XJoN0
視点 みくる
時間 >>330
1、事故前
2、事故後
3、真相解明後
330:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(中国地方)
08/09/13 20:30:54.91 EeDoe0090
1
331:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/13 20:31:33.54 RnRMC+m6O
こういうスレに必ず沸く、「同じ物書きとして尊敬する」(笑)とかいうやつなんなの
332:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 20:35:00.38 yLIDDk2yO
沸テカ
333:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東海)
08/09/13 20:41:47.11 PypgxWILO
>>323
ヽ(・∀・)人(・∀・)ノ
334:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(滋賀県)
08/09/13 20:43:18.98 fPqcU15b0
wktk
335:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 20:50:39.56 nhQ1XJoN0
人間関係の複雑さが煩わしくなると、人は殻に閉じこもってしまう。
傷つくのが怖いなら、傷つく環境から離れればいい。愚直な思考だ。
それは同時に、人の温かさに触れることができなくなる、ということでもあるのに。
とあるマンションの一室で、わたしは目覚めた。
伸びをする。背骨がぽきぽき鳴る。この時間平面では、わたしは学生だ。
遅刻は許されない。
わたしは衣類や下着の散らかった床を往復し、支度を調えた。
朝食の後片付けは……帰ってからにしよう。
もっとも、今朝できた汚れた食器を洗う場は、過去に積み重ねた食器で埋まっているのだが。
最後に身嗜みをチェック。よし、完璧。
わたしはローファーに足を通す。急ごう。
時に闊達、時に厳格な黒髪美人にして私の友人は、今頃、待ち合わせ場所についた頃だ。
が、玄関を出る直前、わたしはTVを消し忘れていたことに気がついた。
「―不必要なまでの情報化が―正常な人間関係を築けなくしているんです―」
コメンテーターが熱く語っている。面倒になったわたしは、TVをそのままに施錠した。
この時間平面の情報化レベルで、何を愚痴る必要があるのだろう。
この先―何年後かは公言できないが―隅々まで情報化された社会では、
人間関係などないも同然になっていると言うのに。
わたしが到着すると、想像通り、彼女は待ちくたびれていた。
「おそいよみっくるー」
「ごめんなさい。ちょっと寝坊しちゃってぇ」
336:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福岡県)
08/09/13 20:51:49.68 YPDw3gaQ0
きたいあげ
337:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西・北陸)
08/09/13 20:53:04.97 bLH5pVWyO
つかキョンは何で生きてるん?
だからあの終わり方なん?
338:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(滋賀県)
08/09/13 20:55:47.43 fPqcU15b0
>>337
解釈は自由だ。
俺は死んでハルヒから開放されたキョンと
キョンのポジションに行きたかった古泉の一瞬の邂逅だと解釈した
339:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 21:00:59.78 nhQ1XJoN0
「ほんとかなぁー? わざと遅れてドジっこ演出してるんじゃないのかなぁーっ?」
鶴屋さんは不敵に、唇を歪める。
そして一瞬にしてわたしの背後をとり、
「とにもかくにも、お仕置きだいっ!」
胸を揉んできた。
「ひゃわわわわわわわわああっ」
……情けない話だが、この嬌声はキャラ作りの結果ではない。
わたしの胸は不必要にデカく、また、不必要に感度良好なのであった。
「やめやめ、やめてくださぁい!」
「今日もいいお乳だね、みっくるー」
「声が大きいですぅ……」
わたしの非難も意に介さず、悠々と歩き出す鶴屋嬢。
さすがは日本で五指に入る財閥の才媛、といったところか。
わたしは無意味に感心して、彼女の後に続いた。
空は高く澄んでいる。涼やかな風が時折、髪を攫っていく。
初秋の朝にふさわしい、穏やかな登校風景。
340:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 21:04:45.88 BSFqIJ+FO
キョンに繋がれた器具が止まった後、キョンは機関で処理されるか遺族に引き渡されるかされたと思うので
スムーズに納得できる死亡あの世行き列車説に賛同する
安価下
341:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(滋賀県)
08/09/13 21:04:49.77 fPqcU15b0
支援
342:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 21:07:04.46 Zmh6LOzwO
俺もあの世いき列車説が。四両目だし
343:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 21:14:05.18 nhQ1XJoN0
教室の隅で一人、ぽつんとしていたわたしに声をかけてくれたのは、鶴屋さんが初めてだった。
いや、入学当初はそれなりに人気があったりもした。
外面だけに引き寄せられただけの空っぽの人間たち。
彼らはわたしの内面を知ったとたん、離れていった。
わたしは彼ら以上に、中身のない空虚な人間だったからだ。
だから、本当の意味でわたしに関わろうとしたのは、鶴屋が初めてだということになる。
わたしはほんの短い時間、孤独を味わった。
もっとも、わたしは孤独でも構わなかった。涼宮ハルヒの好む”性格”は理解している。
涼宮ハルヒと接触するときだけ、そのキャラクターを演じればいい。
そう思っていた。
『朝比奈みくる? 面白い名前だねっ、気に入った!』
なのに、鶴屋さんはわたしの孤独を、いとも簡単に壊してしまった。
「……あなたは?」
「えーっ!! あたしのこと憶えてないの?
同じクラスだよっ? 席だってそんなに離れてないんだよっ!?
ひっどいなぁ、みくるは」
彼女はわたしの偽名を親しげに呼び、そして、自己紹介した。
わたしが生まれて初めての友人を得た瞬間だった。
元いた時間平面では、人と人の生の付き合いなんてなかった。
情報は常に共有され、不要と判断された情報は記憶でさえも消去される。
必要か。不必要か。ただそれだけの世界。そんな世界で、温かい人間関係なんて築けるわけがなかったのだ。
344:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 21:24:23.15 nhQ1XJoN0
わたしが鶴屋さんと付き合いだしてから、しばらくの間、鶴屋さんにはたくさんの迷惑をかけたと思う。
もう失望されたかもしれない。
そろそろわたしは鶴屋さんの興味から外されたころだろうか。
そんな悲観的なことを考えた直後、かかってくるのはいつだって鶴屋さんからの電話だった。
鶴屋さんは根気強く、わたしと付き合ってくれた。
狭くて暗い殻の中から、私を引きずりだしてくれた。
そして今では――
「おはよう、みくる」
「あっ、お、おはようございますっ」
「みくるその慌てたら敬語口調になる癖、なんとかしなよぉ」
「ひゃっ、くすぐったいですぅ」
「こらこらっ、あたしのみくるにおイタはいけないよっ!」
わたしは、多くの友人に囲まれて高校生活を送っている。
本当は涼宮ハルヒの監視に集中しなければならないのだが、
今ではすっかりその本人とも仲良くなって、オモチャにされている始末だ。
345:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(滋賀県)
08/09/13 21:24:40.89 fPqcU15b0
しえん
346:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 21:24:44.76 /IqwZiahO
ほ
347:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/13 21:32:31.66 GPiLRIeKO
wktk
348:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 21:32:44.85 nhQ1XJoN0
放課後。わたしは真っ直ぐに文芸部室に向かった。
旧校舎へと続く渡り廊下、ふと見上げた先に、文芸部室の窓がある。
開け放たれた窓の際で、長門さんは読書をしていた。
本当に絵になるなぁ、と思う。
彼女のような寡黙なTFEIは苦手だったが、嫌いなわけではなかった。
むしろ仲良くなりたい、とさえ考えている。
「こんにちは、朝比奈さん。それじゃあ、終わったら呼んでください」
「はぁい」
わたしが部室のドアを開けると、彼はいそいそと退散してくれた。
初めて近くで見たときは、とてもこの男の子が鍵とは思えなかった。
何事も適当にあしらい、責任転嫁を処世術にしている卑怯者。そんな印象を受けた。
しかし、今では真逆の印象を、わたしは彼に持っている。
今なら、彼が彼女の鍵たる所以を理解できる。
「もう大丈夫ですよー」
「あっ、はい。今日は元祖メイド服ですか。可愛いですね」
「照れますよぉ」
わたしは彼の言葉をお世辞だと知りつつ、念入りにお茶を煎れるのだった。
349:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍)
08/09/13 21:38:25.86 qQFIt8f+0
保守
350:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/13 21:46:27.42 GPiLRIeKO
やはり即興で、しかも一定のクオリティーを保つ為には時間がかかるんだなあ。
351:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 21:48:59.94 nhQ1XJoN0
やがて、特別授業で遅れていた古泉一樹と、掃除当番だった涼宮ハルヒがやってきて、
部室はとても賑やかになった。
彼と彼女が些細なことで喧嘩して、古泉くんが仲介に入り、
わたしは涼宮さんの腹いせにさんざん弄くり回されて、
長門さんは周囲の騒々しさにも負けず読書を続ける。
何度も繰り返されてきた日常。安心できる場所。信頼できる仲間―。
ただ、その中に一つだけ、わたしが信じられないものがあった。
「朝比奈さん、一局いかがですか?」
わたしが編み物を始めようとしたとき、古泉一樹が声をかけてきた。
編み物を理由に断ることもできたが、わたしは勝負に乗った。
古泉くんが卓上ゲームに誘ってくれたとき、わたしは必ずその誘いを受けるようにしていた。
わたしはゲームを通して、古泉一樹という人間の本質を探ろうとしていたのだ。
勝負の結果は見えている。
いつだってわたしが勝ち、古泉くんが負ける。
ただ、わたしはいつだって勝った気分になれなかった。
手応えのなさとはまた違う、違和感があった。
それに気づいたのは、ちょうどわたしが三年生になったときのことだ。
わたしは巧妙に誘導されていた。わたしがどんなに変則的な手を指そうと、
後で流れを見返すと、拮抗した勝負になっている。
序盤は古泉くんが優勢で、中盤から崩壊が始まり、終盤でわたしが逆転する。
絶対の試合経過。
352:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県)
08/09/13 21:51:52.53 2g2USIvu0
バイトから帰ったら終わってた・・・
と思ってたらまた始まってた・・・
いずれにせよ面白すぎワロタ
353:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府)
08/09/13 21:55:57.15 otNje+hu0
まじで面白い
wktk
354:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(新潟県)
08/09/13 21:58:58.58 gId13N8J0
追いついてしまった・・・orz
355:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 21:59:32.27 nhQ1XJoN0
その日も、ゲームは形式的に進んでいった。
どこで誘導されたのか。どこで古泉一樹の敗北の糸口を掴まされたのか。
分からない。
一度わざと負けてみようとしたこともあった。
しかし、不自然な手が許されない場面が連続して、わたしはいつの間にか勝っていたのだった。
わたしは駒を動かしながら、上目遣いに古泉一樹を見つめた。
あと数手で詰みだ。いつ投了されてもおかしくない。
「わたし思ったんですけど……古泉くん、本当はもの凄く強いんじゃないですか?」
彼は腕組みを解き、あたかも今まで勝機を探っていたかのように瞬きして、
「僕が強い? ふふ、見え透いたお世辞は、時に皮肉になり得るんですよ、朝比奈さん」
「皮肉なんかじゃありません。手加減、してるんでしょ? どうしてですか」
「不思議なことを言いますね。僕はいつだって本気ですよ。
実際、この勝負だって中盤までは行方が分からなかったじゃないですか」
「それは……そう、ですけどぉ」
356:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 21:59:41.27 yLIDDk2yO
ほ
357:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 22:11:29.76 nhQ1XJoN0
わたしの考えすぎ、なのだろうか。
古泉くんは全力を出し切っているが、終盤戦に弱く、逆に詰められる。
その考えの方が、よほど合理的だ。
と、そのとき、使い走りにさせられていた彼が、飲み物を抱えて戻ってきた。
「遅いっ! あたしを待たせた罪で罰金ね」
「お前なぁー、人に奢らせといて礼より先に罰金徴収とはどういう了見だよ」
彼は彼女との微笑ましい遣り取りを終えた後、
「将棋かぁ。懐かしいもので遊んでるんですね」
わたしを見てニッコリ笑い、
「ほうほう。あー、駄目だな古泉。お前の負けだ」
哀れみの表情で、古泉くんの肩を叩いた。
古泉くんは「おっしゃるとおりです」と苦笑する。そしてこちらに軽く頭を下げて、
「投了します。できれば二局目で雪辱を晴らしたいところなのですが、
下校時間が迫っているので、今日のところは片付けましょう」
358:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/13 22:17:54.29 GPiLRIeKO
保守
359:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/13 22:18:34.92 E2+UUUqp0
アーンド支援
360:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 22:31:10.16 nhQ1XJoN0
駒を一つ一つ、箱に入れていく。
彼は彼女とおしゃべりしながら、フリーズしたらしいPCと格闘していた。
わたしが最後の一駒をつまんだとき、古泉一樹は言った。視線は盤面に落ちており、双眸は前髪で隠されている。
「さっき朝比奈さんは、僕が手加減をしているのではないか、と仰られましたよね。
どうしてそんなお考えを?」
「なんとなく、です。古泉くんの指し方は、勝ち負けに拘っていないように見えました。
勝負に勝つことを諦めたとか、そんなんじゃなくて……。勝負の流れを把握して、その上で楽しんでいるような、」
「なるほど」
何を納得できたのだろう。わたしは首を傾げた。
「しかし、そのようなことは理論的には不可能だ。
加減をするのは、上級者にとっては容易いことです。
しかし時の流れともに優劣を変化させるというのは、至難の業ですよ。
連立方程式のような複数の条件を同時に満たす思考が必要ですし、
自らを最後に敗北させるとなれば、今度はその逆の思考を重ねなければならない。
僕には不可能だ。
なにせ僕は上級者でもなければ、そのような思考を持ち合わせてもいないんですから」
伏せられていた顔があがる。古泉一樹は微笑んでいた。
一点の曇りもない、完璧な笑顔が、今し方の言葉に嘘がないと語っている。
なのに、わたしは内心で怯えていた。
これは仮面だ。ただの仮面だ。
その裏に潜んでいる表情を、想像するのが怖い。古泉くんの、嘘と本当の言葉の境目が分からない。
ただ一つ分かるのは、
やはり今までの勝負事が、古泉くんに支配されていたということ。
古泉くんが複雑な思考処理を瞬時に行える、特別な人間であるということ。
361:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 22:34:32.02 /sOfhlOGO
このクオリティは即興氏…?
とにかく支援
362:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 22:34:39.67 hUnmjq09O
古泉がライトに見えてきた
363:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(新潟県)
08/09/13 22:40:45.37 SotHbKce0
>>361
俺もそう思ってたところだ
364:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 22:40:53.80 nhQ1XJoN0
「どうかされましたか? 顔色が優れないようですが」
「だっ、だいじょうぶです!
あのぅ、わたし着替えるんで、外で待っててもらえますか?
将棋盤はわたしが片付けておきます」
「これは失礼しました」
わたしはぼんやりとした頭のまま、将棋盤を片付けて、
メイド服を床に落とした。制服をとり、何気なく窓際に目をやる。
彼と目が合った。
「ひええぇぇぇえぇぇぇ!!! 見ないでくださぁあぁあい」
「エロキョン、何であんたがみくるちゃんのお着替えタイムに部室にいるのよっ!」
「お前が俺をPC前に縛り付けたからだろ! すみません、朝比奈さん。これは不可抗力でして……」
「うっさいあたしのせいにするな! 早くでてけ~っ!!!!」
帰路。
涼宮さんを真ん中にしてわたしと長門さんが両脇に、
その後ろでは、彼と古泉くんが並んで歩いている。いつもの編成だった。
365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 22:51:34.70 nhQ1XJoN0
わたしは涼宮さんの話の合間に、後ろを何度か窺った。
古泉くんは楽しそうに、彼はつまらなそうに、会話を紡いでいた。
今見返したところで、古泉くんの表情に作り物といった印象は受けない。
しかし、さっき古泉くんに抱いた畏れは紛れもない、本物だ。
わたしは見たのだ。古泉くんの仮面を透かして―
空っぽすぎて、気持ち悪くなるほど空虚な内側を。
366:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 22:59:45.33 /5ecRqzwO
こわいよwww
367:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/13 23:00:20.28 GPiLRIeKO
暗黒古泉・・・
368:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/13 23:00:22.49 sVFXCOFy0
wktk
369:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 23:03:14.65 nhQ1XJoN0
わたしはこのSOS団で信じられないものが一つだけあると言った。
それは、古泉一樹の人物像だ。
わたしだって偽名を用いているし、性格だって作り物だ。
しかし、古泉一樹のペルソナは―本当にそれがペルソナであるのなら―完璧すぎた。
人間は、ここまで上手く振る舞えるものなのか。
内面が空っぽの人間が、どうしてああも豊かな感情表現ができる?
逆にその感情表現が演技でない、ありのままのものだというのなら、
どうしてああも冷徹な一面を、垣間見せることができるのだろう?
どちらが演技で、どちらが本質なんだろう?
空っぽの状態から、鶴屋さんの手助けで人間関係を手に入れたわたしにとって、
古泉一樹の存在はありえないのだった。
370:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福井県)
08/09/13 23:05:43.98 uokgJ6r00
みくるうぜぇ
371:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東)
08/09/13 23:05:46.92 CrMZqO3CO
支援
372:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/13 23:11:01.61 Ok0yYOGX0
なんというクオリティ
373:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/13 23:17:59.57 tsvBUTB1O
紫煙
374:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 23:18:23.11 nhQ1XJoN0
徐々に長くなる昼の時間は、春の終わりを思わせた。
ふと足下を見れば長い影が伸びている。辺りは斜陽に満ちていた。
「それでは、ここでお別れですね」
分岐路に差し掛かる。古泉一樹が、歩みを止めた。
「じゃあな」
「また明日ねー」
「………ばいばい」
他のみんなが挨拶する中、わたしだけが黙ったまま、古泉くんを見送った。
わたしは、心の中に、古泉くんに対する不信の芽が育ち始めたのを感じた。
すべてはわたしの勘違いなのかもしれない。
古泉くんはSOS団の仲間だ。
何を疑う必要がある。
わたしはそう、自分に言い聞かせた。
たが、不信の芽は成長を止めることなく、わたしの心に根を張っていくj。
―彼女がピクニックを提案する、ちょうど一週間前のことだった。
番外1 終わり
訂正箇所を一つ。>>339の最後らへんの「初秋」は「晩春」の間違い
375:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 23:22:03.36 zaPDClOfO
時期はいつでもいいから次は是非キョン視点で書いてくれ
376:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/13 23:25:23.22 GPiLRIeKO
>>374
> 「………ばいばい」
長門かッ!?
377:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/13 23:25:31.51 nhQ1XJoN0
一時間半ほど空ける
番外2でほんとのほんとに終わりだからある程度、視点と時期は限定させてもらう
>>380 視点
1、キョン
2、ハルヒ
>>390
1、事故後
2、事故前
378:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(滋賀県)
08/09/13 23:27:22.70 fPqcU15b0
1
379:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(兵庫県)
08/09/13 23:27:26.90 RAGinhR/0
1
380:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/13 23:28:02.74 GPiLRIeKO
1
381:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/13 23:28:24.65 tsvBUTB1O
1
382:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 23:28:27.03 zaPDClOfO
>>1
383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府)
08/09/13 23:28:59.43 otNje+hu0
ksk
384:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/13 23:29:02.54 ubPrmvoqO
1
385:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 23:29:04.60 /5ecRqzwO
1
386:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛媛県)
08/09/13 23:29:09.41 hrAmGuBR0
1
387:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/13 23:29:34.04 GPiLRIeKO
ksk
388:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛媛県)
08/09/13 23:29:42.89 hrAmGuBR0
1
389:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 23:29:56.31 yLIDDk2yO
次は1
390:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛媛県)
08/09/13 23:30:13.52 hrAmGuBR0
1
391:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/13 23:30:19.91 GPiLRIeKO
ksk
1
392:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 23:30:22.69 yLIDDk2yO
1
393:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(新潟県)
08/09/13 23:30:30.12 SotHbKce0
1
394:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(秋田県)
08/09/13 23:33:22.45 oXp/IiH30
> 380 → 1 → キョン
> 390 → 1 → 事故後
おいww意識不明で寝てるじゃねーかよwww
395:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 23:35:10.91 yLIDDk2yO
>>394
そこは作者になんとかしてもらおう
396:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(catv?)
08/09/13 23:36:05.36 QJafbD2M0
>>5でクソワロタwwwwうめえwwwwww あんかした
397:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/13 23:38:14.82 GPiLRIeKO
>>395
そうさ、作者が何とかしてくれるさw
398:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 23:44:38.49 MxtYuG4EO
死亡演技後ってことでしょ
399:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 23:46:58.82 yLIDDk2yO
ぶっちゃけキョンは事故前と事故後の両方の視点がないと意味が無いと思うんだが
400:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(新潟県)
08/09/13 23:47:22.30 gId13N8J0
ハルヒ「バスケが・・・したい」
から始まったスレだとはとても思えん。
401:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/13 23:48:54.49 omKb/3hkO
おおいに期待
なんとなく症候群のやつを思い出した
402:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県)
08/09/13 23:49:32.41 2g2USIvu0
>>401
妹視点の?
403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(新潟県)
08/09/13 23:58:11.99 gId13N8J0
>>402
このスレで何回か出てきてるようですが、有名なんですか?
出来れば読めるところ教えてくれません?
404:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福井県)
08/09/13 23:58:16.89 uokgJ6r00
>>360
ヒカルの碁の持碁思い出した
405:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 00:04:35.22 vlU64W3rO
>>402
妹視点はなかったような気がする
確か谷口がバラバラになったり、推理を間違えてやっぱりバラされたりするやつ
406:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 00:06:44.53 NMog9amRO
症候群とかどうでもいいから
この作者の他作品読ませてくれ
407:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県)
08/09/14 00:07:16.71 b9dU4qkm0
>>405
こえええ
408:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 00:17:05.39 Fr7eMeva0
書始めるけど、これはtrue endの一つの解釈だと思って読んで欲しい
覚醒する。だんだん暗闇に目が慣れてくる。
俺はよろめきながら、壁伝いに立ち上がった。まだ躯の扱いを思い出せていないんだろう。
ここがどこかって? まあ信じられないだろうけど、教えてやるよ。
ここは死語の世界だ。
暗闇と静謐に満たされた、生命の終点。
この壁を四方にしてあるこの部屋は、すなわち、俺専用の棺桶というワケさ。
―というのは真っ赤な嘘で。
壁に手を這わしながら一周すると、スイッチはすぐに見つかった。
ぱちん。暖色の明かりが灯り、部屋の内装が明らかになる。
ここが俺の暮らす部屋か。存外、悪くないじゃないか。
409:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/14 00:20:18.00 LdJ6n7fcO
き
た
こ
れ
410:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(兵庫県)
08/09/14 00:20:37.14 Uj+Ogopj0
支援
411:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 00:24:19.88 eTdJCQwYO
ワシント五十トン
412:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/14 00:29:49.06 Q8aeIiwOO
帰ってきたか。
413:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 00:31:33.32 Fr7eMeva0
そこは一言で表すのなら、1LDKマンションの一室だった。
ただし窓はなく、唯一の扉には外側から鍵がかけられている。
完全な密室。
そう頭で理解した瞬間、急激に圧迫感が押し寄せてくる。
しかし、俺はその感情に目を瞑って、設備の把握に集中した。
壁際には黒のパイプベッドとベッドテーブル。
その上には……幼稚なデザインの目覚まし時計が置かれていた。
早起きしろってことか。
対面の壁際には、これまた黒のデスクと、大きな本棚がある。
デスクの上には洋風の瓶が、本棚には言わずもがな大量の本がある。
俺は先に怪しげな瓶をチェックすることにした。不用心だって?
ま、あいつが用意してくれたんだ。青酸カリじゃないことは確かだろう。
俺はためらいなく蓋を開けた。
はたしてそれは、お酒だった。気を紛らわしたり、眠れないときの睡眠導入剤に使えそうだった。
気が利くじゃないか。
次に本棚をチェックする。ジャンルはめちゃくちゃだった。
長門が見たら発狂しそうなほど乱雑に、本が詰め込まれていた。
まあこれもこれで、読むときに楽しめそうだからいいけどな。
414:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府)
08/09/14 00:36:49.58 +DZ1Fd+b0
生きてるバージョンの解釈ってわけね。
415:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(埼玉県)
08/09/14 00:43:21.82 ScCW7uWG0
支援
416:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 00:45:50.65 Fr7eMeva0
後の設備は、端折らせてもらうことにするぜ。
缶詰やレトルトで満たされた冷蔵庫や、トイレ一体型のシャワールームを紹介したところでつまらないだろうからな。
俺はベッドに寝転んだ。ぎし、とパイプが軋みを上げる。
不安だ。寝てる間に折れたりしないでくれよ?
俺は染み一つ無い天上を眺めながら、今、自分が置かれている状況を整理してみた。
衣食住は確保されている。
ガス、電気、水の使用に制限が設けられているとは思えないし、保管されている食料の量も十分だ。
キッチンの傍で見つけた床下倉庫には、半年は不自由しないぐらいの保存食が所狭しと詰め込まれていた。
また、孤独を紛らわす物も用意されている。
俺がアル中になることを懸念してか(冗談だ)酒はあれっきりだったが、
デスク脇の引き出しには、携帯ゲーム機とソフトが入っていた。それに飽きても本がある。
退屈しのぎには困らずに澄みそうだ。
あと、一見不要に思えて必要なものも、この部屋にはきちんと用意されていた。
時計と、カレンダーだ。
世間から隔絶されたこの密室において、時間の流れを知る意味はない、と思うヤツもいるかもしれないが、
案外、時間の流れを客観的に知ることは大切なことなんだぜ?
いやまあ、俺自身こんな状況に身を置くのは、これが初めてなワケだけどさ。
417:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛知県)
08/09/14 00:49:02.34 fnnxcNJk0
この人といい、今ローゼン書いてる人といい
よく即興でここまでかけるよな
418:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 00:50:20.37 Fr7eMeva0
何も考えることがなくなる。
仕方がないので目を瞑った。
「ふぁ~あ……」
わざとらしく欠伸を一つ。聞き耳を立てているヤツは誰もいないのに、何をしているんだろうね、俺は。
まぶたの裏に、印象の強い記憶が蘇る。
すべてはあのときの会話から始まったんだよなあ。
つい一週間前のことなのに、なんだか凄く懐かしく感じるぜ。
419:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府)
08/09/14 00:50:32.14 9KpQ1b+Y0
ほるす
420:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/14 00:58:05.30 9vr4pVp7O
これが即興とは…
まさしく才能の無駄遣い
支援
421:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/14 00:58:23.60 Q8aeIiwOO
保守
422:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/14 00:58:38.00 XAAMoJQ0O
保
423:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 01:00:59.80 Fr7eMeva0
早咲きの桜に続いて遅咲きの桜もその栄華を全うし、
薄い湿気が街を覆い始める、五月の半ばのこと。
俺は将来に不安を抱えていた。
将来といっても受験や就職とは違う。もっと大きなビジョンで見た将来のことさ。
二年に進級した頃からだろうか。
俺は頓に、このままハルヒと歩んでいく未来を想像をするようになっていた。
ハルヒ専属カウンセラー古泉のありがたいお話によると、ハルヒは俺に依存しているらしい。
通俗的に言い換えるなら、好き、ってことだ。
424:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 01:02:59.63 YxnDCD3GO
支援
425:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 01:06:22.93 eTdJCQwYO
チキン南蛮うめえ
426:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/14 01:07:47.41 Q8aeIiwOO
支援
427:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 01:11:59.33 Fr7eMeva0
初めは嬉しくも思った。
ハルヒは性格を除けば、女の理想型みたいな容姿をしている。
そして最近は―佐々木たちとの一件が決着してからは―性格も落ち着いた方向に変わってきているようだった。
つまり、完璧な美少女になりつつあるということだ。
そんなハルヒに恋慕を抱かれたら、諸手を挙げてハルヒを受け止めてやるに決まってる―かというと、
実際問題、ハルヒを取り巻く環境は、それほど甘くはないのであった。
まず監視がヤバい。
プライベートなんてこれっぽっちもねえ。
ついでに言うと、ハルヒと一緒にいる人間に対しても、あらゆる機関から監視の目が向けられている。
なまじ神的能力を持ってしまうと大変だ。
もっとも、当の本人は監視されていることもつゆ知らず、のほほんと毎日を過ごしているんだけどさ。
428:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/14 01:13:59.18 BAJ+bkFiO
wktkが止まらないっ!!
429:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/14 01:14:23.20 xgI1b5nI0
死体の
430:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/14 01:18:29.97 Q8aeIiwOO
保守
431:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(石川県)
08/09/14 01:19:09.23 5spATPf70
>>403
おそらくこれのこと
URLリンク(vipss.main.jp)
自分はこのスレで現在執筆中の作者と同一人物の作ではないかと勝手に睨んでいる
文章レベルの高さとかから見て
432:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 01:20:55.40 Fr7eMeva0
だが、俺はのほほんとしていられなかった。
古泉曰く、涼宮ハルヒが干渉を強めれば強めるほど、
依存対象への監視のレベルはあがっていくらしい。
つまり、俺がハルヒに好かれれば好かれるほど、
俺の一挙一動を見守る目が増えるということだ。考えるだけで胃が痛くなってくる。
俺はストレス云々よりも先に、恐怖を感じた。
もし仮に、だ。俺とハルヒが付き合うようになって、ゆくゆく結婚したとして、だ。
いつまで監視は続くんだ? ハルヒは何も知らされていないが、
俺はハルヒが神様的能力を持って、四六時中環視されていることを知っている。
ついでに俺も、ハルヒの選んだ伴侶として、隅から隅まで監視されるハメになるだろう。
そんなのゴメンだった。
何てったって自由がない。俺はただの一般ピーポーなんだ。
確かにハルヒと過ごすのは楽しいけど、それは、高校ライフの良き思い出として終わらせないといけない。
433:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(石川県)
08/09/14 01:21:00.02 5spATPf70
あ、勿論違うかもしれないので本気にしないように
間の取り方とかからすると風鈴とか書いた人かも
434:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(新潟県)
08/09/14 01:22:35.75 nDbJVHvT0
>>431
おお!ありがとう!
早速読んでくる!
435:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県)
08/09/14 01:23:23.93 b9dU4qkm0
>>433
つまり即興師か
436:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 01:27:35.96 +syDs6GgO
寝れん
437:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/14 01:29:14.44 Q8aeIiwOO
匿名掲示板で作者が誰かとかは無粋なんだぜw
このスレの作品が面白く、皆wktkしてるなら、それで十分はないか。
438:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/14 01:32:32.36 LdJ6n7fcO
古泉くろすぎ
439:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 01:36:21.03 Fr7eMeva0
だから俺は古泉に相談した。
「なんとかハルヒの恋心を反らせないものか」と。
古泉はとてもいい笑顔で答えた。
「無理です」
爽やかな風さえ吹いてきそうである。
俺は絶望した。
「あなたは既に彼女にとって掛け替えのない存在になりました。
オルタナティブはありません。無意識的に行使される能力は、ゆっくりと、しかし確実にあなたと彼女を結ぶでしょう」
機関もそう認識していますよ、と、さも当たり前のことであるかのように古泉は宣う。
「どうしてもっと早く、手遅れになるまえに俺に教えてくれなかったんだ?」
「よもやあなたが彼女と結ばれることを本気で忌避していたとは、思いもよりませんでしたから」
「冗談だと思ってたのかよ……まあいい、それで、俺の未来はマジで確定しちまってるのか?」
もし俺が運命のレールに乗せられちまっているとしたら。
ハルヒの言葉を借りるわけじゃないが、なんてツマラン人生だろう。
俺は酷く落ち込んだ。そのときだった。
「あなたを彼女から解放する方法はあるにはありますよ」
後光が差して見えたね。
身を乗り出す俺を制止し、古泉は口元をニヤリと歪めて言った。
「あなたが一度、死ねばいいんです」
440:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県)
08/09/14 01:37:09.87 b9dU4qkm0
朝まで保守頼む・・・
441:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 01:37:32.88 Fr7eMeva0
眠いので流石に寝る
あと俺の前作は今のところ風鈴だ
症候群じゃない
442:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(滋賀県)
08/09/14 01:38:49.36 J3Ga3mrq0
おつかれ
443:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(兵庫県)
08/09/14 01:40:56.00 Uj+Ogopj0
乙
444:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/14 01:41:23.86 Q8aeIiwOO
朝まで保守ぢゃ
445:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(空)
08/09/14 01:42:36.77 bU/KZu4H0
風鈴の時も楽しませてもらったんだぜ
おつかれ
446:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/14 01:45:42.16 CrHYKikT0
おいついた
447:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(新潟・東北)
08/09/14 01:47:00.08 DSaXd1KdO
同じく今おいついた
448:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/14 01:49:45.48 L+Uj2joRO
>>441
乙ーん!
449:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 01:59:15.28 jBMjmj4pO
ほす
450:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(兵庫県)
08/09/14 02:07:18.14 Uj+Ogopj0
保守
451:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(新潟県)
08/09/14 02:16:42.27 nDbJVHvT0
保&寝
452:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 02:22:20.74 eTdJCQwYO
は
453:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/14 02:22:25.38 Q8aeIiwOO
保守
454:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 02:22:28.06 3HkC84xmO
おもしろすぎ保守
455:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 02:54:08.47 YxnDCD3GO
保守
朝まで保守頼む!!
456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(三重県)
08/09/14 03:13:42.35 slauSFXr0
朝まではきついwwwwwがとりあえずほしゅ
457:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東海)
08/09/14 03:19:08.33 BeCgHvvjO
やっと追いついた
458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東海)
08/09/14 03:20:46.92 BeCgHvvjO
紫宛
459:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 03:40:21.08 eTdJCQwYO
さ
460:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 03:45:48.60 vlU64W3rO
書き手のバイタリティに嫉妬
461:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府)
08/09/14 04:02:03.01 7L+6tj0i0
HO
462:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 04:03:50.03 lyRR/m/iO
ほす
463:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 04:14:48.77 eTdJCQwYO
はさみ
464:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 04:21:51.16 k/Rj8jNkO
長
465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 04:30:06.87 jzSM6PcaO
門
466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(新潟・東北)
08/09/14 04:50:33.86 QixkhvahO
の
467:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 04:52:00.30 GIoqrINBO
脱
468:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/14 04:57:20.10 lcLzzvz5O
糞
469:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(滋賀県)
08/09/14 04:59:54.51 J3Ga3mrq0
た
470:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 05:21:24.68 lyRR/m/iO
ゆ
471:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府)
08/09/14 05:41:01.69 7L+6tj0i0
ん
472:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 06:12:03.59 7oWRwdlnO
追い付いた
wktk
473:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(鹿児島県)
08/09/14 06:19:09.31 dw0mVkqj0
お
474:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 06:34:57.93 7oWRwdlnO
っ
475:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/14 06:39:58.73 8/wYuGYl0
ほしゅ
476:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/14 06:53:30.28 LdJ6n7fcO
ほ
477:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(アラビア)
08/09/14 06:54:30.85 dn92xdxi0
ほしゅう
478:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北陸地方)
08/09/14 06:57:19.68 xXSYmQi6O
追い付いた。
風鈴はいつ頃の作品だ?
ぷん太のニュースに載ってないのかな?
479:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 07:04:30.97 4Q0D2ugwO
ほ
480:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/14 07:08:19.26 LdJ6n7fcO
>>478
風鈴は今夏。20日前後だったかな。途中に出たタイトル案を作者が採用した。
481:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/14 07:15:42.74 LdJ6n7fcO
480
8月のな。間違ってたらすまん
482:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 07:31:15.30 ZNjaujguO
☆
483:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北陸地方)
08/09/14 07:38:05.08 xXSYmQi6O
>>480サンクス
探してみる
484:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(鹿児島県)
08/09/14 07:55:18.88 dw0mVkqj0
鬼
485:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 08:05:03.92 7oWRwdlnO
畜
486:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西・北陸)
08/09/14 08:17:49.88 EQcEG02GO
ほ
487:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東海)
08/09/14 08:21:46.83 BeCgHvvjO
し
488:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(四国)
08/09/14 08:26:11.66 0+wUx5OeO
い
489:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/14 08:29:49.01 ZnokiFyoO
の
490:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/14 08:32:25.86 Md+iy/Zm0
よ
491:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東)
08/09/14 08:47:41.78 NO+WuXrUO
ぽ
492:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/14 08:52:34.34 uEJYG+Qk0
に
493:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(岩手県)
08/09/14 08:53:58.59 wurVpOTS0
し
494:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/14 09:01:31.09 YV0gx3Mz0
た
495:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 09:19:16.52 NMog9amRO
ほ
496:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 09:21:17.92 JDVEDWEPO
★
497:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/14 09:25:52.49 Q8aeIiwOO
残ってやがった!!w
ホントにしぶといスレだw
498:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 09:33:50.11 Fr7eMeva0
「一度死ぬ……?
お前、ついに頭おかしくなっちまったのか?
俺が死んだら元も子もねぇじゃねえかよ」
「まあまあ。静想してください。
あなたは彼女に見初められ、その関係は今日まで暖められてきた。
人間関係の強度は時間に比例します。
つまり、あなたと彼女を離別させるには、
一般的なカップルを破局させるのとは比べものにならない時間と労力がいるんです。
しかし、あなたが死ねば―いえ、彼女に死んだ、と思わせれば、
あなたは比較的時間をかけることなく、永久に彼女から解放される」
499:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/14 09:35:49.33 uEJYG+Qk0
きた!
500:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東)
08/09/14 09:36:19.71 NO+WuXrUO
おかえりんこ
501:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(山口県)
08/09/14 09:37:42.01 IMH9Iymg0
待ってたぞ!!
502:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 09:49:36.93 Fr7eMeva0
「そんなまどろっこしいことしなくても、
俺がどっか遠いところに引っ越したりすれば、」
「無駄です。彼女の能力はもうあなたの足下に絡みついているんですよ。
布石は敷かれている。あなたがどう足掻こうと、
あなたは彼女から離れることができない。
離れるには、彼女自身があなたと決別して、能力を停止させるしかないんです」
俺はにわかに恐ろしくなる。
ハルヒの能力が万能だってのは知っていた。
でも、他人の運命まで捕縛して離さないことまでできるなんて―まるで神じゃないか。
「だから、神ですよ」
「うっせぇいちいち答えんな」
「すみません」
「で、さっきの話に戻るが……俺が一度死ぬということは、
ハルヒの前で仮死薬飲んだり、どっかで事故死したように見せかけたりしたらいいのか?」
503:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(新潟・東北)
08/09/14 09:50:05.09 TbCcwq2sO
wktk
504:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 09:55:34.52 eULMxkA8O
スレタイにつられてやってきたのに完成度高すぎわろた
505:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 10:02:49.46 Fr7eMeva0
古泉は呆れたジェスチャーを交えながら答えた。
「偽装工作は、あなたが思っているほど単純ではないですよ。
綿密なシナリオと、入念な下準備が必要だ。
それに、あなたは一つ忘れている」
「ん? 何だよ?」
「あなたが欺瞞を仕掛ける相手が、彼女単一では済まない、ということです。
僕が所属している機関は勿論、未来や宇宙の組織―名称は伏せますがね―も騙さなくては。
あなたが人生をやり直す場に、邪魔が入るのは望ましくないでしょう?」
俺は自分の認識の甘さを思い知らされる。
そりゃそうだよな。俺は一応、ハルヒのキーパーソンだ。
突然失踪したり死んだりしたら、死因、死亡状況、その他余すところなく調べ尽くされるに決まってる。
そんでもって、俺が実は生きてました―、なんてコトが分かった日には……
「あはは……殺されるかもな、俺」
「まあ、十中八九、そうなるでしょうね。
彼女の秘密を知るものは必要最低限に抑えるべきだ。
特にあなたは二年間を彼女と共に過ごしてきた。
あなたの記憶にはとんでもない価値があるんですよ。値段のつけようがないくらいの価値が、ね。
あなたの生存が確認されたとすれば、機関は迅速にあなたの始末に向かうでしょう。
そして今まで指を咥えていた他組織は、あなたの捕獲に向かう。どちらにせよ、失敗したあなたに救いはない」
「こえーな」
「はい。こえーです」
俺は古泉をどつく。慣れない言葉使いで復唱するんじゃねーよ。
「すみません」
「……えーと。じゃあ、やっぱり俺がハルヒから離れることは出来ないんだな?」
506:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 10:11:45.31 Fr7eMeva0
「いえ。だから言ったじゃないですか。
完璧なシナリオと綻びのない下準備さえあれば、欺せない相手などいません」
こいつの自信満々な物言いは、どっから沸いてでてくるんだろうな。
俺は時々、いや頻繁に、不思議になる。
「あらゆる組織の監視の目を免れて、
俺が死んじまったように見せかけて、
しかも俺がどっかで上手いこと人生やり直せるシナリオなんてあるのかよ」
「僕が執筆いたしましょう。創作には自信があります」
「下準備はどうするんだ? どうせ大かがりなものになるんじゃないのか?」
「僕にお任せください。バイトのおかげで資金に不足はありません」
507:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/14 10:12:41.12 Q8aeIiwOO
支援
508:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/14 10:14:03.82 uEJYG+Qk0
支援
509:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東)
08/09/14 10:21:52.07 X/RMyJk9O
紫煙
510:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 10:22:21.81 Fr7eMeva0
「……………」
俺は沈思黙考する。
ハイリスクハイリターン。成功すれば俺はハルヒから解き放たれ、
失敗すれば、俺はハルヒの取り巻きたちに殺されるか捕まえられて酷い目に遭わされる―か。
古泉を見つめる。ポーカーフェイスに見返される。
目を反らす。古泉はマジだ。本気でこの提案をしてくれている。
でもなー……。何かひっかかるんだよな。
「なあ、どうしてお前は、ここまで俺に協力的なんだ?
お前はこうやってSOS団の一員として俺と話してるけどさ、
元を辿ればハルヒ第一優先の機関の手先だよな。
俺に死んだフリして失踪されたら困るんじゃないのか?
それに俺に荷担したとなりゃあ、バレた時には俺と同じくらい酷い目に遭うぜ?」
「理由が入り用ですか?」
「んー、言いたくないならそれでもいいし、俺はお前のことを信用しちゃいるが、
そこまでしてくれるからには、何かお前にも思惑があるんだろ?」
511:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/14 10:23:47.18 uEJYG+Qk0
支援
512:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東海)
08/09/14 10:25:04.33 cnVkUwUBO
vipってやっぱり利用人口多いんだなと実感するな
513:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/14 10:27:28.52 Q8aeIiwOO
保守
514:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 10:33:38.06 Fr7eMeva0
「ありますよ」
古泉は思い出したように、コーヒー缶のプルタブを空ける。
「僭越ながら申し上げますと、僕は今のあなたのポジションを奪いたくて仕方がなかったんです。
監視役というのも、ヤキモキさせられる立場でしてね。
かねがね考えていたんですよ。僕なら彼女の精神を乱さずに済む、閉鎖空間の発生を最小限に抑えられる、と。
……誤解しないでください。あなたを責めているわけじゃないんです。
ただ、客観的に彼女の心理を深く理解している僕が、あなたと成り代われれば、と思っていただけ。
所詮はしがない妄想ですよ」
俺もコーヒー缶のプルタブを空ける。
ぱきゅ。シリアスな会話シーンだというのに、間の抜けた音がする。台無しだ。
「しかし、あなたがそのポジションが下りたがっているとなれば、僕の妄想も現実味を帯びてくるじゃありませんか。
つまりは利害の一致です。
あなたは僕の用意したシナリオで彼女から解放され、ポストに僕が彼女の鍵を仕る。
どうです。理想的でしょう?」
515:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府)
08/09/14 10:36:31.30 ZEub+7Pq0
電車の描写はこういうことだったのか
やるねえ
ミステリ作家になれるぜ
516:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/14 10:36:55.56 Q8aeIiwOO
スレタイを
『古泉一樹の野望』
に変更しろw
517:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/14 10:37:28.30 uEJYG+Qk0
このスレタイでスルーしてる人、絶対多いよな
518:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県)
08/09/14 10:38:12.43 RpStx02Y0
>>517
もったいねえなwww
519:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東)
08/09/14 10:41:44.63 smewM8u4O
あれ?俺はこのスレタイに釣られて来たんだけど?
520:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福岡県)
08/09/14 10:41:54.52 RYkAJ/SR0
>>517
最初は完全にクソスレと思って開いたら、あり得ないほどの神スレに巡り会えたよw
521:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東海)
08/09/14 10:43:08.71 zGBWz2ptO
テスト
522:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 10:48:37.64 Fr7eMeva0
古泉の告白は、別段、意外でもなかった。
つーか、俺も前々から思ってたしな。
俺よりも女心を万倍理解してるこいつの方が、鍵に適任なんじゃないかって。
最初からSOS団の相関図は捻れていたんだ。
「それに、理由はもう一つあります。
僕はあなたを好いていた。純粋に友人として、あなたを認めていました。
あなたは何者にも流されない。それは無関心とは違う、識域下の拒絶であり、容認です。
完成された処世術……だからこそ彼女も、あなたに惹かれたのでしょうね」
よせやい。照れるじゃねえか。
「お世辞じゃありませんよ。
あなたは僕の理想でした。
僕自身、ペルソナの作り方に関しては、かなりの物を持っていると自負していますが、
あなたの"それ"に比べてはただのガラス細工も同然です。すぐに傷つき、壊れてしまう。
現に、朝比奈みくる先輩には猜疑心を向けられつつありますし」
523:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 10:50:51.18 msSJzg2IO
俺の彼女ハルヒに似てるけど見る?
524:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(山口県)
08/09/14 10:51:59.62 5zmkWvHg0
>>523
みせてくれ
525:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福岡県)
08/09/14 10:57:06.09 CRGMb2jY0
. ハ,,ハ ミ _ ドスッ
. ( ゚ω゚ )彡―─┴┴─―
* * * \ / つ お断りし / ハ,,ハ
* * \ ~′ /´ └―─┬/ ( ゚ω゚ ) お断りします
* ハ,,ハ * \ ∪ ∪ / / \
* ( ゚ω゚ ) * .\ / ((⊂ ) ノ\つ))
* お断りします * . \∧∧∧∧/ (_⌒ヽ
* * < > ヽ ヘ }
* * * < の し お > ε≡Ξ ノノ `J
──────< 予 ま 断 >──────
. オコトワリ < 感 す り >
ハ,,ハ ハ,,ハ .ハ,,ハ <. !! > ハ,,ハ
. .( ゚ω゚ ) . ( ゚ω゚ ) ( ゚ω゚ ) /∨∨∨∨\ ( ゚ω゚ )<お断り .ハ,,ハ
│ │ │ / .\ します>( ゚ω゚ )
,(\│/)(\│/)(\│ /. \
/ ♪お断りします♪ \
/ ハ,,ハ ハ,,ハ .ハ,,ハ ハ,,ハ\
. ( ゚ω゚ ) ( ゚ω゚ ) ( ゚ω゚ ) ( ゚ω゚ )
526:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 10:57:42.85 Fr7eMeva0
「大変だな、お前も」
「ええ。苦労が絶えません」
その割りには清々しい笑顔じゃないか。
「あなたの前では自然とこうなります。自分を偽る必要がありませんからね。
ところで……僕の提案はどうされますか?
無論、強制はしません。すべてはあなたが決めることです」
俺は即答した。
「受けるよ」
「分かりました。しかし、ずいぶんと早いご決断ですね。
未練はないんですか?
一度死ぬということは、これまで築いてきたあなたの財産を全て失うということです。
家族も、友人も、SOS団も―何もかも」
「いいんだよ。そりゃ最初は苦労すると思うけどさ、
ハルヒの敷いたレールの上を走り続けるよりは、そっちの方がよっぽど良い」
俺は自由気儘な人生を送りたいのさ、と笑ってみせる。
ま、本音を言えば、ちょっぴり不安だったけどさ。
だらだらと先に引き延ばせば引き延ばすほど、俺がハルヒから離れられる可能性は減っていくんだ。
決断は早いほうがいい。そうだろ?
527:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 10:58:58.55 VBneHeOsO
今北産業
528:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 11:00:24.06 7oWRwdlnO
最初は
ハルヒ「・・・したいの」
キョン「何をだ?」
ハルヒ「・・・・・・」
キョン「黙ってちゃわからないぞ。何をしたいか言ってみろ」
ハルヒ「・・・IDの数だけ腹筋したいのよ!」
みたいなスレかと思ってて開いたらこんな神スレだったとは
529:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西)
08/09/14 11:01:11.89 Q8aeIiwOO
>>527
糞スレと思ったら・・・
暗黒古泉
番外編2
530:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 11:03:50.61 VBneHeOsO
>>529
把握した
塚電車でこのスレ開かなきゃよかった…
531:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都)
08/09/14 11:06:28.67 uEJYG+Qk0
>>529の3行を信じて最初から読めば最高に楽しめるはず
ここまで追いついたらこのレスの意味もわかるはず
532:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 11:08:21.98 Fr7eMeva0
後日、俺は古泉にシナリオを聞かされた。
三重トリックだった。
上手くいけば俺は恙なく死に、
一つ目のトリックを看破されても古泉に殺人の疑いがかかるに留まり、
二つ目のトリックを看破されても証拠は見つからず、
三つ目のトリックを看破されても俺の行方は杳として知れぬまま。
「いいじゃん。てっきり仮死薬飲まされて束の間の黄泉ツアーにでも行けるのかと期待していたんだけどな」
「ふふ、それは残念でしたね。
しかし仮死薬を用いた昏睡で死を演出するよりは、こちらの方がよほど健康的でしょう?」
「まあな」
533:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越)
08/09/14 11:09:59.79 jlt4JjcMO
このハルヒは将来古泉に食われるのか
534:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州)
08/09/14 11:10:39.66 Yrp1TN7fO
今北……が、暗黒古泉は好物だかこの手のキョンは嫌いだわ。
残念だが離脱
535:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方)
08/09/14 11:14:19.62 Fr7eMeva0
昼から用事
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