文才ねぇがら小説書ぐんだぁat NEWS4VIP
文才ねぇがら小説書ぐんだぁ - 暇つぶし2ch905:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/07/26 21:20:39.89 MN9agziO0
あ、ごめんこれが山田悠介の文ということで。俺のじゃないよ! ぜったいちがうよ!

906:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/07/26 21:23:27.01 cve8NgeNO
>>902
大江健三郎は中編ぐらいなら一日で書いて30日間毎日推敲したらしいな

907:競馬 一
08/07/26 21:24:23.92 ENRG7CMTO
皆さんは、競馬より思いばんば競馬というのをご存知だろうか。
一頭が三百キロより重く、競馬より何十キロという負荷をつけて競争するわけ。
実際に目で見なくても、彼等と育てている調教師を見ていると、自分も頑張らなくては、と感じる。 別にどの馬が勝とうが、私には関係もないが、心に染みる。
彼等が走り終えて、何かが生産される訳ではない。また、練習がその調教が始まるだけである。

908:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/07/26 21:28:50.21 Xv62c0Qa0
>>904
句読点の位置があれなだけでそこまで酷い文章じゃない気がする。

909:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/07/26 21:29:22.21 W8PhRghD0
>>906
ああ、いい話だね、その逸話。
推敲で言うと、普通は推敲を重ねると文字数は増えていくものなんだけど、
志賀直哉は推敲するたびに文字数がガンガン減っていったって逸話も好き。

910:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/07/26 21:30:23.77 MN9agziO0
>>908
よく読んでみろ。叙述トリックがふんだんに使われているぞ

911:競馬 ニ
08/07/26 21:31:35.51 ENRG7CMTO
けれど、その無目的な、言ってみれば、無為な日常は、私達の生活と何ら替わり無いではないか。 私が明日仕事をしたからといって、明日何かが発生する訳ではない。また、誰かの命が救える訳でもない。
医者や弁護士でなければ、皆さんの日常も大差ないであろう。
けれど私は、月曜日から土曜日まで朝8時半に出社をし、夕方9時に帰宅する。全くたわいない、ごく一般的な社会人であろう。
しかし、その小さな歯車が日本を、そして世界を動かしている。

912:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/07/26 21:36:25.74 cve8NgeNO
>>909
志賀直哉かっけえな
見習いたい

913:競馬 三
08/07/26 21:36:57.04 ENRG7CMTO
彼等はただ、前しか見据えていない。むちを入れられるまでもなく、ただ、前に向かって走る。
私達が出来うる事も、同じではないか。
ただ、走る、前に向かって。可否は数年後に気付くだけで、いつでもこの一瞬を、立ち止まらずに走り抜ける。
私の好きな、星新一が行った、立ち止まるな、走りながら考えろ。マグロの様に、眠りの夢の中でも、明日どう戦うか、シュミレートするのだ。 つまりはそういう事だ。

914:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/07/26 21:38:24.72 INMJUNoIO
昨日からいない人はログ見るとしあわせに

以下スルー推奨

915:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/07/26 21:40:59.87 el71f2WW0
品評会投下しようと昨日書き上げたんだけど
推敲したら1文字も残らなかった…。

なんという志賀直哉。

916:競馬 四
08/07/26 21:42:47.32 ENRG7CMTO
生まれ落ちて七十数年、私達に何が出来る?
ただ静かに、前を見て走る事くらいではないか。 余計なものなど何もない。学生時代に一週間だけ付き合った彼女との時間にも、きっと、何かきっと意味がある。
出来ることやその時間が限られているからこそ、前に歩みを、進めよう。
たまに傷付き、倒れて真っ青な空を見上げるかもしれない。
けれど、馬はただ、前へ向かって走る。
彼等の内なる内面は分からない。

917:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/07/26 21:45:13.43 MN9agziO0
>>915
お前は城の崎と小僧の神様を愛している全俺を敵に回した

918:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/07/26 21:47:00.56 efidcHnU0
小僧の神様のラストってどうなの? 初めて読んだ時リアルに「はあ?」って声が出たんだけど。

919:再来
08/07/26 21:51:28.72 eL5UixF60
再来 6レス投下します

920:再来
08/07/26 21:51:56.55 eL5UixF60
〔あなたは覚えていますでしょうか〕
こんな文頭で始まる手紙を私は家の庭で見つけた、手紙というよりかはメモみたいに見えたが誰かから誰かへのメッセージと思われたので手紙ということにした。始めは私に宛てた手紙かと思いしばらく読み込んでいた、
しかしどうにも自分に該当する部分が見当たらずに自分宛のものでないと理解する。
〔私はあなたを呼び、そしてあなたを閉じ込めました〕
「まったくもって物騒な手紙である、この手紙の送り主はよほど狂った人間に違いない。」
その手紙には差出人の名前も住所もなく蚯蚓の這った跡のような字で書かれている、よほど急いで書いたのか間違った所はグシャグシャと黒く塗りつぶして消していた。
〔あなたは動かず、何も言わずに耐えていました。それを見ていた私の気持ちが分かるでしょうか〕
「・・・・・馬鹿らしい」
私は手紙を丸めて放り投げ家へと戻った、これ以上は見ているのも嫌になった。どうせ誰かの悪戯だろう、さっさと風呂に入って寝よう。
〔あなたは恐ろしかった、故に閉じ込めた。この子供のような理論をあなたは笑わなかった、逆に誉めた・・・・・・あなたという物が分からなくなった。
あなたに手紙を送ったのは伝えたいことが一つあったからです。
_____________________   〕
ふと最後の一文が頭をよぎる、なにか重要だった気がする。あわてて先ほど放り投げた手紙をさがす、ない、何処にもない、風が吹く・・・・・
「飛ばされたか・・・・・」
今日はもう遅い、明日探しに行こう。時間なら有り余ってる、なぁに急ぐことはない、明日があるのだ私には。


921:再来
08/07/26 21:53:14.98 eL5UixF60
朝起きる、夢は見なかった。
いつもどおりに歯を磨きその後にトーストを焼く、トーストが焼きあがるまでの時間に外にあるポストに手紙をチェックしに行く。昨日の手紙があった。
最後の一文を確認しようとする、しかし文は途中で途切れていた。紙が千切られていたのである、私は青ざめた。
家の中へ手紙を持ち帰る、トーストはいつの間にか焦げていた。
こんな偶然があるのだろうか、いくら自分に関係のない手紙とはいえこうくると気味の悪いものである。全てのカーテンを開け、家の周りを見えるかぎり見渡す。いつもと同じ景色、何も変りはない。
キンコーン
突然の来訪者に少し心臓がはねる。
「大丈夫、俺には何も関係のないこと・・・・何もない、なにも起こらない。」
自分に言い聞かせてドアを開ける、知らない老婆が立っていた顔を近づけてきてこう囁いた。
「手紙は御届きになりましたでしょうか?」
ぎょっとする、まさかと思う。家を間違えたのではないか?言っては悪いが目の前にいる老婆は相当な年だと思う、思い違いの一つや二つは日常茶飯事のはず。
「彼が再来なさいました、このことにつきましては手紙の最後の一文をご覧くださいませ、くれぐれも口外なさらぬよう・・・・・・・」
やたらと長い間をあける、私はもう何がなんだかどっちが上で下かも分からない状態でただ冷や汗がだらだらと出てくるばかりでありなにも出来なかった。
「気を付けくださいませ


922:再来
08/07/26 21:53:46.99 eL5UixF60
こう・・・貫禄といえばいいのか分からないが、ドス声とも言いがたく。私を屈服させるのに十分な何かを持っている声、雰囲気だった。
手紙の最後にはやはり大事な意味があった、人の勘というものは優れているというのは本当であったのか・・・・・・
私に関係があった。その言葉が頭の中でループし続ける、コレまでの生涯で何も思い当たることがない。私が何をしたというのか?誰も答えてくれない。
親はいない、私の成人と共に他界してしまった。親のことであろうか。
ふと思う、親のことならば納得がいくかもしれない。両親は研究者であった。
両親はつねに言っていた。
「研究をやめれば人は死ぬ、人は追い求め続けるからこそ人である。」
私はこのことでしょっちゅう怒られていた、なにもやりたいことがなかったからだ。
そいいえば親が言っていた。彼はいつかやってくる、私等に会いにやってくる。そう言っていた。この彼というのがさきほどの老婆が言っていた彼、手紙の「あなた」は共通する人物なのではないか?
考えすぎかとは思う、しかし考えすぎて悪いことはないというのが私のコレまでの教訓だ。石橋を叩いて壊すくらいの慎重さが世の人達には必要だと両親は言っていた。おかげで今も独身という訳だが。


923:再来
08/07/26 21:54:44.57 eL5UixF60
そうするとこの文章を送ったのは僕の両親ということになるかもしれない、しかしそうすると「あなた」(彼であると推測する)を閉じ込めたのは両親ということになる。
ならば彼は今いったいどのくらいの年であろうか、先ほどの老婆ほどではなかろうか。再来ということ、当たり前であるが彼が再び現れるということになる。私に会いに・・・・
手紙の最後が気になる、どうも本当に重要らしいのだ、しかし何をすればいいのか分からない。
・・・・・・しばらく黙って座る、シーンという音無き音が聞こえてくる。
「あぁ・・・・・ここは本当に静かだ・・・・」
少し落ち着いた、散歩にでも行こう。
家をでる、庭を歩く。昨日手紙が落ちていた場所に着く・・・・・深く、深く、その場所をみつめてから再び歩き出す。
〔約束の場所にてあなたをお待ちしております〕
・・・・・・・・・・思い出した。
駆ける、約束の場所へ、彼が待つ場所へ。
そこはここから近い場所で、幼き自分が両親と共によく来ていた廃墟。両親の「実験」を見によく遊びに来ていた場所であった、その時に両親は言っていたのだ。


924:再来
08/07/26 21:55:33.97 eL5UixF60
「この実験のことをよく覚えていなさい、人とは何か。そのすべてが分かる瞬間にあなたは立ち会っているのです、
ここで見たこと、聞いたこと、全て貴方の脳に記憶させなさい。人間が考えられる全てのことは起こりうる現実なのです。
この場を約束の場所とします、あなたはいつか再び彼に会うでしょう。そこで言いなさい、ここであった全てを。彼に伝えなさい、私達・・・・あなたの親が彼にしたことを。」
気が付けば呟いていた、あの手紙は彼と自分にあてた手紙だった。最初のは自分に宛てた手紙、両親が誰かに言ってあったのだろう。
「彼が再び現れる時に子供に渡しなさい」と
二つ目は彼が持っていた手紙を私のポストへ入れたのだろう。何故?そんなことは分からない。彼の考えていることなど、両親に体中を細工され、人間ではなくなってしまった彼には。


925:再来
08/07/26 21:55:59.06 eL5UixF60
廃墟の中には彼がいた、彼を閉じ込めていたスペースに閉じ込めていた時と同じ格好で座っていた。
僕は喋った、全てをそのままに。
僕には何の才能も無かったがレコーダーの才能は会ったらしい、一言も漏らさずに全てを伝えきった・・・・彼は座ったまま聞いていた。
彼が立ち上がり叫んだ、
「私は彼らを許す!彼ラを讃える!・・・・彼らを殺ス!殺ス!!殺ス!!殺ス!!殺ス!!殺ス!!!!!」
私は泣いた、感情などない。涙が溢れて来る、これが両親のしたこと。人を人でなくすること代わりに両親は分かったのだろう。「人」というものを。
人を知るためには人でないものを知らなくてはいけない、それも犬、猫などではいけない。人から堕落し、人でないものになったものでないといけない。私は理解した、人というものを、今見ていることそれが「人」彼は人そのもの。
まて、こんな物が人であってはいけない、私が突き止めなくてはいけない・・・・人というものを。
なるほど、祖父母も研究者だったと聞く、こういうことか。
なるほど、彼は再来する



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