08/07/27 10:28:18.10 mztAgP1nO
「よっし、次は千本ノックだ！反射神経を鍛えねえとな！」
悟空さんは物置から木製のバット取り出し、俺にグローブを渡した。
流石に格闘技の修行に千本ノックは聞いたことがない。
「わたしもやる～！キョンくんと修行する～！」
ハルヒが物置からグローブ…もといキャッチャーミットを引っ張り出した。
ハルヒめ遂に天然までステータスになったか。可愛いヤツめ、ほっぺつついてやる。
「うし、じゃあハルヒはキョンの後ろに行ったボールを捕ってくれ！」
ハルヒは元気にはーい！と返事をした。本当に嬉しそうな顔をしていた。
このハルヒの修行がまさか後々あんな場面で役に立つとは思わなかった。
「じゃあ、行くぞー！」
悟空さんがバッターボックスに入った。白球が宙に舞いぐっと振りかぶった。
次の瞬間、目にも止まらぬスピードで白球は俺めがけて直進してきた。
「な！？」
とっさに俺は身を翻しそれを避けていた。白球は後方のハルヒに向かう。
俺は声を上げていた。大声でハルヒの名を呼んでいた。
バシィッ
凄まじい音がした。
ハルヒの構えていたミットからボールが転がり落ち2、3回地面でバウンドした。
直後、ハルヒが地面にへたり込みわあわあ泣き始めた。
「あぁ～ん！痛いよ～～！」
俺は思わずハルヒの元に駆け寄っていた。