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バッド
――刺した。
ぐちゃりという感覚。
愛している者だとしても、それは変わらなかった。
それでも、カオリは死なない。否。死ねないのだ。
最早、彼女の手では、自分の命を断つことも出来なかったのだ。
血液を欲するカオリ。
華純が横からアイビスを放つが通用しない。
カオリは華純をターゲットとし、あっさりと殺してしまう。
ごくんごくんと音を立てて血を飲むカオリを見て、邑久は完全に自分を閉ざしてしまう。
「つまんない」
一言だけ、本当に悲しそうにカオリは言い残し、その場を去る。
――半年後。イージーは絶滅し、カオリは望みを果たす。
しかし、邑久は生きのこっていた。
暗闇の中、カオリが自室に現れる。
「好きでしたよ、屑桐さん」
景色が真っ暗になり、エンド。