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佳織ルート。
自分の在り方。つまり両親を殺したブレナムの殲滅について、佳織は疑問を持つ。
それは、涼香が自分を知っていたことから感じていた。
アルカディアの一職員の自分をずっと知っていたと言う涼香。
そして、涼香は佳織に告げる。
佳織は、かつて屑桐から離れた『葛桐馨』の末裔だと。
そしてクズキリは完全に衰退した葛桐を滅ぼす為に佳織の家を襲撃したのだ、と。
――そうして、佳織は自分を見失い始めてしまう。
何よりも自分を支えていた復讐心がみるみるうちに萎えていく。
そうすれば、島田佳織という存在はただの少女よりも脆弱になっていく。
両親を殺した屑桐が憎い。
でも、自分にも、大好きな邑久にも屑桐の血が入っている。
段々と自分を亡くしていく佳織。
自室に閉じこもり、邑久の言葉にも応じない。
邑久は何も出来ない自分に苛立ち、華純に問う。
どうすればいい。
どうすれば佳織を救ってやれる?
華純は答えられない。
只、華純は俯くだけだった。