怖い話書いてけat NEWS4VIP
怖い話書いてけ - 暇つぶし2ch716:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
08/07/09 17:29:16.73 KhpHdK3p0
小さい頃、妹とよくお墓でいたずらして遊んだ。
そこである日妹が以前に遊んでいて落としたらしいネックレスを拾ってきた日の事なんだが
俺はその日はじめて幽霊ってものを見た。いや、正確には幽霊の手足。

墓から帰ってきて遊び疲れた俺と妹は、仏間の隣にある和室で扇風機を付けて寝こけていた。
そしたら突然、うとうととした寝入りばなにどたどたと言う激しい足音が聞こえてきた。
家には俺と妹、そしてこの時間帯には足の悪いばあちゃんしかいないはず。
ばあちゃんに何かあったのかと俺は驚いて飛び起き、廊下へと続く障子に手をかけた瞬間、
どたどたとした足音が目の前を通り過ぎた。障子の下の方にあるガラス戸ごしに、四つん這いで走り抜ける何かが見えた。
いつの間にか起きた妹が、俺の服の袖をつかんでいた。妹の制止がなければ俺は戸を開けていたかもしれなかった。
どたどたどた。とまた四つん這いの足が廊下を行ったり来たりする。背中に氷水を浴びせられたように全身に鳥肌が立った。
戸にかけた手をどうする事も出来ないまま、俺が振り向くと、妹は人差し指を唇に付けて「静かにしろ」と俺にジェスチャーで伝えてきた。
どたどたどた。どたどた。と廊下を行き来していた足音が、不意に障子戸の前で止まった。
薄汚れたはだしの足と、緑がかった腕が下から覗く。俺はいつの間にか泣いていた。
「だいたいこれはあたしんだ!お前のなわけなかろうが!死んだならおとなしく寝てろ!」
いきなり妹が大声で外に叫んだ。扉の前の手足ががりがりと戸をひっかいた。俺はもう怖くて気絶しそうだった。
「帰れ帰れ!未練がましいんじゃ!やらんもんはやらん!」妹が怒鳴るたびに、外の手足がどんどんと戸を叩いた。
「泥棒の分際で這い出てきやがって!また殺されたいのか!」
そう言って妹が傍らにあった蚊取り線香を戸に向かって投げると、ガラス戸の前の手足は
来たときとは比べ物にならないくらいゆっくりとした足取りで玄関方面に帰って行った。
文章にすると大した事ないけどあの時は小便ちびるくらいに怖かった。


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