08/06/10 15:45:56.44 nt+GhsJH0
偶然表示された母という文字を偶然見かけて我に返ったのだった。
電話の用件は、あの友人が行方不明だということらしい。手掛かりを探すべく、俺は友人の家へ向かった。
そしてその部屋で一枚の写真を見つけた。3人の子供が写っている。2人の男の子と1人の少女だった。
言うまでも無く2人の男の子は俺と友人だと分かった。そして、少女の顔をみて俺は驚愕した。
狐の耳と尻尾をはやし、黒髪でロングなあの少女だった。狐耳には金髪だろ・・・常考
そして机の上には俺宛の長文のメモが置いてあった。俺はすべてを思い出しつつあった。
そして俺は、あの神社へ向かった。確かめるべく。
彼女は親切にもすでに姿を現し、俺を出迎えてくれた。
「夜には世話になったな」なんとも破廉恥な挨拶をしてしまった。彼女は唇を結び耳から首まで赤く染めている。
「まさに虜になってしまったよ。逃げられないわけだ」「こっちに戻ってきたんだ。もうどこにも行かないよ」
「ごめんな」
昔幼かった頃。俺と友人は探検と称して山に向かい、この神社を見つけた。裏にまわってみると小屋を見つけた。
中で、少女を、見つけた。
友人は小屋の入り口で立ち止まっている。俺は勇気をだして声をかけた。探検に来たんだ。勇気はあるさ
その少女は恐る恐るながらも、俺が差し伸べた手をつかんでくれた。それから何日も3人一緒で遊んだ。
友人も徐々に彼女と仲良くなっていった。俺はそのころには彼女に恋心を抱くようになっていた。彼女も同様だった。
そしてある日、彼女は自分が妖怪であることを告げた。俺たちは詳しくは聞かず、代わりに耳を撫でてやった。
その数日後、俺は通り魔と遭遇した。
「お前がこんな年になったんだから、こういう手を使ってもいいでしょうが!」顔を赤くしながら、彼女は語る。
「あの日鳥居の上から見ていて、お前だとわかってうれしかったよ 寂しかったんだぞ」
「もう逃がすまいと思ったよ・・・」時に不気味な顔で微笑みながら、彼女は語る。
「お前に私のすべてを見せてやるよ・・・」
目の前がフラッシュする。意識が遠のいていく・・・。