ハルヒ「アナル、いじめ、シュールのSSはここまで来なさい!」at NEWS4VIP
ハルヒ「アナル、いじめ、シュールのSSはここまで来なさい!」 - 暇つぶし2ch255:長門有希の再会
08/03/26 05:05:10.36 RxAq2kmR0
朝倉涼子の映像が頭の中で繰り返される
笑顔の彼女
クラスメイトと談笑する彼女
クラスでは委員長を務めていた彼女
私に、おでんを作ってくれる彼女
私に、
私に。
私に、だ。

わたしに。そう

私はそんな彼女を消した
デリートした
仕方ない事だった
ソレシカホウホウハナカッタノダカラ
本当に?
本当に?
本当に?
本当は、彼女が恐かっただけではないのか
彼に近づいた彼女が
私より彼の近くにいた彼女が

256:長門有希の再会
08/03/26 05:05:28.94 RxAq2kmR0
頭を振る
彼女は私の頭から離れない
しかも、私の頭の中の彼女は笑っているのだ
とても幸せそうに
私に消されるなどという事は毛頭知らないというふうに
とても、自然に笑う
その笑顔は彼に、クラスメイトに、先生に、近所の人に、そして
私にも向いていた。


彼女がこちらを見ていう
「私、殺されちゃうんですよね。長門さん、あなたに」
ニコリと笑う彼女
私は、私は頭を抑えた。

257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/03/26 05:05:52.47 I2qA7wcEO
支援

258:長門有希の再会
08/03/26 05:05:55.36 RxAq2kmR0
そして走り出す
逃げる
何から?
逃げる
逃げる
何から?
どこへ?
どこから
どこへ?

イキガクルシイ
アシガアガラナイ
ウデガイタイ

胸が熱くなって
私は声を上げて泣いた

ごめんなさい

ごめんなさい

ごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

人殺し?
そう
わたしは、人殺しだ

259:長門有希の再会
08/03/26 05:06:24.20 RxAq2kmR0
公園に居た。
目の前に両手でダンボールを持つ女の子
しかし彼女は石に躓いてバランスを崩してしまう
私はダンボールの中から散らばった荷物を手に取る
そこで私は言うのだ
「私も手伝おう」と
しかし女の子は私の手を退けながら言う
「うるさい人殺し」と
私を冷たい目で見上げる
憎悪
直感がそう教えた
彼女の目に篭る感情を
しかし私にはそれを理解することができなかった
散らばった荷物を集める
最後の荷物を集めると、女の子はそこには居なかった。
変わりに現れたのは男
見覚えが無かった。
男は私に尋ねる
あなたが長門有希かと
私がそうだと告げると
ニヤリと笑った。
私が首を傾げると彼はなんでもないと言い


しかし、その瞬間。男はみるみるその容姿を変化させ
人間が畏怖すべき対象として見るものへと姿を変えた


「朝倉涼子は消えるべきではなかった」
「消えるのは、長門有希。おまえだ」

260:長門有希の再会
08/03/26 05:06:57.20 RxAq2kmR0

しかし
現れたのは少女だった
少女は「待って」と言うと、呼吸を吸い込んで私を見据た。



「早く、キョン君の元へ」
「・・・」
「いいから、早くいってあげて」
「あなたは、誰」
昼間と同じ質問を繰り返した。
「私は、あなた自身。昼間の彼もあなた自身です」
返答が返ってきた、そして
「お願いです、彼を止めてください。このままではキョン君が危ない」
そう懇願した。

そういい残すと少女は空間の切れ間へと消えた
私はすぐさま彼の元へと駆け出した。

261:長門有希の再会
08/03/26 05:07:31.01 RxAq2kmR0
情報の切れ間から進入すると
男はいままさに彼に襲い掛かろうとする瞬間だった
私は呪文を唱えると、左手で彼を隠すようにして男の攻撃を防いだ。
彼は気を失っているのだろうか、ぐったりとしていた。
しかし、命に別状は無い様子で、それだけが安心材料だった。


「おや、随分早く感づかれましたね。情報がリークしましたか」

「あなたは、私自身」

少女から聞いた台詞を復唱した。
男は少しだけ驚いて見せた

「…、今更気がついたんですか。そうです、僕はあなた自身ですよ」

男は続けた

「彼を殺せば涼宮ハルヒは間違いなく何らかの行動にでる。おそらく大きな情報爆発が観測できるはず」
「させない」
「なぜです?これ以上の情報を得るにはそれしかないのですよ?」
「あなたは、私自身。身内の不始末は自分で決着を着ける」
「不始末・・・ですか。やれやれ、これはあなたが望んだ事なのですよ」
「これ以上好き勝手は許さない」

262:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/03/26 05:07:35.35 em66+joQO
間に合った支援

263:長門有希の再会
08/03/26 05:07:50.92 RxAq2kmR0
私がそういうと彼は攻撃を再開した
彼を庇いつつ、それを全て回避する
一撃でもくらってしまったなら、相当の負荷がかかるのは前回の交戦で理解していた。
していたはずだったが
「く・・・」
足に一撃くらってしまった。
「おや、この程度ですか」
まだ大丈夫だと強がってみせた。
しかし、もう動き回る事は敵わないだろう。
襲い掛かる槍
全てを防ぐには、多すぎた。

目の前の男は不敵に笑う

私は動けない。
男は、槍を振り上げた。
目を瞑る
彼を守ると約束、したのに。
「じゃあ、死んでください」


「うん、それ無理」


男の動きが止まった。

264:長門有希の再会
08/03/26 05:08:16.08 RxAq2kmR0
私の目の前に現れたのは、朝倉涼子だった。

「ごめんね、長門さん。ちょっと遅れちゃった」
彼女は、以前と変わらぬ笑顔で言う。

「なっ・・・、あさくら・・・りょうこ、だと・・・」
男は不意を突かれ動揺している、背中に彼女が刺したらしいサバイバルナイフが突き刺さっていた。

「私の長門さんをよくもこうしてくれたわね、死になさい」
情報連結解除開始。
彼女がそう言うと、男の体は光る結晶となり、やがて消えていった。
くるりとこちらを向き、朝倉涼子はニコリと笑う。

「どうして」
「どうして?私はあなたのバックアップだもの、ピンチの時は馳せ参じるものでしょう?」

「私は--あなたを」
「もういいの、長門さんは悪くないもの。悪いのは暴走したわたし、長門さんは、当然の事をしただけよ」

「でも」
「いいのよ、もう。だから何も言わないで、ね?」

「・・・」
「うん、その方が長門さんらしいわよ」

265:長門有希の再会
08/03/26 05:08:38.25 RxAq2kmR0
彼女はニコリと笑う、私はそんな朝倉涼子が好きだった。
だから、彼女を消した事を、ずっと悔やんでいた。
それを全て
許すと言う
私は
その一言に
どれだけ救われただろうか

「ほら、泣かないで?」
「ひっく・・・えっぐ・・・」
「よしよし、いい子いい子、いい子だから、ね?」
諭すように彼女は私の頭を優しく撫でた
本当は彼女が居なくなってからというもの
心のどこかで不安が蓄積していたのかもしれない
それが、いくつもの私を造ったのかもしれない
でも、そんな事はもう
どうでもよかった

266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/03/26 05:14:35.19 gf6ewmx9O
うおっなんか幾つも来てる支援

267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/03/26 05:14:44.37 qXal9/wBO
規制くらって続きが投下できません(笑)
ケータイより

268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/03/26 05:17:21.32 ZwZ2scoxO
そりゃこんな時間に予告も無しに投下じゃばいさる食らうわな……
支援

269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/03/26 05:18:47.15 qXal9/wBO
あとはオチだけですが…規制とけしだいPCから投下します
長門有希の再会

270:長門有希の再会
08/03/26 05:22:36.56 qXal9/wBO
登校途中。
相変わらず長い坂道を
今日は、彼と一緒に登っていた
「おはよう、キョン君」
「はよ、朝倉。日直か?」
「うん、朝の当番だからね。長門さんも、おはようっ」
彼女は日常へと溶け込んでいった。
彼は最初かなりの抵抗があったみたいだが、私が説得すると納得してくれた。
もう二度と暴走はしない、そして、させないと誓った。
彼はそんな私をみてやれやれと呟き、信じると言ってくれた。
情報操作により、カナダから舞い戻った委員長は、クラスにも問題なく馴染んだ。
もともと人気があるのだ、不思議ではあるまい。
私はそのことに胸を撫で下ろし、彼女がいる生活を楽しいものだと認識していた。
しかし、懸案事項が発生した。
「キョン君、今日お昼一緒に食べない?」
「あぁ、別に俺はかまわんが」
朝倉涼子が彼に急接近したのだ
どうして
彼女は私のバックアップのはず…っ!


271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/03/26 05:23:55.08 gf6ewmx9O
支援

272:長門有希の再会
08/03/26 05:25:57.91 qXal9/wBO
終わりです
なんかもうケータイでうちました
ぐだぐだになってすみませんでした…


273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/03/26 05:28:24.13 em66+joQO
>>272
携帯で打った?
メールというアレは無かったのか

274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/03/26 05:29:23.80 4/CYC5tb0
厠行ってて支援できんかった


275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/03/26 05:37:37.02 gf6ewmx9O
おつんつん!
寝るから後で読むわ


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