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首都圏マンション復調ムード 大型タワー、「億ション」売れる
長びく不況で売れ行きが低迷していた首都圏マンションに、「復活」ムードが高まっている。首都圏
マンションは2009年後半から東京の下町エリアなどで値ごろ感が強まってきた。東京駅から20キロ
圏内の、3000万円~4000万円程度の物件が売れ筋だが、赤坂や新宿、台場周辺などに建つ、
大型のタワーマンションは人気が高く、「億ション」も売れている。
復調ムードを盛り上げているのが、東京都心にある大型タワーマンションだ。2009年に発売された
「億ション」は611戸。前年比657戸の減少で、過去最多の1990年の3079戸と比べると、80.2%減少
した(不動産経済研究所調べ)。
これが立地のよさと希少性を背景に売れている。09年9月に野村不動産が発売した「プラウド新宿
御苑エンパイア」(35戸)は平均価格1億3188万円(1戸あたりの平均専有面積83.04平方メートル)
だったが、即日完売した。
09年6月に竣工し、4億9000万円の最高額を記録した三井不動産の「パークコート赤坂ザ・タワー」
(521戸)も残りわずか。同社が手がけた「街づくり型」の大型タワーマンション「大崎パークタワー
グランスカイ」も最多価格帯が6000万円~1億円強の物件だが、「すでに8割近くが売れていて、
順調です」(三井不動産)と話す。
三井不動産は「景気の先行きの不透明感もあって、まだ慎重さが目立つが、徐々に戻ってきている」
との感触を得ている。
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