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テレビ塔 集客アップ作戦 アナログ廃止 アンテナ外し若返り
URLリンク(chubu.yomiuri.co.jp)
地上デジタル放送への完全移行を来年7月に控え、名古屋テレビ塔(名古屋市中区)が
大きな転機を迎えている。アナログ放送の廃止で、テレビ塔としての役目を終えるためだ。
収入の3割弱を占めるテレビ局からのアンテナ施設の賃料収入がなくなり、経営的には
大きな痛手となるが、関連施設の撤去で自由に活用できるスペースが生まれるメリットもある。
運営母体のテレビ塔会社は、新しいテナントを誘致したり、外観に電飾を施したり、
「ピンチをチャンスに変える」ための青写真を描いている。
テレビ塔の経営は、展望台への入場料と、施設のテナント料、駐車場料が収入の柱で、
ここ数年は年間3億円前後で推移している。来年7月24日以降、愛知県瀬戸市のデジタル
タワーへの完全移管が決まっており、年間の賃料約8000万円が入らなくなる。
一方、2~3階にある放送用機材が撤去されるため、約1600平方メートルの空きスペース
が出来る。具体的な改装計画は、愛知県や名古屋市などと協議して決めるが、新たなテナント
を誘致、入場者増を目指す方針だ。さらに、塔上部の側面にあるテレビアンテナの撤去で、
本体にかかる重量が少なくなることから、新たに電飾を施し、夜間のライトアップも検討している。
テレビ塔会社の若山宏常務は「開業当時の美しいシルエットがよみがえる。逆境を逆手に
市民が訪れたいと感じるような施設作りを進めたい」と話している。
テレビ塔は、地上90メートルの展望台が人気を集め、1990年代前半までは年間50万人前後
の入場者があった。ところが、名古屋駅にJRセントラルタワーズの展望台(地上224メートル)が
オープンしたあおりを受け、2000年度の入場者は前年比3割減の約18万7000人に落ち込み、
99年度から6年連続で赤字に転落。資本金2000万円を出している市の監査で経営改善を
求められる事態に陥ったこともある。
しかし、06年、若者に人気のレストランを誘致したり、常設のオープンカフェを設けたりした改装が
功を奏し、入場者数は回復、08年度は6900万円の黒字を計上するまでに持ち直した。
名古屋工業大の松本直司教授(建築計画学)の話 「テレビ塔は戦後名古屋の大切な遺産。
塔の全景を入れて記念撮影が出来る場所を久屋大通公園に設けるなど、公園全体の魅力アップ
を進める必要がある」
名古屋テレビ塔
戦後復興のシンボルとして1954年6月、久屋大通公園に建設された。高さ180メートル。
複数局の電波を送信する全国初の集約電波塔で、NHKと中部日本放送(CBC)、愛知県、名古屋市、
地元財界が「名古屋テレビ塔会社」を設立し、着工から9か月で完成させた。東京タワーの建設にも
携わった耐震構造学者の内藤多仲さんが設計。2005年、国の登録有形文化財となった。
NHK総合・教育と民放3局のアナログ放送用のアンテナを設置している。
(2010年5月3日 読売新聞)