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ユダヤ人の起源は、彼らの民族名の語源によって明らかになる。
「ユダヤJew」という語は、古代の歴史においては未知のものであった。
当時のユダヤ人は「ヘブライ人Hebrews」という名称で知られていた。
ヘブライ人という語は、われわれの知る必要があることをすべて教えてくれる。
『ブリタニカ百科事典』によれば、ヘブライ人は古代アラム語の単語「イブラーイIbhray」に由来すると定義されているが、
おかしなことにアラム語の単語が何を意味するか、何のヒントも書かれていない。
ウェブスターの『インターナショナル辞典』(1952年版)のような辞典類にはヘブライ人の一般的な語義が載っている。
ウェブスターの説明はこうだ。
「ヘブライ人」は古代アラム語Ebriに由来し、このアラム語はヘブライ語のIbhriから派生したものである。
Ibhriとは「川を越えてやってきた者、という意味で、
一、イスラエル族を含む北方系セム氏族のうちのある部族に属する者」とされる。
この説明は明々白々だ。ヘブライ人とは「河を越えてやってきた者」という意味なのである。
河川は多くの場合、古代国家の国境線であった。
そして河を越えてやってきた者とは、異邦人という意味にほかならない。
古代世界のどの国でも、ヘブライ人たちは異邦人とみなされていたのだ。
この単語は一般的な用法では「正体を明かすまでは信用してはならない者」という意味であった。
ヘブライ人はすべての古代文献にHabiruと書かれていた。
この単語は『聖書』にもエジプト文書にも頻繁に登場する。
『聖書』ではHabiruはsagazという単語と互換的に使われていて、sagazは「人殺しcutthroat」を意味した。
すべてのエジプト文書でHabiruという単語がでてくるときはつねにsagazが脇に書き添えてある。
つまり、エジプト人たちはユダヤ人のことをいつも「河を越えてやってきた人殺し賊」と記したのである。
『衝撃のユダヤ5000年の秘密 ユダヤはなぜ文明に寄生し破壊させたか?』pp.44-45 ユースタス・マリンズ著 歴史修正学会訳 日本文芸社