05/04/13 11:17:17
あの月は一階前方で三回観た。初日近くに一度、その後、中日過ぎにまた行った。
最初に観た時より明らかにお腹が膨らんでいて、衣裳も帯を締められないからか、
着物の上に縫い付けて、締めているように見せていた。初日近くに観た時もそうだったのか
思い出せないけど、帯を締めていないと気付いて、この舞台は尋常でないと悟った。
千秋楽の切り口上での、満足そうな笑顔。八十助・芝雀を気遣うやさしい言葉。
今でも胸に残っているよ。あの月は前の幕が成田屋と澤瀉屋が何十年ぶりかで
共演した勧進帳だったが、そこで帰ってしまう客がものすごく多かったよね。
気持ちはわからなくもないけれど、最後は超満員で送ってあげたかった。