15/03/30 17:11:25.71 A4BCPl8j.net
【石平】
拙著の「なぜ中国は覇権の妄想をやめられないのか」は発売一週間足らずにして5000部の大増刷となった。
読者や出版社の皆さまに感謝すると同時に、もう一人の「陰の功労者」にも感謝状を送りたい。
中国の習近平は文字通り覇権の妄想に走っているからこそ、私の本も多少売れるのだ。
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なぜ中国は覇権の妄想をやめられないのか
国際的な常識を決して守らず、力によって現状を変更しようとする中国の振る舞いは、もはや日本人にとってお馴染みにすらなっている。
その一方で、そうした中国の「異常性」の本質がどこに由来しているのか、ということを、自信をもって答えられる人は多くないだろう。
その本質を理解するためには、「中華秩序」によって生み出された中華帝国自身の盛衰と、周辺国家を含む極東の興亡史を知る必要がある、と著者はいう。
始皇帝の時代から習近平率いる現代中国まで、2000年の中華帝国史を一気に概観したとき、そこからどのような「歴史の法則」がみえてくるのか。
その答えは本書に譲りたいが、一つだけいうならば、「中華秩序」の構築とは見栄の問題ではなく、その構築に失敗した国や皇帝はあっという間に滅ぼされる、
という残酷な事実がそこにある、ということだ。それがわかれば現代中国がなぜ、異常なまでに海洋進出に固執するか、という理由もわかるはずである。
そうした「中華秩序」に対して、ある国は徹底的に従属し、ある国は反発し、ある国は距離を置いた。その「歴史の法則」がいまでも変わらないことに、
あらためて読者は驚くはずだ。ならば、膨張を続ける中国に日本はどう立ち向かうべきか。山本七平賞作家が満を持して放つ、語られざる斬新な極東興亡史。
序章 「習近平アジア外交」に見え隠れする中華思想の亡霊
第1章 2000年の帝国史が教える「中華秩序」の実体と虚構
第2章 「中華秩序」を粉々に破壊したのは近代日本だった
第3章 毛沢東が失敗した中華帝国の再建、 眷小平の隠忍自重戦略
第4章 パックス・アメリカーナ in アジア VS 新中華秩序
終章 日本民族は「アジアの最終戦争」をどう乗り越えるべきか
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