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フィリピン南部ダバオを訪問しドゥテルテ次期大統領と２日に会談した河井克行首相補佐官は３日、マニラで記者会見し、南シナ海問題について「多国間での話し合いが重要で、この問題に関わるすべての国にとって有益だ」とドゥテルテ氏に伝えたことを明らかにした。
河井氏はダバオで、ドゥテルテ氏に祝意を伝える安倍晋三首相の親書を手渡した。
ドゥテルテ氏の南シナ海問題を巡る発言は首尾一貫していないが、５月３１日には「われわれの針路はわれわれが決める。（同盟国の）米国に頼り切ったりはしない」と強調していた。
日米両国の後ろ盾を背景に多国間協議の枠組みを重視してきたアキノ現政権と一線を画して中国との２国間対話も模索する考えを示しているドゥテルテ氏に、河井氏がくぎを刺した格好となった。
産経新聞 2016.6.3 （共同）
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