16/04/19 21:39:45.18 CAP_USER.net
国連人権理事会が「表現の自由」の特別報告者に任命したデービッド・ケイ氏(米国出身)は19日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、
一部の中学校で使用される歴史教科書から慰安婦問題の記述が削除されたことについて「政治的な意図が反映されていると感じた」と述べた。安倍政権の歴史認識が教科書検定の審査に影響したとの見方を示したものだ。
また、「日本の報道の独立性は深刻な脅威に直面している」として、特定秘密保護法など政府の圧力がメディアを萎縮させているなどと批判した。
ケイ氏は12日から調査のために来日。外務省や文科省、総務省のほか、非政府組織(NGO)関係者や報道関係者に会い、情報収集したという。結果は来年の国連人権理事会で報告される。
ケイ氏は会見で配布した文書の中で「政府の圧力は慰安婦のような重要問題の議論にも悪影響を及ぼしている」と指摘。
その上で中学校の日本史教科書での慰安婦問題の取り扱いについて「政府の介入によって教科書が第二次大戦中の犯罪の実情を扱わないことは、国民の知る権利と過去のことを把握し理解する能力に悪影響を及ぼす」とした。
報道への政治圧力については、自身が聞き取りした記者ら報道関係者が匿名を条件にしたことや記者が有力政治家から間接的に圧力を受け、沈黙させられたなどと説明している事例を紹介。
また、政治的公平や多角的な論点の提示を義務付けた放送法4条については「政府は4条を無効にし、報道規制から手を引くべきだ」と強調した。
表現の自由をめぐり、国連の特別報告者が日本を調査するのは初めて。ケイ氏の訪日は当初、昨年12月上旬の予定だったが、日本政府の要請で再調整されていた。
国連人権理事会では、関連機関の女子差別撤廃委員会などでも安倍政権の歴史認識を批判する発言などが相次いでいる。慰安婦問題に関するクマラスワミ報告書を書いたクマラスワミ氏も、ケイ氏と同じ特別報告者だった。
URLリンク(www.sankei.com)
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