16/04/11 12:44:43.18 CAP_USER.net
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今年、韓国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産に登録しようとしていた「韓国の書院」
が予備審査で落第点を受けた。文化財庁の羅善華(ナ・ソンファ)庁長は10日、電話で「諮問機関
である国際記念物遺跡協議会(ICOMOS)がこのほどユネスコに提出した評価報告書で、『韓国の
書院』は上から3番目の『defer(登録延期)』と評価され、登録が不透明になった。このため、推進
団と協議した結果、自主撤回することを決定した」と述べた。
ICOMOSは普通、審査後に「inscribe(登録推薦する)」「refer back(追加情報の照会が必要)」
「defer(登録延期)」「not inscribe(登録推薦しない)」という4つの勧告のどれに当たるかを決める。
上から2番目の「照会」なら現地の会議で逆転の可能性があるが、「登録延期」は可能性が低い。
落第の理由は簡単だ。同一の歴史・文化群であることなどを意味する「連続性」が少ない書院9カ
所をデパートのブランド物のように選び、ひとくくりにしただけだからだ。登録対象の書院は全国に
散らばっている。慶尚北道栄州市の紹修書院、安東市の陶山書院と屏山書院、大邱市達成郡の
道東書院、全羅北道井邑市の武城書院、忠清南道論山市の遯巌書院などだ。2012年に「韓国の
書院世界遺産登録推進団」(イ・ベヨン委員長)が結成された当時から、「複数の遺産をまとめて推
薦する『シリアル・ノミネーション』では連続性が最も重要だが、それが弱い」という指摘が多かった
が、そのまま押し通した。
昨年9月に現地調査が実施された際、香港大学建築学部のリン・ディステファノ助教授は「該当
書院がどのように相互につながっているのかが分からない。書院という建築物だけでなく、周囲の
自然景観も合わせて保護・管理すべきだが、そうではない」と周辺の景観をなす要素も遺産区域に
含まれることを勧告した。その後、文化財庁は9書院の文化財保護区域を拡大するなど努力したが、
本会議で逆転は無理だという結論に至った。匿名希望の文化財界関係者は「同じ書院でも教育理
念や哲学が違う。例えば、『退渓』という号で知られる儒学者の李滉(イ・ファン)を祀(まつ)った書
院だけをつなぐなど、各書院のネットワークがどのように連続性があるのか強調すべきだった。同じ
『大学』でも延世大学と高麗大学を一つにまとめて申請したのと同じだ」と言った。
ユネスコ加盟国の中でも世界遺産登録の実績が高い「優等生」と言われる韓国だが、7月にトル
コのイスタンブールで開催される第40回ユネスコ世界遺産委員会では他国に拍手をするだけとな
った。このところ複数の自治体が競い合うように登録を推進した動きにも歯止めがかかる。ソウル市
が推進し、来年のユネスコ世界遺産委員会で最終決定すると見られる「漢陽都城」や、2018年の
登録候補「韓国の伝統山寺」も心配だ。特に、「韓国の伝統山寺」は、連続性が弱い全国の7寺院
をまとめて申請する予定だが、そのまま申請すれば脱落するのは目に見えている。韓国には、
1995年に「石窟庵と仏国寺」がユネスコ世界文化遺産に初登録されたのをはじめ、昨年の「百済歴
史遺跡」まで計11件の文化遺産と1件の自然遺産「済州島の火山島と溶岩洞窟」がある。
許允僖(ホ・ユンヒ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版<世界遺産:韓国の書院、予備審査で脱落>
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