16/01/27 20:24:08.26 CAP_USER.net
【ソウル時事】
慰安婦問題に関する日韓合意から28日で1カ月。合意の履行は韓国側の努力に負う部分が大きいが、
元慰安婦らの理解はなかなか得られない。韓国政府は財団設立に向け、徐々に環境醸成を図る意向で、
長期化は避けられない見通しだ。
「朴槿恵(大統領)は安倍(晋三首相)の言いなりだ。こんな大統領は追放すべきだ」。元慰安婦の
李容洙さんは27日、ソウルの日本大使館前で開かれた「水曜集会」で、約500人(警察調べ)の
支援者を前に、声を張り上げた。
合意では、韓国政府が元慰安婦のための財団を設立し、日本政府が10億円を拠出することになっているが、
元慰安婦の一部や支援団体は合意の無効を主張し、受け取りを拒否。民間による財団設立を目指し、
募金活動を開始した。大使館前の少女像をかたどったバッジを2月から発売し、売り上げの半分を寄付する
計画も進み、反対運動は活発化している。
財団については、韓国外務省と女性家族省を中心に内部的な検討を進めている。ただ、元慰安婦らの
理解を得るのが先決で、外務省報道官は26日、「いつまでというタイムスケジュールはない」と語った。
韓国政府は、存命の元慰安婦46人のうち、支援団体と距離を置く人を中心に、当局者が訪ねて理解を得る
作業を続けている。合意を受け入れる元慰安婦を1人でも多く見つけ、財団設立に向けた環境を整えたい考えだ。
尹炳世外相の元慰安婦訪問が検討され、朴大統領も13日の記者会見で「被害者の心が癒やされる
過程でお目にかかる機会もあるのではないか」と語ったが、逆効果にならないよう慎重にタイミングを見極める意向だ。
日本側が撤去を求めている少女像に関しても、韓国政府は「政府がどうこうできる事案ではない」と強調。
合意にある「適切に解決されるよう努力する」姿勢は見えない。
専門家らの間では「実際に反対運動を行うのはごく一部。そのうち世論の大半は受け入れる」と楽観論がある一方で、
「朴政権の任期中に履行できないのではないか」との声も出ている。ある専門家は「『最終的・不可逆的な解決』を受け入れ、
韓国側が日本よりも大きく譲歩した。それだけに、日本側も雰囲気づくりを後押ししてほしい」と話している。
時事ドットコム (2016/01/27-17:39)
URLリンク(www.jiji.com)