15/11/30 18:18:29.62 CAP_USER.net
冷たく、陰鬱(いんうつ)な雨が落ちていた。日曜の午後、公園に人影はなく、
辺りには100人を優に超える警察官が取り囲むようにして集まっている。
住民とおぼしき中年男性が声を掛けてきた。
「デモがあるんだって? どれくらい集まるのかな」
これから始まろうとしていることが近隣に伝わっていると知り、息をのむ。
1時間もすれば見慣れた顔がそろい、日の丸を手に「朝鮮人をたたき出せ」
などと叫び声を上げるはずだ。
「この辺は韓国人が多いからな。でも、ずっとここに住んでいるんだ。
出て行けなんて、どういうつもりなんだ」。男性はこちらの顔をのぞき込むように
して続けた。「ところでおたくは反対派かい?」
のち、男性がデモの標的である在日コリアンの一人だと知り、その醜悪さを
あらためて思った。8日、川崎で11回目を数えるヘイトスピーチ・デモが
行われようとしていた。それはまた、いつもとは違うコースで計画されていた。
悪意
最初の警告は2日前、ツイッターで発せられた。
〈ここ一両日で桜本商店街にリークされた情報を地元関係者および、当方で調査したところ
県警は明確には認めませんが、川崎コリアンタウンである桜本商店街の目の前をヘイトデモの
コースとしていることが、ほぼ確実な状況となっています〉
クラック川崎。差別デモがあるたびに駆け付け、抗議の意思を示し、参加者に非難の声を
浴びせる「カウンター」と呼ばれる人たちのつぶやきだった。
過去10回のデモは公園から大通りに出て市役所や繁華街の前を横切り、JR川崎駅
へ向かうルートで行われてきた。それが今回は在日コリアンが数多く住むことで
知られる川崎市川崎区の桜本地区を通るのだという。以下略
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