15/11/21 23:26:36.02 .net
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ＡＳＥＡＮプラス３首脳会議に臨む安倍首相。中央は韓国の朴槿恵大統領、右は中国の李克強首相＝２１日、クアラルンプール（共同）
【クアラルンプール＝坂本一之】東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）プラス３（日中韓）首脳会議が２１日、マレーシアの首都クアラルンプールで開かれ、経済協力とともに、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題について協議した。
安倍晋三首相は、南シナ海での岩礁埋め立てや滑走路建設などによる軍事拠点化の可能性を指摘し、「現状を変更し、緊張を高める一方的行為が継続していることを深刻に懸念する」と表明。国名の名指しを避けつつ、中国の高圧的な海洋進出を批判した。
首相は「開かれた自由で平和な海を守るため、国際社会の連携が重要だ」と強調した。さらに、領有権を争う当事者国の平和的解決に向けた３原則として、
（１）国際法に基づく主張（２）力や威圧を用いない（３）紛争解決は平和的収拾を徹底－を呼びかけた。首相発言への反論はなかった。
首脳会談は、日中韓首脳会談が開かれたことを踏まえ、ＡＳＥＡＮプラス３による協力推進を確認。各国は東アジア地域包括的経済連携（ＲＣＥＰ）の交渉推進や経済危機の際に資金を融通し合う通貨交換協定「チェンマイ・イニシアチブ」の機能充実を進める。
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【クアラルンプール＝坂本一之】マレーシアで２１日に開かれた東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）プラス３（日中韓）首脳会議は、日中韓がＡＳＥＡＮとの経済協力を進めることで一致した。
しかし、日本と、高圧的な海洋進出を続ける中国と、歴史認識問題を抱える韓国との間には深い溝が存在し、融和の進展は見えていない。
首脳会議は、今月１日に３年半ぶりの日中韓首脳会談が開かれたことも踏まえ、協調をアピールした。
しかし、１５日開幕の２０カ国・地域（Ｇ２０）を皮切りにした一連の国際会議で日本と中国、韓国との首脳会談は開かれていない。
日本政府は一時、安倍晋三首相と中国の習近平国家主席、韓国の朴槿恵（パククネ）大統領との会談をそれぞれ調整したが、「ぜひやろうという雰囲気は中韓になかった」（外交筋）という。
安倍首相は２１日の経済フォーラムで、中国主導のアジアインフラ投資銀行（ＡＩＩＢ）を念頭に、日本による「質の高いインフラ」支援の強化策を打ち出し、対抗姿勢を鮮明にした。
円借款供与の条件緩和措置や政府関係手続きの短縮を表明。日本によるアジア向け資金供与１１００億ドルの一環として、国際協力機構（ＪＩＣＡ）とアジア開発銀行（ＡＤＢ）が今後５年間で１００億ドルの協調融資を実施すると約束した。
中国側は、一連の首脳会合で南シナ海問題をめぐって批判されることに神経をとがらせている。中国外務省は「日本は当事者ではないのに、問題を絶え間なく騒ぎ立てている」と反発した。官邸筋は「日米の外交圧力を警戒している」と分析する。
中国が日本の積極的平和主義に警戒感を示す中、カンボジアのフン・セン首相は安倍首相との会談で、「積極的平和主義に何の憂慮も抱いていない」と表明した。
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