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安倍政権が来週にも「戦争法案」の衆院強行採決を狙う中、関西地方の学生で
つくる「SEALDs KANSAI」(自由と民主主義のための関西学生緊急行動)は10日、
京都市下京区の「マルイ」前で街頭宣伝を実施し、「戦争法案に反対しよう」と呼び
かけました。300人以上の学生や若者が集まり、「憲法違反の戦争法案を止めよう」と
声を上げました。
「憲法守れ」「NO WAR」などのプラカードを持った若者の中心で、BGMを流しながら
学生がマイクを握りスピーチ。「私は人を殺したくない。誰も殺してほしくないから反対」
(ニュージーランドに留学中の学生)、「在日コリアン4世で参政権がない。でも自分の
住む国の政治に声を上げたい」(大阪芸術短大1回生)、「東日本大震災で被災者
のためにがんばった自衛隊の姿にあこがれた。あの自衛隊員に死んでほしくない」
(立命館大学4回生)など、自らの反対する理由を訴えました。
宣伝には、「安保保障関連法案に反対する学者の会」から京都大学の山室信一教授、
西牟田祐二教授らが参加し、それぞれ「安倍首相はポツダム宣言も読まず、これまでの
政府の意見に反省もなく、『戦後レジームを脱却』と言う反知性主義。皆さんが知性を身
につけたたかう姿に敬服する」(山室教授)、「日本国憲法を変えることなく無力にする
『ナチスの手口』で、戦争しようとしている。若者たちと私たちの連帯は第一歩。民主主義
を根付かすためにともにがんばろう」(西牟田教授)と訴えました。
チラシを配っていた同志社大学2回生は、「戦争を絶対にしてはならないというのは、
自民党の人も含めた共通の思いと信じていたのに、安倍さんの動きに驚いている。
少しでも多くの人に声を上げてほしい」と話しました。
2015年7月11日 京都民報
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