15/06/22 18:16:29.44 .net
ソース 毎日新聞
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
★1の立った時間 2015/06/22(月) 12:31:18.57
スレリンク(news4plus板)
日韓国交正常化から半世紀が経過した。国内最大級のコリアンタウンで、韓流ブームに乗り一大観光地に変身した東京・新大久保。
日韓関係の冷え込みやヘイトスピーチでかげりも見える中、人々は何を思うのか。【川畑さおり】
JR新大久保駅を降りて大久保通りを東へ。日本の中高生や韓国の若者らでにぎわうが、
路地裏で美容院を営む日本人女性(65)は「土日はいいが、平日は閑散としている。
ヘイトスピーチや竹島の問題で客は半減した」と嘆いた。
近くで靴店を開く内藤雅也さん(59)は、新大久保商店街振興組合の副理事長だ。名刺に「天使のすむまち」とあり、
天使の絵も。「どこの国にも天使はいるでしょ」。みんな仲良く、との思いを込めたまちのキャッチフレーズだ。
組合に約150店が加入し、うち約30が韓国人の店という。
もともと在日コリアンの多い新大久保は、歌舞伎町で働く人々が住むようになって独自の発展を遂げたとされる。
2003年「冬ソナ」ブームで観光スポットとなり、ピーク時に年間700万人が訪れた。だが、
3年前に竹島の領有権を巡る日韓の摩擦が激化。ヘイトスピーチも激しくなり、
観光客は500万人前後に減った。ヘイトスピーチは今は下火になっている。
大久保通りから南へ延びる観光スポットの通称「イケメン通り」。韓国コスメショップの女性店長(49)は、
記者の名刺を見て「マスコミは一部の騒ぐ人たちを取り上げ、強調しすぎる」と苦言を呈した。22歳で日本に留学し、
そのまま就職して日本人と結婚した。両親は植民地時代に日本の教育を受け、
子に分からないよう夫婦げんかを日本語でした。それで日本や日本語に興味を持ったという。
夫婦で日韓関係について話すこともあるが、互いの国をよく知っているので、どっちが良い、
悪いとは言えない。「過去の歴史は変えられない。互いに愛し合い、一緒に暮らしている。それだけで十分です」
南の職安通りの「高麗博物館」は、朝鮮半島と日本の長い交流史を紹介する。館長の樋口雄一さん(74)によると、
ここ1~2年で近くの100人以上を収容する韓国レストランが2軒も閉店した。3階建ての大型韓国食品スーパーは
中国人向けの免税品店に変わった。「日韓関係が冷え込み、まちのにぎわいもなくなった」と憂えている。
関係改善のために「互いに接触してよく話をすること。特定の考えに引きずられず、事実はどうなのか自分で判断してほしい」と話す。
樋口さんに在日コリアン2世を紹介された。新大久保で韓国文化紹介のNPO活動をする
鄭剛憲(チョンガンホン)さん(61)は「この半世紀、日韓関係は何も正常化していない」と言う。
高校まで出自を隠し、「中村剛憲」として生きていた。学生時代に私生活で本名を名乗るようになったが、
仕事では定年を迎えるまで日本名だった。
日本が嫌いではないと強調した上で言う。「過去に過ちを犯さなかった民族や国家はない。
なぜ日本は認めないのか。私たちの住みやすい社会は日本人にも住みやすい社会のはずです」