15/04/28 21:49:23.78 .net
韓国・珍島（チンド）沖での旅客船「セウォル号」沈没事故から１年がたったが、同国の公共交通機関への不安は
おさまらない。着陸失敗で負傷者が出たアシアナ航空機や、韓国鉄道技術の結晶として世界にアピールするＫＴＸ
（韓国高速鉄道）、ソウルや釜山の地下鉄などで、事故やトラブルが続発しているのだ。ゴールデンウイークに隣国に
出掛ける旅行客は大丈夫なのか。
「この国には、なぜ子供が死なねばならなかったのか、遺族の問いに答えるべき大統領は存在しない！」
ソウル市中心部で先に行われた、セウォル号事故の遺族らによる抗議集会。高校生の息子を失った父親は、
南米歴訪に出発した朴槿恵（パク・クネ）大統領への怒りをあらわにした。集会は一般市民も巻き込んで数万人規模に
膨れあがり、一部の参加者が警官隊と衝突したという。
遺族らの辛い感情を逆なでするかのように、韓国の交通機関では最近、３０４人が死亡・行方不明となった沈没事故の
教訓が生かされているのか疑わしくなるような事故が続発している。
１４日に広島空港で発生したアシアナ機事故では、事故機が滑走路の手前から異常な低空姿勢を取っていた。
同機は、滑走路を大きく外れて停止したが、あと十数メートル進んでいれば、フェンスを突き破り、崖から滑落した
恐れすらあった。運輸安全委員会の航空事故調査官は「経験を踏まえても異質で、驚きだ」と語っており、専門家らは
機長が適切な操作をしなかったとみている。
さらに信じがたいのがＫＴＸの事故だ。
韓国ＳＢＳテレビなどによると、２日昼ごろ、当日開通したばかりのＫＴＸの湖南（ホナム）線で、先頭車両の左側面にある
整備扉のロック金具が壊れ、扉が開きっぱなしになっているのが見つかった。日本の鉄道会社なら、その時点で運行を
見合わせるだろうが、何と、粘着テープを貼って扉を固定する応急措置を施し、列車はそのまま運行を続けたというのだ。
韓国・中央日報によると、湖南線では４日にも、線路の電気供給が途切れて列車が立ち往生するトラブルが起きている。
こうした韓国の交通機関での事故やトラブルは、今に始まったわけではない。
セウォル号事故直後の昨年５月２日には、ソウルの地下鉄２号線の上往十里（サンワンシムニ）駅で列車同士の
追突事故が起き、乗客ら約２４０人が負傷した。その後の調査で、駅に列車が停止していたにもかかわらず信号表示の
異常で後続列車が運転を続け、信号に連動する自動列車停止装置（ＡＴＳ）も作動しなかったというお粗末な背景が
明らかになった。
同月１９日には、軍浦（クンポ）市の地下鉄４号線・衿井（クムジョン）駅で、車両上部に設置された絶縁装置が爆発、
破片が飛び散るなどし、ホームにいた１１人が負傷する事故が起きた。７月１７日には釜山市の地下鉄１号線・市庁駅で、
進入していた電車内のエアコンから煙が発生し、乗客ら約４００人が緊急避難するトラブルが発生し、乗客４人が煙を
吸ったり転倒したりした。
交通評論家の佐藤信之氏は「韓国は、日本などに比べると鉄道技術の歴史が浅く、ノウハウの蓄積が少ない。
技術者の厚みも不足している。高度な技術に急速に追いつこうとして、ひずみが生じているのではないか」と指摘する。
技術的な問題に加え、韓国の「国民性」を挙げる向きもある。
「お恥ずかしい話だが…」と切り出すのは、元韓国国防省北韓分析官である拓殖大客員研究員の高永●
（＝吉を２つヨコに並べる）（コウ・ヨンチョル）氏だ。
「韓国社会は安全への意識が非常に低い。だから、どれだけ事故原因を分析し対策を講じても、再発してしまう。
私自身、日本に来て、指さしをしながら安全を確認する運転士を見たときは驚いた」
韓国事情に詳しいジャーナリストの室谷克実氏も「韓国で事故が多発する背景には、『マニュアルを無視する』という
韓国人特有の気質がある」と指摘し、こう続ける。
「ＫＴＸで起きた、列車の扉が開きっぱなしになるようなトラブルは、職人が金具の締め付け具合を厳密に守る日本では
起きにくい。『マニュアルを厳守しなくてもできる』『面倒くさい』という、韓国の『ケンチャナヨ（＝大丈夫だ）』文化の表れだ」
人命を守るための備えを、「ケンチャナヨ」でおろそかにされてはたまらない。
zakzak 2015.04.28
URLﾘﾝｸ(www.zakzak.co.jp)