15/04/20 08:36:05.63 .net
■ 毎日新聞が報道
■ 先月訪日したメルケル首相の「過去と向かい合わなければ」発言後
■ ネット・保守系メディア中心に「ナチスと日本を混同するな」拡散
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先月、7年ぶりに日本を訪問したドイツのメルケル首相が安倍晋三政権による歴史歪曲(わいきょく)を
問題視する発言をして以降、日本国内にはドイツを煙たがる「煙独」ムードが広がっているようだと
毎日新聞が報じた。「煙独」とは、「気安く近づきにくく感じる」「窮屈に思い、親しみを感じない」という
意味の日本語「煙たがる」の「煙」とドイツの「独」を合わせて作られた言葉だ。韓国に対する「嫌韓」感情、
中国に対する「嫌中」感情ほどではないものの、相手国に反感を抱いているという点では変わらない。
ドイツは韓国・中国と違い、日本との間に歴史認識問題や領土をめぐる紛争はない。むしろ、「第二次
世界大戦を起こした国」という共通点を持っている。それにもかかわらず、日本がドイツを煙たがるように
なったのは、メルケル首相の最近の発言のためだ。メルケル首相は先月の訪日期間中、「過去の総括
は和解のための前提の一部分だった」「(ドイツが国際社会に再び受け入れられたのは)一つには、
過去ときちんと向き合ったからだ」「日本も周辺国とあらゆる試みを重ねて平和的な解決を模索すべき
だ」などと述べた。
この発言は、予期せぬ逆効果をもたらした。多くの日本人は、発言の妥当性を見極めるよりも先に
「苦言」に拒否反応を示した。発言直後、岸田文雄外相が「日本とドイツでは先の大戦で何が起こったか、
どういう状況下で戦後処理に取り組んだか、どの国が隣国なのかといった経緯が異なり、両国を単純に
比較することは適当でない」と不快感を示したほか、インターネット上には「ドイツがそんなに(日本に
助言するほど)立派なのか」「ドイツが上から目線か」と反発する書き込みが登場した。
日本を諭したドイツを逆に批判する声もかなりあった。ギリシャのチプラス政権がこのほど、ドイツに
対しナチスが犯したギリシャ占領で被った損害の賠償を要求したが、ドイツ政府から拒否されたことを
引き合いに出し、「ドイツも過去を反省しギリシャに土下座し、賠償金を支払うべきだ」という書き込みが
掲載されると、大きな反響が寄せられた。
日本の保守系メディアも煙独ムードに便乗し「ドイツたたき」に乗り出した。産経新聞は先月11日、
「ナチスと日本混同か」「(日本は)ナチス・ドイツのような特定人種の迫害・抹殺行為など全く行って
いない」と批判した。月刊誌「テーミス」も4月号に「大東亜戦争や慰安婦問題とユダヤ人大虐殺は、
全く違うものである」と書いた。
しかし、日本に最近広がっている煙独ムードは正常ではないと指摘する人もいる。ドイツ現代史が
専門の佐藤健生・拓殖大学教授は「『罪をナチスに背負わせた』という批判もあるが、罪はなくとも
ドイツ人である限り(戦争の)責任は伴うという姿勢は揺らいでいない」と述べた。
呉允熙(オ・ユンヒ)記者
ソース:朝鮮日報
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