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安倍首相(右)と、インドのパリカル国防相は固い握手を交わした =3月30日、首相官邸
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安倍首相の「安全保障のダイヤモンド構想」
日本とインドの防衛協力強化が進んでいる。民主主義、法の支配、人権の尊重、資本主義経済といった基本的価値観を共有するうえ、安倍晋三首相とモディ首相は以前から親交があり、気脈が合うのだ。
アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加をめぐっては対応が分かれた両国だが、安全保障分野では、米国とオーストラリアを加えて、日米豪印による「中国包囲網」の構築に成功しつつある。
「日本とインドはアジアにおける2大民主主義国家だ。両国の協力は、国益上においても、地域の平和と安定においても極めて有意義だ」「強いインドは強い日本につながり、強い日本は強いインドにつながる」
安倍首相は3月30日、来日したインドのパリカル国防相と首相官邸で会談し、日印防衛協力の強化に意欲を示した。「2大民主主義国家」という部分に、共産党独裁国家・中国への対抗意識が感じられた。
パリカル氏は昨年11月の就任後、初めての外遊先に日本を選んだ。モディ首相の腹心とされる同氏は「日印関係の強化はインドでは政党を超えて強い支持を得ている」と応じた。
その後の日印防衛相会談では、海上自衛隊が世界に誇る救難飛行艇「US2」の対インド輸出の早期進展に向けて協議を促進するとともに、海洋安全保障分野での連携を進めることで一致した。
パリカル氏は翌31日、海自横須賀基地(神奈川県横須賀市)を訪問し、25日に就役した海自最大のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」(全長248メートル)を視察した。船の操舵などを行う艦橋にも招待したという。
US2は2013年6月、太平洋をヨットで横断中に遭難したニュースキャスターの辛坊治郎さんら2人を、宮城県金華山沖約1200キロ、波高3メートルで救助した、世界最高峰と称賛される飛行艇である。
軍事ジャーナリストの井上和彦氏は「就役直後で、日本最大・最新の護衛艦『いずも』を(他国の国防相に)視察させるなど、通常では考えられない。US2の輸出方針も含めて、日印の“蜜月関係”を見せつけるものだ。
当然、安倍首相が提唱する『安全保障のダイヤモンド構想』を意識したものだろう。これだけで中国には強いメッセージになる」と語った。
「安全保障のダイヤモンド構想」とは、安倍首相が第2次政権発足直後に発表した論文「セキュリティー・ダイヤモンド構想」(英文)で披露した戦略。
太平洋や東・南シナ海、インド洋での覇権を狙う中国を牽制するため、日本とハワイ(米国)、オーストラリア、インドの4カ所をひし形に結んで日米豪印による「面」に発展させることで、アジア太平洋地域の抑止力とするものだ。
安倍首相は12年12月の再登板後、「日米同盟の強化」を掲げ、民主党政権時代に傷ついた同盟関係の再構築に着手した。
昨年7月には、オーストラリアを訪問し、アボット首相と首脳会談を行い、同国の国家安全保障会議(NSC)に出席するなど、事実上の“準同盟国”との位置付けを示した。
さらに、安倍首相は昨年9月、インドのモディ首相を日本で迎えた。インドは伝統的に「非同盟」の外交路線を取ってきたが、モディ首相との信頼関係を生かし、両国の外務・防衛閣僚協議(2プラス2)設置の検討で合意。
首脳会談後に発表した共同声明に「特別な戦略的パートナーシップ」との文言を盛り込んだ。
米国とオーストラリア、インドも、それぞれ安全保障分野での連携を深めている。
国際政治学者のペマ・ギャルポ氏は本紙連載「中国の野望」(今年2月掲載)で、オバマ米大統領が1月、インドの共和国記念日のパレードに招待され、米印首脳会談を行ったときの話を、こう記している。
《2人は冒頭、中国問題について集中的に協議した。まず、中国が近年、海軍力を過剰に強化し、挑発的に進出している脅威について確認。米国とインド、日本、オーストラリアが連携して、中国を牽制し、アジアの平和と安全を守ることで一致したという》
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(>>2以降に続く)