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2015年1月、動物福祉団体HSIは食用肉の飼育場を訪れた。飼育場を経営するリさんはHSIの提案を受け入れ、
温室栽培を始めることで合意した。写真は飼育場の土佐犬 Manchul Kim/AP Images for Humane Society
Internationa
【洪城（韓国）】韓国中西部に位置する洪城郡。ここに食用犬の飼育場がある。
ゴミの山の横には飼育かごが並び、ビーグル犬やイングリッシュセッター、土佐犬、韓国原産の珍島犬など
数十匹の犬が育てられている。飼育かごは犬の糞やゴミ、鳥の羽根だらけで、グルグル走り回る犬もいれば、
まだ立てない子犬に乳をやる母犬の姿も見られる。
リ・テヒョンさんはここで20年にわたり食用犬の飼育場を経営してきた。犬肉を売る際に最も高く売れるのは、
珍島犬だという。1962年に国の天然記念物に指定され、朴大統領もペットとして2匹飼っている。
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リさんの飼育場の韓国原産の珍島犬 Manchul Kim/AP Images for Humane Society Internationa
ただ食用犬の飼育と販売は儲かるビジネスではない。そこでリさんは飼育場の閉鎖を決めた。世界最大級
の動物福祉団体、ヒューメインソサエティー・インターナショナル（HSI）の提案を受け入れ、飼育していた犬
をHSIが引き取る代わりに補償金を受け取り、温室栽培に向けたビニールハウスを建設することにした。
「ビジネスは下向きだし、周囲からは悪臭や騒音で苦情を受けていた」とリさん。
最近、リさんの飼育していた57匹の犬が仁川国際空港からサンフランシスコに移送された。
HSIは犬肉取引の撲滅を訴え、食用犬飼育場の閉鎖を手助けしている。HSIにとってリさんの飼育場は2件目
の事例となる。
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犬肉農家のリさんがえさをあげている犬たちはこの後米国に移送される Alastair Gale/The Wall Street Journal
ソース：ウォール・ストリート・ジャーナル 2015 年 3 月 23 日
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