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米国大使来場にもかかわらず警護はおろそか
参加予約なかった容疑者、職員が「知っている」と入場許可
警察「米国側から警護要請なかった」
マーク・リッパート駐韓米国大使を襲撃した金基宗(キム・ギジョン)容疑者(55)は、かつて日本大使への投石事件などを起こした
前科6犯の人物。金容疑者は、刃渡り25センチの凶器とカッターナイフを持っていた。改良韓服(伝統衣装を現代風にアレンジ
した服)と帽子を着用し、ひげをはやした金容疑者は、警察および主催者にとって、顔を見ればすぐ分かる「要注意人物」だった。
しかし金容疑者はこの日、何ら制止されることなく会場入りした。
行事を主催した民族和解協力汎(はん)国民協議会(民和協)は、独自の警護要員を一人も配置しておらず、警察にも警護要請
をしなかった。所轄の鍾路警察署が、万一の事態に備えて機動隊1個大隊(25人)を会場周辺に、情報・外事課の捜査員3人を
会場入り口に配置しただけだった。
民和協の招待者管理もずさんだった。民和協は、事前の申し込みにより、およそ200人の出席を受け付けた。ところが、入場者
が会場入り口で名前と所属を言うと、身分証を確認せず、招待者リストの名前を確認しただけで名札を渡して入場させていた。
招待者として入場したソン・ジェイク氏(55)=江南大学安全保障学科教授=は「入り口には金属探知機もなく、身分証や写真
なども確認されなかったため、誰でも入ることができた。セキュリティーは不十分だった」と語った。
さらには、参加予約をしていない金容疑者も、その場で登録するだけで入場することができた。民和協側は「職員が多忙なのに
乗じて、金容疑者がやって来た。金容疑者を知っていた実務スタッフが、名前を手書きして名札を作った」と語った。金容疑者を
発見した鍾路警察署の捜査員が、民和協の職員に「リストに名前のない金容疑者をなぜ入場させるのか」と指摘したところ、
民和協の職員は「(金容疑者は)加盟団体(ソウル市民文化団体連席会議)の役員なので問題ない」などと答えたという。
米国大使館はこの日、リッパート大使のそばに韓国人随行警護員1人を配置していたという。米国大使の警護は米国大使館の
セキュリティー部門が担当し、米国大使など外交官は基本的に韓国警察による警護の対象ではない、というのが警察側の説明だ。
警察は「大使館側から、特に身辺保護の要請はなかった」と釈明した。警察は、事件直後の同日午前10時から米国大使を
「要人警護対象者」に指定、大使本人には警察官4人、大使夫人には警察官3人を警護に付けた。
イ・ギムン記者 , ヨ・ソヨン記者 , チョン・ヒョンテ記者
ソース:朝鮮日報 2015/03/06 09:47
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