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東京国立博物館を提訴、「文化財還収委員会」/北南共同で返還を要求
「朝鮮大元帥の甲冑は、軍統帥権の最高シンボル」
朝鮮王朝第26代王・高宗の竜鳳紋入りの甲冑
去る2月9日、「文化財チェジャリ・チャッキ(還収委員会)」の代表、慧門(ヘムン)師が、小倉コレクションから
寄贈(1981年)された文化財(34点)の所蔵を取り止めるよう求めて、東京国立博物館を提訴した。
提訴に到る経緯
2012年4月23日、衆議院第2議員会館で慧門師が文化庁と独立行政法人・国立文化財機構役員らと会見、東京真相
調査団も同席した。
席上、慧門師は「東京国立博物館が「小倉コレクション保存会」から寄贈され所蔵している小倉コレクションに、
朝鮮王朝第26代王・高宗の竜鳳紋入りの甲冑と翼善冠(王の冠帽)、金銅製印等が含まれている」と指摘した。
役員らは「王家のものと認識しているが、誰のものかまでは断言できない。…遺族から寄贈される前の経緯に
ついては、認知していない」と答えた。
慧門師らは13年2月5日、特別観覧を申請した。東博側は「作品保存のため、申請には応えられない」とする一方、
李源(大韓帝国の王嗣孫:王室の嫡統をつなぐ子孫)には、特別観覧させた。
高宗の翼善冠(王の冠帽)
同年10月1日、開門と同時に慧門師と本調査団の朴在洙顧問らが、展示室に入って観覧した慧門。師は「甲冑
は玉鳳や琺瑯(ほうろう)などの装飾、五爪龍の紋様、両横の翼などから王のものであることは間違いない。
第26代王・高宗のものと推定される」と話した。
後日の調査によれば盗掘王・小倉武之助自身が作成した小倉コレクション目録にも、「竜鳳紋入りの冑は、
冑の尖端に玉鳳を、部分的に琺瑯を装飾、精巧で華麗な技法とともに、五爪龍紋様を施す等、形や材質、
装飾的な面から王室の最高位層、言い換えれば王や王子が着用したものと思われる」と記載されている。
王室伝来の竜鳳紋入りの甲冑や王権の最高シンボルである翼善冠は、断じて贈与や売買の対象になりえない。
個人所蔵は不可能、ありえないのである。また博物館は盗品の展示はもとより所蔵すら禁じられている。
慧門師は14年、二度にわたり東京国立博物館に保管中止要請書を送付した。
慧門師の要請に対し、東京国立博物館側は「日韓請求権・経済協力協定により完全かつ最終的に解決済みです。
当館所蔵の小倉コレクションは、今後も適切に保管していく所存ですので、本件に関して、貴殿とお会いして
お話しする事はありません」と回答(2014年8月18日)した。
慧門師は、東京簡易裁判所に調停を申し入れた(14年8月29日)。
同年11月5日、午後3時から同裁判所民事第6室2係書記官室で開かれた調停で、独立行政法人・国立文化財機構
と東京国立博物館側は、盗掘品所蔵疑惑について「答弁しません」と応えた。裁判所は「韓国政府ではなく、
個人が小倉コレクション問題を提起する当事者能力があると認められない」として、調停不成立を宣した。
(東京朝鮮人強制連行真相調査団/李一満事務局長)
URLリンク(chosonsinbo.com)