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中国を訪れる人がまず衝撃を受けるのが、一般市民はもう慣れてしまっているが、大気汚染とインターネットサービスのひどさだ。
大気汚染については、経済的に余裕のある人々は(非常に高価ではあるが)空気清浄機を購入することによって対応している。
ひどいネットサービスについては、最近まで非常に格安で、目に見えて効果的だった「仮想私設網(VPN)」というソフトウエアサービス
を利用していた。VPNを活用すれば、中国政府が気に入らないコンテンツに人々がアクセスするのを妨害するために設けている
大掛かりなファイアウォールを潜り抜けることができた。
■もはやVPN経由でもネット接続できない
空気清浄機の売れ行きは今も今後も好調に伸び続けそうだが、VPN事業は苦境に陥っている。ネットの検閲をしてきた中国の当局は、
これまでは何年もVPNについては寛容な姿勢をとってきた。有料VPNサービスを利用するユーザーが、当初はほとんど外国人だった
からだろう。
しかし、この数週間で政府は方針を変更し、強硬なまでにVPNへの接続をブロックしている。VPNサービスを提供している外国企業の
各社は、顧客に対して、中国当局の対抗手段が今まで以上に高度になってきているため、接続の問題は続くだろうと警告している。
また検閲当局は、中国の「サイバースペースを巡る主権」を守るために自分たち行っている取り組みについて、以前よりもオープンに
語るようになっている。1月27日、中国工業情報化省の高官であるウェン・クー氏は、ネットの管理については中国は「様々な新たな問題に
取り組むために、新しい方法が必要になっている」と述べた。
国営メディアによれば、中国で無登録のままVPNサービスを提供することは違法とみなされても仕方がない、という。たとえそれらの
企業が外国に拠点を置いていて、その国の法律には違反していないとしても、だ。
VPNサービスがないと、6億4900万人に上る中国のネットユーザーは、微妙な政治関連の問題を扱うサイトや、米フェイスブックや
米ツイッターといったソーシャルメディアなど、あらゆる「禁断の果実」への道が遮断される。米グーグルが提供するネットサービスへの
妨害は、ここ数年は接続スピードを耐え難いほど遅らせるという手法だったが、ここへ来てほぼ全面的に接続できない事態にまで悪化
している。
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