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(>>1の続き)
ジャイアントパンダは絶滅危惧種としてワシントン条約で保護されている。条約では商業取引を原則禁止しており「復興のシンボル」「観光への波及効果」などは理にかなっていないと指摘する。
もちろん市当局も条約の存在は承知しており「誘致は繁殖・研究目的で、他の効果は付随的なもの」と反論。一方、日中の外交問題については「そもそも議論が始まっていないので、関連はわからない」とした。
■「終わった話かと…」市民も困惑 パンダは来るの?
そもそも、市民はどう感じているのか。同市青葉区の女子大生(23)は「まだ計画は続いているんですか?終わった話だと思っていた」と驚く。
23年末の日中首脳会談以降、具体的な話はないため、市民からすれば「過去の話」になってしまっていた。
同動物公園を訪れていた同区の女性(56)は「パンダはかわいくて大好き。来ればうれしい」としつつも「(財団の)支援があるとはいえ、震災復興に回したほうがいいのでは」と危惧する。
最近の仙台で「パンダ」といえば、昨年7月6日に生まれた「レッサーパンダ」の双子、「コウメ」「スモモ」を指す。
「ジャイアントパンダ誘致は震災直後なら盛り上がっていたが、今は時間がたってしまったと思う」と“賞味期限切れ”を指摘する。
今年12月には仙台市に新たな地下鉄の東西線が開通し、八木山動物公園駅も作られ、アクセスは格段に向上する。
東北地方に初めてのパンダともなれば観光の目玉になることは間違いない一方で、肝心の中国からの反応がない。好転する要素も昨今の情勢からは考えにくく、このままでは自然消滅するしかなさそうだ。
(おわり)