14/12/31 16:21:40.89
井上伸 | 国家公務員一般労働組合執行委員、国公労連書記、雑誌編集者
森岡孝二さんが指摘しているように、紅白歌合戦は日本社会に立ちはだかる壁のような存在だと私も思っています。
なので紅白歌合戦に関わるエントリーをアップすることなどないと思っていたのですが、ジェンダー問題とはまた別のところで
気になったマスコミ報道があったのであげておきます。
産経が「中国版紅白歌合戦からも「出ていけ」と嫌われる韓流…NHKは3年連続選出ゼロ」という記事で次のように
指摘しています。
>65回目を迎えた、大みそか恒例の「NHK紅白歌合戦」に今年も韓国勢は選ばれなかった。3年連続の選出ゼロには、
>日本国内での韓流ブームの終焉(しゅうえん)が背景にある。(中略)今年の紅白歌合戦の出場歌手は11月26日に
>発表された。平成24年の紅白で韓国勢が選ばれなかった際には、国内外のメディアでちょっとした騒ぎになった。その前年に
>東方神起、KARA、少女時代の3組が出場していたからだ。(中略)日本における韓流の終焉の底流には、「嫌韓」と
>「反日」という互いの意識が強く働いている。それでも戦前から戦後にかけて、日本と韓国は歌謡曲というジャンルで密接な
>関係にあった。チョー・ヨンピル、桂銀淑(ケイ・ウンスク)、キム・ヨンジャ…。昭和50年代から平成にかけ、韓国の歌手たちは
>何度も紅白に出場した。NHKによると、紅白の選考基準は「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画・演出」の3点だ。
>NHKは否定するだろうが、外交問題もあり「世論の支持」が最も高いハードルになる。4年ぶりの韓国勢の紅白出場には、
>とりあえず日韓首脳会談の開催が前提になりそうだ。
(出典:産経「中国版紅白歌合戦からも「出ていけ」と嫌われる韓流…NHKは3年連続選出ゼロ」)
K-POPのアーティストは、「日本国内での韓流ブームの終焉」で今年も活躍できず支持もされていないから紅白歌合戦に
出演できなくて当然だ、と産経は言いたいようですが、本当にそうなのでしょうか?
じつは私には大学生と高校生の子どもがいるので、よく分かるのですが、少なくとも大学生と高校生の間では、K-POP人気は
広がる一方です。その広がり方も固定したアーティストが人気を誇るだけでなく新しい人気アーティストが次から次へと生まれているのです。
うちの子どもの高校にはK-POPのダンスサークルがあり、高校の文化祭では大活躍ですし、各クラスの企画でもK-POPのダンスを
クラス全体で披露するのが当たり前のようになっています。なので、うちの子どももK-POPチューンを文化祭で披露していました。
今や、東方神起、KARA、少女時代だけでなく、次から次へと新しいK-POPアーティストが若い世代では支持されているのです。
政治の世界での日韓関係の悪化による影響などで、地上波テレビにはK-POPアーティストは出演できなくなっていますが、
若い世代はネット上の(とりわけYouTube)バイラルでK-POPアーティストの情報を得ているのです。
K-POPアーティストが日本で現在でも支持されていることは、コンサートへの観客動員力や、CDセールスを見れば客観的にも明らかです。
(>>2以降に続く)
Yahoo!ニュース 2014年12月31日 15時50分
URLリンク(bylines.news.yahoo.co.jp)