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2014年12月20日、時光網は記事「史実の歪曲から戦果の誇張まで=韓国時代劇における歴史の“発明”」を掲載した。
韓国映画史上ナンバーワンヒットを記録した歴史映画「鳴梁-渦巻く海」。中国でも公開が始まった。同作をはじめ、韓国では近年歴史物の映画
がヒットしているが、史実を歪曲している部分が少なくない。まるで歴史を“発明”しているかのようだ。
15世紀に韓国がミサイル兵器を開発していたとする映画「神機箭」のような荒唐無稽ぶりに比べれば、鳴梁は歴史事実を誇大に描くというより本
物らしく感じられる手法を採用している。もっとも史実とかけ離れていることも事実だ。李舜臣が日本を大々的に打ち破ったという鳴梁海戦。だが
李朝実録に詳細な記述はない。つまり実際には局地的な戦いに過ぎず、当時の李朝は大勝利と認識していなかったのだ。
また鳴梁海戦では日本の大名・来島通総が死亡している。彼は朝鮮出兵で死亡した唯一の大名となった。もっとも大名とはいえその石高はわず
か1万4000石に過ぎない。それを映画では豊臣政権の中心人物であるかのように描いている。
さて韓国の歴史映画に歪曲があることはよく知られるようになったが、韓国人の立場になれば理解できない話でもない。長期に渡り抑圧されて
きた民族が今、ついに歴史にないほどの高い国際的地位を手に入れたのだ。過去の屈辱を覆い隠し、また民族意識が肥大化するのも無理か
らぬところだろう。兄たる中国は弟・韓国の戯れ言に怒るのではなく、笑って受け流していればいいのだ。それこそ大国の度量というものであろう。