14/12/20 14:15:39.92
(岡田敏彦)
(画像:豪州が購入を想定する日本の潜水艦「そうりゅう」型)
URLリンク(www.sankei.com)
豪州が日本の潜水艦を購入する可能性が高まっている。日本の武器と関連技術の海外移転を原則として禁じてきた武器輸出
三原則に代わり、新たに4月に定めた「防衛装備移転三原則」の下で行われる“初輸出”になる公算が大きいという。しかし
造船業界保護を求める豪州ではドイツなどの設計プランを取り入れ、国内で建造せよ-との声も強い。そうした駆け引きになぜか
韓国も“参戦”し、ドイツ製を推す動きに出ている。「反日・親独」という関係もあるが、実は韓国は隠れた「武器輸出大国」で、
日本のセールスを脅威に感じているとも指摘される。そんな矢先、韓国海軍の独製潜水艦の欠陥が露呈、逆にドイツの足を
引っ張る事態となり…。
・日豪潜水艦事情
2001年の9・11テロ事件の直前、記者が海上自衛隊の幹部と雑談していた時のこと、ステルス戦闘機の話題になった。
当時のステルス機は米国のF-117ナイトホークなど米軍しか配備しておらず、レーダーに映らない「見えない戦闘機」という
脅威の性能をほしいままにしていたが、海自のある幹部は「あれはステルス(隠密)じゃない」ときっぱり。「だって肉眼で見えるし、
エンジン音もすごく大きいじゃないですか。本当のステルスっていうのは潜水艦です」と説明してくれた。
その言葉通り、潜水艦の特徴はその隠密性にある。いったん潜行してしまえばレーダーでは捕らえられず、肉眼でも見えない。
探知の頼りはエンジンやスクリューの音だ。
原子力潜水艦は動力源の騒音を遮断するのが極めて難しい。中国の原潜は、「ドラを鳴らしながら進んでいる」(海自幹部)と
評されるほど騒々しい。しかし、海自の潜水艦は静粛性に優れたディーゼル・エレクトリック方式など通常動力を使用。潜水艦の
命ともいえる静粛性を重視してきた。
どれくらい静かさに気をつかうのか。潜水艦の隊員は「艦内でドタドタと走るのは論外」という。足音さえ敵に探知されかねないからだ。
また、聴く役目のソナー員は「はるか遠くのクジラの鳴き声が聞こえる」という。
・豪州ではトラブルに泣く
一方、豪州では海軍の潜水艦「コリンズ級」6隻がその静粛性問題に悩んでいた。同級はスウェーデンのコックムス社が設計し、
豪州国内で建造。1番艦「コリンズ」は1996年に就役。以降量産され、6番艦「ランキン」が2003年に就役したが、いずれも問題があった。
最大のトラブルは、船体形状の流体力学面でのデザインミスにより大規模な異音(ノイズ)が発生すること。ほかにも、特殊な
合金使用による溶接ミス▽燃料系統への錆の発生▽プロペラやプロペラシャフトなど推進部分の欠陥▽発電機の欠陥-などが
次々露呈。また米国製の戦闘システムも開発段階から混乱。米ロックウェル社やボーイング社など複数の会社が開発に入り乱れた結果、
満足な性能に達しなかった。
そのコリンズ級は30年代に退役するが、オーストラリア海軍は広大な領海の防衛に加え、「海上の交通路を守ることは原材料の
輸出に不可欠であり、世界最大級の海洋油田・ガス田の巡視も必要」(米ウォールストリート・ジャーナル電子版)。次の艦は
失敗できない-と背水の陣で豪州が選んだのが、日本とのパートナーシップだった。
(>>2以降に続く)
産経WEST 2014.12.20 07:00
URLリンク(www.sankei.com)
(記者注:元記事は10月のものですが、それに関するスレがなく、今年を振り返る産経新聞の企画に便乗してスレを立てました)