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ソフトバンクモバイルとサムスン電子は、2014年12月19日より、7インチのタブレット『GALAXY Tab4』を発売する。
GALAXY Tab4は、ソフトバンクとしては初のGALAXYブランド商品となる。また、ソフトバンクとしての初の一般向けAndroidタブレットの取り扱いにもなる(法人向けとしてはファーウェイ・MediaPadを提供済み)。
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長らく業界を見ていた筆者とすれば、今回のソフトバンクによるGALAXYブランドの取り扱いは“歴史的な和解”に感じる。
プレスリリースには“ソフトバンク初のGALAXY”という表記があるのだが、だからといって“サムスン電子がソフトバンクに初参入”というわけではない。
かつて、サムスン電子はボーダフォンのころから、フィーチャーフォンを提供し続けており、今回のGALAXY Tab4は“ソフトバンクへの再参入”という扱いになる。
サムスン電子は日本での携帯電話事業を手がける上で、そのきっかけを当時のボーダフォンに求めた。
薄型のフィーチャーフォンや、ボーダフォンがソフトバンクに買収されてからはタッチパネル式のデバイスとなる『OMNIA』などを続々と投入。
サムスン電子としては日本におけるブランド認知などのキャンペーンも手がけていたが、泣かず飛ばすの状況であった。
2008年iPhoneの登場
なかなかヒットに恵まれない中、2008年6月に登場したのがアップル・iPhone 3Gだった。
当時、ホワイトプランという低料金プランで他社を攻めていたソフトバンクにとってiPhoneは“独占的に扱える魅力的な商品”ということで、次第にiPhoneばかりに注力して、販売戦略を練るようになる。
結果、『OMNIA』は新製品を出してもさらに売れず、サムスン電子は窮地に追い込まれることになったのだった。アップルばかりを売りまくるソフトバンクに対し、サムスン電子は次第に不信感を募らせるようになる。
2010年ドコモからGALAXY Sを発売
しかし、2010年、サムスン電子に救いの手をさしのべたのが、NTTドコモだった。
当時、スマートフォンブームの到来を全く予想できておらず、国内メーカーにフィーチャーフォンばかりを作らせていたNTTドコモは、iPhoneのヒットによって急遽、スマートフォンの調達をせざるを得ない状況になった。
そこで、グローバルでGALAXYを手がけていたサムスン電子に『GALAXY S』をNTTドコモから発売できるように話をまとめたのだった。
サムスン電子にとっても、ソフトバンク向けモデルで苦汁をなめ続けており、活路を見いだそうと必死であったため、NTTドコモに救いを求めたのだった。
結果として“iPhoneを買うためにソフトバンクにMNPしたくはないNTTドコモユーザー”が、GALAXY Sに群がり、サムスン電子のGALAXYブランドは、日本でもようやく認知されるようになったのだ。
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