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日本軍は「沖縄の住民を守るため」に戦ったわけではなかったのか-。朝日新聞が中学・高校生向けに作成し、学校に
無料配布した教材「知る沖縄戦」が大阪府内で波紋を広げている。吹田市の市立中学校が、1学期の期末試験で
先の大戦末期の沖縄戦について、教材を参考に出題。日本軍の任務が沖縄の住民を守るためだったとする選択肢を
なぜか不正解とし、地元市議が議会で「特定の新聞社の教材のみを活用すべきでない」と反発する事態に至ったのだ。
教材をめぐっては、松原市の市立小学校が、沖縄戦をめぐる残虐な記述が「発達段階を超えている」として児童から
回収したことも発覚。生徒の心身の発達段階や特性への配慮に加え、わが国と郷土を愛する日本人の育成をうたった
学習指導要領に照らし、教育現場への活用が適切かどうかを厳しく問う必要がある。(歴史戦WEST取材班)
・「知る沖縄戦」38万部配布
教材は新聞スタイルの学習資料で、昭和20年の沖縄戦について、県内の戦争体験者へのインタビューなどを掲載している。
朝日新聞は主に中学生以上を対象としてホームページ上などで今年8月末まで申し込みを募り、全国に計約38万部を無料で配布した。
大阪府吹田市の中学校では、6月の1年地理の期末試験で、沖縄戦について7問、沖縄の米軍基地問題について3問出題した。
1年地理に全くそぐわない内容にも思える問題の出題元について、市教委はいずれも朝日新聞の教材だったと説明する。
産経新聞が入手した試験問題によると、「沖縄戦では日本軍の任務は何であったか」とした上で、(ア)沖縄の住民を守る
(イ)アメリカ軍を絶滅する(ウ)本土を守るための時間稼ぎ-の3つの選択肢を提示。正解は(ウ)のみとしていた。
中学側が試験で参考にしたのは、この教材のQ&A形式で沖縄戦を解説した個所。「なぜ沖縄が戦場になったの?」との
質問に対し、教材は次のように記述している。
「米国は沖縄を占領して日本本土を攻めるための前進基地として使おうと考えた。これに対し日本は、沖縄を守ることよりも、
本土に攻め込まれたら困ると考えて、沖縄になるべく米軍をひきとめて時間をかせぐ『持久戦』の作戦をたてた。このことで、
沖縄戦では、軍人よりも住民の命が多く奪われる結果を招いてしまったんだ」
・兵士の思いは無視?
吹田市議会で9月、ある市議がこの試験問題を取り上げた。
沖縄の住民を守るために戦った一般の兵士らの存在を無視していると批判。沖縄戦での日本軍の任務について、「本土を
守るための時間稼ぎ」のみを正解とするならば、作戦を統括した「大本営」を出題文に挿入すべきだったと指摘した。
この市議と市教委幹部は当時、本会議で次のようなやり取りをした。
《市議が試験内容が適切だったかどうかを尋ねる》
市議「『日本軍の任務は本土を守るための時間稼ぎ』が正解で、『沖縄の住民を守るため』『アメリカ軍を絶滅するため』は
不正解となっております。また、大本営の任務は抜け落ちていると思いますが」
(>>2以降へ続く)
産経WEST 2014.12.8 15:00
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