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コリアNGOセンター:人と人、つなぐ役割担う 「境界から共生へ」歩み10年??代表理事・郭辰雄さん /大阪
毎日新聞 2014年12月02日 地方版
在日外国人の人権向上や民族教育に取り組む特定非営利活動法人「コリアNGOセンター」(大阪市生野区)が
設立10周年を迎えた。代表理事の郭辰雄(カクチヌン)さん(48)は「『共生』という言葉が社会に定着
した。人との出会いに支えられた10年だった」と振り返った。今後の活動について「在日コリアンにも外国人
にも開かれた多文化共生社会の実現に向けて地道に取り組みたい」と話した。【中尾卓司】
郭さんは「マイノリティーの人権を守ることは、マジョリティーも含めた共生の社会づくりにつながる」
と言う。センターは、在日コリアンの子どもたちの教育支援に力を注ぎ、府内の小中学校約180校の民族
学級で学ぶ2000人のため、民族講師を支援する。「民族学級は、在日コリアンの子どもたちが民族のア
イデンティティーを育むだけでなく、日本人の子どもたちが国際理解を深めることにも役立っている」と説
明する。
センターのテーマは「境界から共生へ」。境界とは、日本人社会との壁や在日コミュニティーでも南か北
かと区別を迫られる立場を表現。「境界から共生へ」には、しがらみにとらわれない新しい市民運動の枠組
みを求めてセンターが誕生した願いが込められいる。「境界の上に立つことは二者択一を迫られる弱い不安
定な立場でなく、両方に対するまなざしを持てる。民族や国籍を越えて、つなげる役割を担う重要なキーワ
ードが人権、平和、共生です」と話す。
日韓関係は険しく、国内にはヘイトスピーチなど敵対心をあおる風潮が漂う。現状を憂慮し、「こんな時
代は長く続かない。顔が見える関係を築き、人と人がつながることで、きっと人の心は変わる。人と人をつ
なげるサポート役を担いたい」とも語る。外国人の子どもたちに教育が保障される制度づくりに特に心を配
り、「どちらかのために誰かが犠牲になるような関係でなく、誰もが喜べるウィンウィンの関係を願ってい
る」と強調した。
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