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産経新聞 11月20日(木)12時37分配信
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【仁川=田端素央】セガサミーホールディングスが韓国カジノ最大手のパラダイスグループとの合弁で立ち上げる
統合型リゾート(IR)が20日、着工した。韓国初の大規模IRで、開業は2017年上期。セガサミーはカジノ事業に
本格参入を果たすとともに、日本でカジノが解禁された場合に備え、運営事業者としてのノウハウを習得する考えだ。
建設予定地はソウル近郊の仁川国際空港から数分の立地。東京ドーム4個分以上(20万平方メートル)の敷地に
韓国最大のカジノや五つ星ホテルのほか、韓流エンタメ施設、国際会議場、温浴施設などを併設する。第1期の
投資額は1兆3000億ウォン(1380億円)。
建設にあたり、セガサミーはパラダイスグループと合弁会社「パラダイスセガサミー」を設立していた。出資比率は
パラダイス55%、セガサミー45%。完成後は「パラダイスシティ」の名称で、韓国に押し寄せる中国人の富裕層をターゲットにする。
この日の着工式にはセガサミーの里見治会長兼社長やパラダイスグループの田必立会長が出席。着工を祝う
発破のセレモニーなどが行われ、里見会長は「北東アジアの観光の中心的存在にするため、グループの総力を
結集する」と述べた。
セガサミーはカジノ関連事業を新たな収益源と見込んでおり、今回のIR合弁事業のほか、カジノの専用遊技機も
開発中で、世界各地のカジノに売り込んでいきたい考えだ。
また、日本国内でカジノが解禁された場合、3年前に買収したフェニックス・シーガイア・リゾート(宮崎県)を舞台に
IRを誘致する構想もあるが、「IR事業には高度な運営能力が必要。今回の事業でそのノウハウを蓄積したい」
(セガサミーの鶴見尚也専務)としている。