14/11/19 11:44:53.96
民団福島県本部(金仁河団長)は14日、「友愛と日韓関係のあるべき姿」をテーマに講演会(統一日報社後援)を開催。講師は現在
東アジア共同体研究所理事長の鳩山由紀夫・元首相が務めた。同氏は韓日関係改善のヒントが「友愛」から見えてくると語った。
講演内容を抜粋する。
思えば5年前、私が政権交代後に総理として最初の外国訪問は韓国であった。
当時はキムチ外交と言われたこともあった。李明博大統領(当時)の奥様にご案内を頂いて、「キムチを一緒につくりましょう」ということで
作らせて頂いた。大統領夫人と妻が笑顔でキムチを漬けて交流をしたことからだ。
なぜこの話をしたか。それは、国と国の関係も、人間と人間の関係と同じだと考えていることを知って欲しかったからだ。人と人との間、
特に国家間においては政治家同士がいかに温かい雰囲気を作れるかが重要だ。その結果、国民同士が仲良くなっていける環境にも
つながる。
私は現在の日韓関係を憂いながらも、友愛にもとづいて、人間同士、国同士の関係を良くしていきたいと考えている。
友愛はこれからの世界をリードする最高の理念だと考えている。その考えを世界に広めようと、「東アジア共同体」という研究所を設けて
活動を続けている。
友愛は「自由と平等」という2つをつなぐ架け橋の理念としてヨーロッパで誕生した。
そして、私の友愛についての考えは「自立と共生」である。これは、なんでも人任せではいけない、自立しようとする意思だ。
しかし人それぞれに得意なこともあれば、そうでないこともある。違いがあるのだ。大切なのは違いがあることをお互いに認め合うこと。
違っているから憎しみあうのではなくて、違いを互いに認め合うことが大切だ。得意でない部分をお互いに補っていこうという考えだ。
政治の世界も、社会も考え方が違う人間が存在して社会がなりたっている。
韓国の大手財閥の元CEOは「日本は高度資本財を得意とし、中国は消費財を作るのに長じている。韓国はその間の橋渡しをする中間財
をつくるのが大変に得意だ。この日中韓の産業はオーガニック(有機体)で結ばれている」ということを主張していた。違うからこそお互いに
協力して、ウィン‐ウイン‐ウィンの関係ができるのではないか、というのが彼の発想であった。
そういう方向で、経済を進めていけば、韓国と日本と中国はひとつの共同体を経済の中でつくっていけると考えている。
また重要なことは、共同体の中にいる人にだけメリットがあって、外にいる人にはデメリットがあるのではなくて、外にいても大いに協力が
成り立つような開かれた共同体にしていくことではないかと思う。
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その後、鳩山由紀夫理事長と、民団中央本部の呉公太団長が「韓日国交正常化50年を振り返り、今後50年はどうあるべきか」をテーマ
に対談を行った。今回の講演会に出席した民団団員は「総理経験者の鳩山先生が現在でも韓日関係を良くしようと活動されていることは、
韓国人として大変嬉しいこと」と述べた。
ソース:統一日報 2014年11月19日 03:13
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会場には約150人が集まった
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鳩山元首相(左)と呉団長
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