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米国の対アジア同盟戦略に重大な変化の兆しがある。領域内安保の日本の役割が強化されなが
ら米・日同盟を軸に安保協力の枠組みを多者化しようとする様相が明確になっているのだ。特に
オーストラリアとインドをまき込んで3者または4者安保協力を試みようとする動きが台頭している。
しかし、韓国はこのようなアジア安保秩序の再編過程から排除される雰囲気だ。米国と手を握り
新たな安保協力秩序を描こうとする日本との関係が最悪の状況に置かれ、韓国だけ'疎外'される
のではないかという憂慮が大きくなっている。
米国の動きは大きく2つに分岐している。韓・米・日の東北アジア三角安保協力と米・日・豪・印を
軸に太平洋と西南アジアをつなぐ協力の枠組みだ。表面に表われないが、米国がますます覇権
を拡張する中国を包囲する構図を作ることが究極の目標であるのはもちろんだ。
注目する大きな課題はこのような再編の流れを日本が実質的に主導する側面が大きい点だ。米
国が担ってきた安保の責任を分けられると乗り出した日本の安倍晋三政権が米・日同盟の枠組
みを拡大するのに積極的に先に立っている。このような新版図作りの核心は米・日同盟の枠組み
にオーストラリアとインドを追加する構図に圧縮される。特に日本とオーストラリア間の密着流れ
の中で米・日・豪の間の三角安保協力を強化しようとする動きが目立っている。
(中略)
問題は米・日同盟が主導するこのような再編の流れから韓国は抜けている点だ。すでに韓・米・日
三角安保協力という別途の枠組みが存在してはいるが、軍慰安婦強制動員否認をはじめとする
日帝植民地の過去問題をめぐり対日関係が極度に閉塞した状況がこのような議論過程から韓国
を疎外させる結果を産んでいると指摘されるのも事実だ。
特に極右勢力を中心に日本国内で'韓国排除'(Korea Passing)を公然と主張する声も聞こえる。去
る7月CSISパシフィックフォーラムが主催した米日関係セミナーで日本側参席者らは「韓国たたき
(Korea Bashing)'より'韓国排除'現象が現れる可能性がさらに憂慮される」と主張した。
また、一部参席者らが'米・日・豪三国安保対話に韓国を含ませよう'と提案したが、日本側と推定
される参席者らは'韓国とは共通分母があまりないばかりか3者協力を希薄にしかねない'と反対し
たという。
これとは別に、日本は国際世論形成の中心であるワシントンDCで'韓国が中国にとても傾倒して
いる'という論理を展開し、このような流れをそそのかしていることは関連専門家たちの間では公然
の秘密になって久しい。もちろん日本のこのような論理がワシントン外交家の間で、まだまともに
効いていないというのが大まかな評価だが、中長期的に米国官民の認識に影響を与えかねず、
韓国としては事態展開を鋭意注視しながら対策を準備しなければならないという声も高い。
こういう状況で韓国が無理に米・日主導の対中国包囲構図に生半可に参加するのも警戒しなけ
ればならないが、新しい安保協力秩序は単純に冷戦時代の軍事同盟次元を越えて対テロをはじ
め多様なグローバル懸案解決のための包括的協力に焦点を合わせている点でこのような流れを
無視し'排除'されることもまた警戒すべきだ専門家たちは助言している。新しい安保秩序の再編過
程に能動的に参加するか、でなければ排除されるかの国際舞台で韓国の地位および動きとも直
結するからだ。特に韓国としてはこのような再編の流れに、どのような内容や形式で合流するか
決める時は、中国との関係まで勘案し慎重かつ繊細な姿勢が求められるという指摘が出ている。
また他の外交消息筋は「米・日両国どちらも中国を牽制し封じ込めるべきという共通理解が明らか
だが、私たちは経済協力関係が重要な中国を意識せざるをえない。G2(主要2カ国)の間でいつも
よりも精巧な外交が要求される」と話した。
ソース:ソウル経済(韓国語) 米・日・豪・印'安保密着'…韓国は'疎外'?
URLリンク(economy.hankooki.com)