14/06/03 09:07:31.87 .net
ソース(ダイヤモンド・オンライン、莫邦富氏)
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今月上旬、このコラムで、中華風揚げパンと訳されることが多い中華菓子の「油条」とマクドナルドが販売を開始したチュロスを
取り上げた(詳しくは「GW中のSNSで盛り上がった『油条』談義 人気の食文化は国境を越えて変身する」をご参照ください
URLリンク(diamond.jp) )。facebookや中国のSNS微博などでも賑やかな議論が交わされていた。油条はB級グルメ
の王というだけの貫録を見せた。
■マックのチュロスの評価やいかに
私のコラムを読んで、マクドナルドに駆けつけ、チュロスを味わってみた人も相当いた。インターネットにもこの試食の体験談が
いろいろと出ている。総じて言えば、在日中国人の多くはマクドナルドのチュロスをそれほど評価していない。その長さから見れば、
油条のややミニサイズと言えよう。膨らみ方も中途半端だ。まるで発育不良のまま商品化されたような感じがする。そのため、
これはやはり油条ではなく、チュロスだと主張する人も相当いた。しかし、いろいろな食べ方を試してみて、形的にこれは油条と
どこが違うのか、なぜチュロスという呼び方にしたのか、と疑問を出した人もいる。
中国側の報道によると、どうもこのチュロスは中国で加工されたものだという。
「(今年)3月7日、河北省検験検疫局燕郊事務所の検査に合格した廊坊欧爵士食品の初回1000箱、6.48トンの油条が日本の税関を
無事通過した。中国の伝統的な食品である油条が欧米系ファストフードのマクドナルドを通じて日本上陸に成功したことになる。
近年、多くの欧米系ファストフードが中国で現地化戦略を行っている。ケンタッキーが安心油条を売り出したのに続いて、マクドナルドも
2013年に脆香(さくさく)油条の販売を開始し、さらにそのマーケットを日本にまで広げることが計画された。」
「マクドナルドの戦略パートナーであるOSIグループは、日本マクドナルドから油条のオーダーを取ることに成功し、小麦粉加工食品を
専門に扱う廊坊欧爵士食品を設立した。現在のところ延べ16回、計77.9トンの油条が検査を経て日本に発送された。また、すでにコンテナ
69個分の注文を受けており、第一段階として日本に輸出される油条の総量は450トンに達するものとみられている。これは1億食近い
油条が日本マクドナルドで販売されることを意味する」
この記事の内容に間違いがなければ、日本のマクドナルドの店舗で販売されているチュロスは間違いなく中国で油条として作られた
ものだ。ただ、日本ではチュロスとして売り出されている。
■正規軍とゲリラの戦い
このエセ油条を見かねたのか、対抗措置として行動を起こした人たちがいる。いや、油条がブームとなりそうなのを見て、またとない
ビジネスチャンスにしようと作戦を考えた人たちがいる、と表現した方が正確かもしれない。
先日、マクドナルドがチュロスを発売してから2週間経ったところで、私はようやく自宅のビル下にあるフードコートに行って、マクドナルド
のチュロスセットを頼んだ。食べた感想はやはり例の「中途半端」と「発育不良」だ。
帰り際、ふと目を挙げてみたら、鎌倉新荘園という中華レストランで油条が販売されていることに気付いた。近づいてみようと思ったら、
「本物の油条です。いかがでしょうか」と店員さんから声をかけられた。店頭のケースにも、「本格的揚げパン」と書いてある。
この「本物」や「本格的」という表現には、マクドナルドのチュロスの中途半端ぶりと発育不良ぶりを暗に批判しているメッセージが
潜んでいる。やはり油条を知っている人間はあれがエセ油条だと受け止めているとわかると、私はますます興味を持った。
(>>2以降に続く)
(参考)マックチュロス
URLリンク(www.mcdonalds.co.jp)
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