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米中間選挙 韓国系住民の票がカギに?
< 2014年10月31日 15:19 >
11月4日に行われるアメリカの中間選挙。今年、学校の教科書に“日本海”に加え、
韓国が主張する“東海”を併記することを決めたバージニア州では、
韓国系住民の票の行方が一つの鍵となっているようだ。
首都ワシントンから車で約30分の距離にあるバージニア州フェアファックス郡では、
中間選挙の候補者が集まり、それぞれの政策を訴えかけていた。取材したこの日、
会場には、ベトナム系や韓国系住民向けに放送を行う地元メディアが集まった。
中でも、各候補が熱い視線を送るのが韓国系住民だ。民主党のコノリー下院議員も、
壇上で「アニョハセヨ(こんにちは)」と、韓国語で挨拶するほどだ。
バージニア州の全人口のうち0.9%をしめる韓国系住民。結束力が固く、
“組織票”が期待できるため、各候補にとって、無視できない“票田”となっている。
多くの国際機関が使用している“日本海”の呼称。バージニア州では、韓国系住民の
強い要望をうけ、州内の学校で使われる教科書に“東海”という名称も併記することを
義務付ける法律が成立した。この動きは、中間選挙にも影響を及ぼしている。
激戦が予想されているバージニア州第10区では、下院議員の座をかけて、
共和党のバーバラ・コムストック候補と民主党のジョン・ファウスト候補が
事実上の一騎打ちを繰り広げている。
「これは素晴らしい、素晴らしい勝利です」
こう語ったのは、共和党・コムストック候補。今年3月、“日本海”と“東海”を
併記する法案が可決された際、韓国系住民を前に、高らかに勝利宣言をした。
記者の「もし当選したらこの法案を連邦議会でも進める?」との問いに
コムストック候補はこう答える。
「もちろん。私は国がこの法案について考え、バージニア州がしたことを
他の州もできるように法律を制定したいと思っている。解決策はあるでしょう。
私たちは教科書に2つの名前が載るように取り組んできた。なので、答えはイエスよ」